ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

サジを何故投げるか?イグニッションモジュール

2006年10月31日 | 法令関係

人気blogランキングへ もう10月も終わりだというのに、陽が差していると暑いくらいの良い気候です。

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巷ではサディスティックミカエラバンド(木村カエラをボーカルに加えたのでアルバムにはソウ書いてある?)が話題になっていますが、ミカンがタワワに生っています。植物にとってはもう冬なんですね。

加藤和彦はフォーククルセーダースのメンバーとしてデビューしたのはワタシが高校生の頃ですから、思い出深いです。

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別に伊豆半島に蜜柑狩りに行ったわけではなく、弊社整備工場の南側の陽だまりに・・・・。

食べてみると結構ウマイ。

根は深い?

ホッとしていただいた後ですが、これから書くことはミスをアゲツラウことではありませんことを前置きしておきます。ごく最近ソニーやパロマの例のように製品不良や不正改造などが(特に電子部品関連は普及を進めていますが)、複雑なだけに不良が露呈すると対象製品が多いだけに、対策が遅れればそれだけ大きい事件?になってしまいます。しかし。割を食うのは大枚を叩いたユーザーであり、不良製品を作ったメーカーとのはざまにある販売店でもあります。

つまり、三菱のように製品不良を隠すと露呈したときには企業の存続問題にまで発展することもあるし、ソニーのように対象製品が1000万台!にも拡大して、それでも1年分の利益がなくなる程度は信用がなくなるよりまだ良い方です。

大型バイクは社会に広く浸透する製品と違い趣味の意味合いが大きく、上記の問題と直接比較するわけにはまいりませんが、世界中で市場は拡大しつつあり、日本では販売が不調ですけれど、川崎重工などはヨーロッパで好調らしく工場のキャパを5割り増しにする計画を発表しています。ハーレーダビッドソンは昨春に生産計画を大幅にカットいたしましたが、今年のTC96はアメリカ国内では販売好調と聞いています。

大型バイクを代表するハーレーのココ25年を振り返ってみると、不具合が実に連続してありました。しかし趣味の意味合いが強いということでは、恐らく最右翼だと思いますので、オーナーの思い入れの深さが許容してきたという面は否めないと思います。

しかし、21世紀になって要求される性能の次元が異なってくると、市場からの不具合情報はとても大切なものであり、より積極的に改善を行うことが顧客満足を達成する最大の方法ではないでしょうか?

空冷エンジンは本当に生き残れるのか?

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ハーレーダビッドソンが人気を博している理由は、その保守的なスタイルを守り通すことにあり、空冷エンジンはその中の一番大きい要素であるのは間違いありません。

公道を走るクルマやバイクを登録する基準は、世界の国々ではそれぞれの事情によって異なりますが、一応統一しようとする動きは技術のグローバリゼーションとしてあります。これを読むと近年まで妨げていたのは、アメリカの国内統一基準がなかったのがそうであったように、排ガス規制もユーロ規制が世界中で基準になるつつありますが、アメリカでは未だ州ごとに異なるのでしょうか?ご存知の方は是非お教えください。

日本での登録上の手続では形式指定制度が一般的でありますが、ハーレーダビッドソンは形式指定は受けておらず、10台に1台の割合で排ガス試験をじっさいに行い、成績書をもって基準に適合することを証明して、これを添付することによって登録が可能になることは前述のとおりです。完全に世界中の基準が統一されれば、このような煩わしさも無くなるのでしょう。

今回のトラブルは排ガス規制によるものと前提して、その規制を復習してみましょう。

平成11年規制   CO 20.0g/km  HC 2.93g/km   NOx 0.51g/km

18年規制最大値     2.7          0.4           0.2     コールドスタート

18年規制平均値     2.0          0.3           0.15    コールドスタート

クルマに20年以上遅れて導入されたバイクの排ガス規制は、最初の規制である平成11年規制は緩やかなもので、18年規制は輸入車特例で平成20年19月から発効いたしますから、現在はこの緩やかな規制ということです。

