人気blogランキングへ もう10月も終わりだというのに、陽が差していると暑いくらいの良い気候です。
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巷ではサディスティックミカエラバンド(木村カエラをボーカルに加えたのでアルバムにはソウ書いてある?)が話題になっていますが、ミカンがタワワに生っています。植物にとってはもう冬なんですね。
加藤和彦はフォーククルセーダースのメンバーとしてデビューしたのはワタシが高校生の頃ですから、思い出深いです。
別に伊豆半島に蜜柑狩りに行ったわけではなく、弊社整備工場の南側の陽だまりに・・・・。
食べてみると結構ウマイ。
根は深い?
ホッとしていただいた後ですが、これから書くことはミスをアゲツラウことではありませんことを前置きしておきます。ごく最近ソニーやパロマの例のように製品不良や不正改造などが(特に電子部品関連は普及を進めていますが)、複雑なだけに不良が露呈すると対象製品が多いだけに、対策が遅れればそれだけ大きい事件?になってしまいます。しかし。割を食うのは大枚を叩いたユーザーであり、不良製品を作ったメーカーとのはざまにある販売店でもあります。
つまり、三菱のように製品不良を隠すと露呈したときには企業の存続問題にまで発展することもあるし、ソニーのように対象製品が1000万台!にも拡大して、それでも1年分の利益がなくなる程度は信用がなくなるよりまだ良い方です。
大型バイクは社会に広く浸透する製品と違い趣味の意味合いが大きく、上記の問題と直接比較するわけにはまいりませんが、世界中で市場は拡大しつつあり、日本では販売が不調ですけれど、川崎重工などはヨーロッパで好調らしく工場のキャパを5割り増しにする計画を発表しています。ハーレーダビッドソンは昨春に生産計画を大幅にカットいたしましたが、今年のTC96はアメリカ国内では販売好調と聞いています。
大型バイクを代表するハーレーのココ25年を振り返ってみると、不具合が実に連続してありました。しかし趣味の意味合いが強いということでは、恐らく最右翼だと思いますので、オーナーの思い入れの深さが許容してきたという面は否めないと思います。
しかし、21世紀になって要求される性能の次元が異なってくると、市場からの不具合情報はとても大切なものであり、より積極的に改善を行うことが顧客満足を達成する最大の方法ではないでしょうか?
空冷エンジンは本当に生き残れるのか?
ハーレーダビッドソンが人気を博している理由は、その保守的なスタイルを守り通すことにあり、空冷エンジンはその中の一番大きい要素であるのは間違いありません。
公道を走るクルマやバイクを登録する基準は、世界の国々ではそれぞれの事情によって異なりますが、一応統一しようとする動きは技術のグローバリゼーションとしてあります。これを読むと近年まで妨げていたのは、アメリカの国内統一基準がなかったのがそうであったように、排ガス規制もユーロ規制が世界中で基準になるつつありますが、アメリカでは未だ州ごとに異なるのでしょうか?ご存知の方は是非お教えください。
日本での登録上の手続では形式指定制度が一般的でありますが、ハーレーダビッドソンは形式指定は受けておらず、10台に1台の割合で排ガス試験をじっさいに行い、成績書をもって基準に適合することを証明して、これを添付することによって登録が可能になることは前述のとおりです。完全に世界中の基準が統一されれば、このような煩わしさも無くなるのでしょう。
今回のトラブルは排ガス規制によるものと前提して、その規制を復習してみましょう。
平成11年規制 CO 20.0g/km HC 2.93g/km NOx 0.51g/km
18年規制最大値 2.7 0.4 0.2 コールドスタート
18年規制平均値 2.0 0.3 0.15 コールドスタート
クルマに20年