日本に輸入されたハーレーダビッドソンは、2001年モデルからビッグツインでは触媒が装着されました。重量が軽くエンジン行程容積が小さいスポーツスターでは、触媒がなくとも排ガス規制がクリアしているのはご存知の通りです。

モード試験は排出量の測定ですから総量が抑えられれば良いのですが、ビッグツインにしても当初は2本のマフラーに対して触媒は一つという変則的なもので、2004年モデルからはそれぞれのマフラーに一つずつになりました。

効果が同じならコストは安い方が良いのは世の常です。

アメリカ国内でも様々なトラブルの情報が跳び交わっているようですが、今回のシリーズ記事のきっかけとなったトラブルは、捉われ方は各種各様ですが、原因はオーバーヒートにあるような気がいたします。

資料を調べてみると、フロントマフラーがカルフォルニア仕様だけ異なるのは、どうやら触媒が付いているようです。点火時期のマップデータが違うかはわかりません。

ここで整理すると、

  • 2007年モデルでの総てインジェクション化はユーロ3実施のため?
  • ラバーマウントスポーツスターでは段階的に新機構に変更するハーレーの良くやる手法で、このときのインジェクション化は見送った?
  • 触媒を装着していれば、各部の設定には無理がなく規制をクリアできたはず?

と、’04モデルに変更した時点で触媒を省略せず、無理の無い点火時期マップデータを採用していれば、このようなトラブルは避けられたのではないかという疑いが考えられます。

次回はユーザー側の対処方法を考えたいと思います。

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イグニッションモジュール③

2006年10月30日 | 点火系

人気blogランキングへ 今日も気持ち良い秋晴れです。

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ワタシが検証できるサンプルは、今の所この1台だけですが、コメントでは北海道から同じ症状のご報告をいただきました。

お気の毒な883ユーザーのこういった困った状況を打破するのには、多くの例をお寄せ頂く必要があります。ご自分のだけでなく知っていらっしゃったら是非情報をお寄せください。

外気温20℃でオーバーヒート? 

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思い当たる節があり、タンク内の油温を測ってみました。

外気温約20℃でオイルは約98℃、油温はエンジン内でも測る場所によっては異なり、タンクでの温度は条件によってはエンジン内より10~20℃低いと考えなくてはなりません。

つまり、この涼しい季節にオーバーヒートです。普通では有り得ません。

これでは30℃の環境ではとてもツーリングに行けません。20km走るごとに冷やすのですか?いや、20℃でも同じですね。

ツーリングは真冬まで待たなくてはなりません。

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イグニッションモジュールはシートを外すとスグ見えます。

赤矢印はコネクターでトテモ固く嵌っています。黄矢印は固定しているスクリューです。

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いよいよIGモジュールを社外品に交換して、排気ガスのCO濃度を測ってみると、ナント写真の如く6.8%!

モジュールがストックの時に確認したときは3%前後でしたから、これは全く予想外です。

IGタイミングが排ガス濃度に影響するのは承知していましたけれど、どちらかというとHCに影響が大きいと思っていましたので、これ程とは驚きました。

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CO濃度は保安基準では4.5%以下となっていますので、写真のくらいの濃度に調整しておきました。

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その状態で走行を重ね、オイルの温度を測ってみるとナント10℃も違います

そして、あの不具合の症状は全く出なくなりました

その後2回ほど、モジュールをストックに戻したり、社外品にしたりで同じ走行パターンでテストを繰り返し検証したところ、

  • 純正モジュールでは油温が100℃弱になり、その温度に到達すると必ず不具合症状は発生。
  • 社外モジュールに交換すると、その時点で不具合症状は解消して、油温も90℃弱に安定する。
  • パワー感は双方でも明確な違いはない。
  • 社外モジュールでは進角特性も変更できるが、(ストックエンジンでは?)変更してもサホドの違いはない。

*ワタシの入手できる情報は限られており、検証といっても大したことが出来るわけでないので、本当の原因は推測するしかありませんけれど、次回はもっと深くまで抉ってみましょう。乞うご期待!

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イグニッションモジュール②

2006年10月29日 | メーター

人気blogランキングへ  今日の日曜日は良い天気で!

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深刻!?

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走行テストをいたしました。

トラブルの症状については受け取り方が人それぞれ異なりますから、ユーザーの主張することとメカニックの受け取り方が一致しないと、事はうまく運びません。

実はスポーツスターがラバーマウントエンンジンになってからは、883に乗ったのは今回が初めてです!

大柄になり重くなったのが、スポーツスターのコンセプトの変換を感じさせ、ユーザーへの迎合を思わせたのがその理由のひとつです。

しかし世間の評判通り、アイドリングから僅かにスロットルを開いたときの排気音はストックのマフラーながら、中々よろしいサウンドを聞かせてくれます。

*ユーザーの主張する症状

もう一度ユーザーの主張する症状を確認すると、

  • 20kmくらい走行をするとアイドリングが不安定になり、信号待ちで止まるとスロットルに反応しなくなって、アクセルを何回か煽らないと発進できなくなる。
  • ストールすることもあり、時には再始動が困難になることもある。

購入したデイラーの対応は、

  • 新車だから様子を見てくれ。
  • 排ガス規制により(ミクスチャーが)薄くなっているから濃くしておいた。

以上の事柄を頭におき走行テストを続けると、中々快適ではないですか。

リジッドエンジンマウントのスポーツスターは削岩機にまたがっている(失礼!)ごとくの振動を感じますが、それも無く883はベストチョイスの一つだという世評にも頷けます。

時折素早いスロットルワークにはプスンというミスファイアも出ますけれど、一向にユーザーのいう症状は出てきません。

予備知識として、イグニッションセンサーコイルがクランク角ポジションになり、そのセンサーコイルがオーバーヒートによって不良になるという情報がありましたので、ココのところダイブ涼しくなっているので、症状が出にくくなったかなと思いつつ工場に帰ってきました。

症状が・・・。

症状がでないのでNメカニックと交代すべく、エンジンをそのまま掛けっぱなしにしておき、2~3分してからNメカニックが発進しようとすると・・・・。

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ユーザーの主張するがそのまま、エンジンはスロットルに反応しなくなり、まるで回転リミッターが効いているが如く。これでは走れません。

写真はそのときのメーター上の警告ランプが点灯している様子です。

*電子スピードメーターの機能

ココで電子スピードメーターの機能を簡単に紹介いたしましょう。

上の写真の警告ランプはエンジンチェックランプで、IGスイッチをON(エンジンストップスイッチも)にしたときに、約4秒間点灯して消えるのが正常です。

その後4秒間消灯してから、8秒間点灯する場合とそれ以上点灯する場合があり、それぞれ何らかのトラブルがあることを表示します。

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オドメーターリセットスイッチを押したままIGスイッチをONにすると、メーターの針は一度一杯に振れ、メーターないのランプが総て点灯して、オドメーターが写真のようにdIAgと表示されます。

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dIAgから”短押し”をすると、写真の表示に切り替わります。

写真では分かりませんが、切り替わった後ではが点滅します。点滅するのは選択する項目を指定するためなので、”短押し”をするたびにP・S・SPがそれぞれ点滅します。

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が点滅している時にオドメーターリセットスイッチを一旦表示が消えるまで”長押し”すると、パワートレインのトラブルコードが表示されます。

P0374はクランクポジションセンサーが検知、同期できないとあります。

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履歴はこのようにクリアできますので、購入先デイラーでデジタルテクニシャンによる診断をして、スローミクスチャーの調整だけで済ませたのかは不明ですが、大枚叩いて買ったばかりのハーレーが20kmしか連続してはマトモに走れないのでは大問題で、更にデイラーでサジを投げてしまうのはもっと深刻です。

続きます。

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ハンドルスイッチ②

2006年10月28日 | 電気系

人気blogランキングへ  今日は予報では晴れるはずでしたが、ドンヨリ曇り空。

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’81年まで使われていたこのスタイルのスイッチハウジングも当時は野暮ったく見えたものですけれど、ワタシが歳をとったせいなのか?ソウ悪くないです。

美しさは目に宿る?

押しボタンは細いマイナスドライバーを差し込んで、チョット力を加えるとポロッと外れます。

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内側はコンナ風になっています。黒いブーツを被っている赤と黄色の線は、マスターシリンダー側に付いたブレーキスイッチの配線です。

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被覆銅線はどうやらメイドインジャパンのようで、ヤサカコウギョウ1979と・・・・。

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スイッチハウジングを全部塗りなおすため、分解します。

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マスターシリンダーは以前に用意しておきましたが、スイッチハウジングもブラストで古いペイントを落としました。

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クラッチレバーブラケットもサンドブラスト処理してみたら、矢印の”巣”が発見できました。

コレまでよく折れなかったものだと感心する反面、当時の品質管理の状況が偲ばれます。

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矢印の部分にクラックが入っているのを時々見かけますので、新品純正部品を用意しておいたのですが、コレが出来が酷い!

古いモデルの純正部品は社外メーカーから調達して、パッケージ純正という話も本当なのか?まあ、当時もOEMだとすれば、基準がチョット変ったと言えばソレマデ?

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イグニッションモジュール

2006年10月27日 | 点火系

人気blogランキングへ 夕べから降り続いた雨は止みましたが、寒いですね。

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最新モデルに興味があまりなく、このブログにも登場しないのは、2年前にハーレーダビッドソン正規販売網のLTRショップを脱退(クビかなあ?)したからなのか、自分自身でも良く分かりませんが、(ア、TC96とXR1200にはチョビット個人的に興味はあります。)お客さんから相談があってはソウも言っていられません。

写真はアメリカ製の社外イグニッションモジュールです。旧知の某ショップが力を入れて各方面に追求していますので、ビジネス的に考えると独自に追求すると面白そうですが、手っ取り早くその某ショップから購入いたしました。

調子が悪いのは?

弊社において新車は’04モデルまで販売していましたが、モデル毎なのか車両毎なのか未だ持って不明ですけれど、アイドリングが低くなるとエンストしやすい性癖があり、酷いものになると角を曲がる時にエンストしてしまい、転倒につながることもありましたが、その当時はマップデータを更新してあげると改善いたしました。

マップデータの書き換えにはデジタルテクニシャンというソフトウエアが必要で、ハーレーダビッドソンの正規販売網には必ず備えてありますが、弊社にはソフトをインストール済みのノートパソコンもありますけれど、リンクを断たれて無用の長物と化しています。百数十万円の無駄な出費でした。

話を元に戻すと相談された車両は'06モデルであり、購入したディラーではサジを投げられ、困り果てた様子でした。なんでも20kmくらい走行するとエンストしやすく、ときには再始動が困難になるということです。

複雑な事情

あまり最新モデルの悪口を申すと、立場上穿ったことを勘ぐられるので、あえてこのブログにも書きませんでしたが、よく考えてみると複雑な事情です。

つまり、現在のハーレーダビッドソンの新車登録は手続き上は平行輸入と同じもので、10台に1台の割合でそのモデル毎に排ガス試験を行わなくてはなりません。

逆輸入ではない国産車では形式指定といって、排ガス規制と騒音規制も少し厳しい平均値の数値をクリアして、メーカーの完成検査の書類により検査無しで登録ができます。

平行輸入は政府も奨励しているだけあって、現車確認の必要がありますが、規制値も緩やかになっています。形式指定車なら証明されてるデータを更新しても問題はないかと思います。

つまり、排ガス規制をクリアするためのマップデータで排ガス試験をクリアして、試験機関の証明により登録するわけですから、そのマップデータが走行に適してないからといって排ガス試験後に書き換えてしまうと、”偽装”ということになってしまいます。偽装を回避するには、データを更新した際に排ガス試験をもう一度やる必要があるのではないでしょうか?

「そうじゃない。走行に適さないのではなく、調子が悪いのだよ」と主張しても同じことです。

アチコチの偽装は社会問題にも発展したのはご存知の通りですが、社会に露呈するとコテンパンにやられてしまいます。

未確認でありますが、マップデータが現在は書き換えられないのが事実であるとすると、こうした背景が考えられます。

つまり、メーカー系販売店で如何様にもできないのが、サジを投げられた原因でしょうか?

それでは、大枚を叩いて購入したハーレーダビッドソンが調子が悪く、ロクに楽しめないのはどうしたら良いでしょうか?

排ガス関係の現在の継続車検でのチェックでは、触媒の確認とアイドリングでの一酸化炭素と炭化水素の濃度です。濃度は一酸化炭素(CO)が4.5%と炭化水素(HC)が2000ppmとなっています。

つまり、モード試験の排ガス試験は多大な費用と時間が掛かりますから、継続車検では不可能だということです。

ここにグレーゾーンが存在してしまい、アイドリングでの規制値をクリアすれば、モード試験でしか判明しないマップデータは追求できないことになります。

しかし、以上の状況を鑑みても現状の走行性能に欠陥があるのを、永久に我慢しなくてはならないのでしょうか?

不正改造防止法が施行されてから2年半が経ち、サスガにメーカーのアクセサリーカタログに記載されている公道走行に適さないマフラーには、その旨が明記されるようになり、触媒取り外しと言う行為はダイブすくなくなったようですが、国土交通省は更に締め付けを厳しくするようなのはプレスリリースを以前にも紹介した通りです。

空冷エンジンが生き残れそうだというのは朗報でありましたけれど、その代償に何かを失ってしまうのは現在のところ致し方ないことですが、幸いIGタイミングマップデータは前述のようにグレーゾーンですから、地球環境保護の観点ではNGでありますけれど、法的には問題ないと考えると、メーカー系列ではできないデータの書き換えを個人レベルで行うしかないのでしょう。

近々にこのモジュールを装着して走行テストを行う予定ですので、気になる方はお楽しみに!

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ロックタイト

2006年10月26日 | 工具その他

人気blogランキングへ 晴れていてもダイブ涼しく(寒く?)なり、朝は上着を着てしまいました。

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ロックタイトは現在はヘンケルロックタイトと呼ばなくてはならないようで、中国語での併記が時代を感じさせます。

今やネットでのビジネスは益々拡大しているようで、これを配達してくれた佐川のドライバーはコレクトの急増を話していました。写真のロックタイトはMonotaroというインターネットホームセンター!の事業者用サイトで購入したものですが、こうした特殊なものは工具屋にいってもすぐ揃わないので、どうしてもネットショッピングになってしまいます。”頑張れ各地の個人店”と叫んでみても、これでは説得力がありませんね。

中国と言えば整備工場の実態がチョット気になります。日本よりズット広範囲なメーカーや年代のクルマやバイクが走っているのではないかと思うのです。

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ロックタイトはハーレーダビッドソンの整備マニュアルにも使用が各部に指定されていて、バルブステムシールには写真の620が指定されています。

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昔に買ったものは写真下のように、使用後の後始末を怠るとガビガビになってしまい、信頼感も損ないます。写真上の最近のものは、フタが改善されています。

チョット前にUS05 1200Rさんに603を薦められて「使っていますよ!」と言ったものの、在庫が切れていたので一緒に揃えておきました。 

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写真のパーマテックスはジェル状で底部を回転させると押し出される構造になっていて、非常に使い勝手はよろしいのですが、10gで1890円とロックタイトの50ml約3000円に較べると割高感が随分感じます。

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認証整備工場

2006年10月25日 | 法令関係

人気blogランキングへ  今日は秋晴れ、昨日の嵐は地方によっては大変だったようですね。被害はなかったでしょうか?

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今日はチョット硬い話を書きます。

写真は弊社の認証工場の表示看板で、掲示が義務付けられています。

昔はバイク販売店では認証工場などは考えてもおらず、認証を取得していた工場は皆無に等しかったのですが、20年ほど前から「コレではイカン」という声が高まり、そもそも看板にも表記してある”小型二輪自動車”という区分けが存在していなく、一番小さい設備の軽自動車の区分けで取得するしかなかったのです。

国内メーカー4社は次々に251cc以上の車検付バイクの新車取引条件に、認証工場設置義務を打ち出して販売店に促し、国土交通省も重い?腰を上げ小型二輪自動車の区分けができ、それとともに基準が緩和がされ、弊社においても取得が可能になりました。

ワタシは21歳のときに2級整備士免許を取得いたしましたけれど、バイク屋では役に立たないとズット思っていましたが分からないものです。

ユーザー車検が出来るようになったのも随分と経ってしまいましたが、重要保安部品の分解整備は依然として認証整備工場で行わなくてはならないのは言うまでもありません。

これは道路運送車両法の第78条に書かれていて、罰則規定は第109条によると罰金が50万円とあります。

今日この記事を書く理由はチョット古いのですが、国土交通省のプレスリリースを知ったからなのです。

以下、 ”道路運送車両法関係の改正法令の公布・施行について”からの抜粋

  1.  明日(5月19日)、5月12日に成立した道路運送車両法の一部改正が公布されることとなりました。この改正により、不正な二次架装等の問題への対応として、架装メーカー等に対する報告徴収・立入検査権限※が新設され、明日(公布の日)から施行されます。

  2.  また、改正法律の公布と併せて、道路運送車両法施行規則の一部改正が公布されますが、その概要は以下のとおりです。

    ●自動車検査証の記載事項(平成18年8月1日施行)

    • 燃料タンクに係る不正な二次架装等を防止するため、自動車検査証の記載事項に「燃料タンクの個数及びそれぞれの容量」を追加しました。(第35条の3関係)

    ●自動車分解整備事業者の遵守事項の追加(公布日から施行)

    • 自動車分解整備事業者の遵守事項として「他人に対して違反行為をすることを要求し、依頼し、若しくは唆し、又は他人が違反行為をすることを助けないこと」を追加しました。(第62条の2の2関係)

    自動車の使用者に対する整備命令等のために必要な限度において、自動車又はその部分の改造、装置の取付け又は取り外し等を行った者に対し、その業務に関し報告をさせ、又はその職員に、当該者の事務所等に立入検査を行わせることができる旨の規定(道路運送車両法第54条の3関係)

    これはどういう事かというと、今までは認証工場ではないところに運輸局の関係者が立ち入るのには、司法たる警察を伴わないと出来なかったものが、単独で立ち入り検査を行うことが出来るようになったということです。

    不正改造というと最近ではガス湯沸かし器が問題になりましたが、クルマ・バイクでも不正改造防止法は施行され3年以上経ちましたたけれど、オートサロンでの啓発やマフラーの政府認証制度(マフラーの容量特別編)が矢継ぎ早に行われようとしているのをみると、まだまだ向い風が強くなるのかもしれません。認証整備工場では勿論不正改造は強く禁止されていますが、今までは認証整備工場以外での取り締まりが中々しにくかったのが、こうした方法でやってくるのでしょう。アウトロー許さずというところでしょうか?

    話は変りますけれど、軽自動車は最近売れ行きが絶好調ということですが、360ccの時代があったのはご存知ですか?段階的に大きくなって今の規格になっていますが、その途中で車検制度が始まりました。勿論状況は異なりますけれど、現在の250cc(軽2輪)に車検制度が導入されても不思議がない状況です。

    このようなことを書いていると”昔は良かった”ということになりますが、制度や法律が厳しくなるのはホトンド総て使用者側に原因があることで、社会の反発や事故などが多くなると政府はヤラザるを得なくなります。将来のライダー達に”昔は良かった”と言わせないようにしたいと思う今日この頃です。

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    デュアルメーター②

    2006年10月24日 | メーター

    人気blogランキングへ  今日も冷たい雨が降り続けています。風邪などひかないように気をつけて下さい。

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    組み立てるとコンナ感じです。

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    取り付け部はコンナ風ですが、チョット頼りなく”メーターブラケット③”でレポートしたような破損は多発しなかったのでしょうか?

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    ブラケットがスグ壊れても困りますから、写真のように外径20mmのカラーを作っておきました。

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    ワイヤーハーネスも全部作り変えて・・・・。

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    ハンドル周辺がまだ手付かずなのですが、仮付けしてみると・・・・。

    FX系が誕生したのは、今年リリースされた35周年(とってつけたように?)記念モデルの基となるボートテールでしたけれど、FLにXLのフロント回りを取り付けたアイディアは今のワイドバリエーションの基礎となるものでした。

    当初FLと同じであったメーターは試行錯誤を経ていますが、今回紹介したデュアルメーターはレインボーストライプタンクの頃のようで、1974年前後だと思いますが、当時はFXモデルの輸入はスゴク少なかった(多分)ので見かけることもありませんでした。

    しかし、この不細工なメーターはローライダータイプの礎となったと考えると妙に気に入ってしまい、通称ゴキブリタンクと似合っているし、車両とは年式違いですがご勘弁ください。

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    デュアルメーター

    2006年10月23日 | メーター

    人気blogランキングへ  今日は予報通り朝から冷たい雨が降ってます。エアコンを暖房にしてしまいました。

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    このデュアルメーターは・・・・。

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    初代ローライダーなどのメーターと良く似ていて、一見向きが違うだけに見えますが、取り付けボルト穴がないし、その分2つのメーターの間隔が狭いですね。

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    スピードメーターにはVEGLIAの文字が・・・・。

    ベリアはイタリアの老舗時計メーカーで、フェラーリやドウカティにもメーターを供給していました。

    コレもお宝?

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    時計メーカーらしく、トリップのリセットノブワイヤーの止めには実測1.5mm(実測)の小さいネジが使われています。

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    その後は日本精器ですね。これはタコメーターですが。

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    剥げ掛かったメッキでは嫌なので、リンクルペイントに仕上げました。

    クッションゴムは純正の新品を手に入れることができました。

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    ハイビームインジケーターとトリップリセットノブは社外品です。

    続く

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    ニュートラルスイッチ 

    2006年10月22日 | 電気系

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    これは4速通称ラチェットトップミッションのニュートラルスイッチ(正式にはトランスミッションギアニュートラルポジションインジケーターライトコントロールスイッチ?)です。BT5速ミッションの同じものには配線が2本出ていますが、これは1本しかありません。

    インジケーターライトには勿論2本来ており、片方には常時プラス電源が通じていて(メインスイッチがON)このスイッチでアースすることにより点灯させます。こういった方式をアースコントロールといって、オイルプレッシャーのインジケーターライトも同じです。

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    ターミナルはご覧のようにストレートピンですから、ソケットが緩くなると外れやすくなります。

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    嬉しいことにソケットだけ手に入れることができます。1個290円、高い?安い?

    !?

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    これは通称ロータリートップ4速ミッションのニュートラルスイッチです。

    これの日本価格はオイクラでしょうか?

    ナ、ナント 消費税込み10.100円也!

    コレを6個も持っているワタシは資産家なのでしょうか?

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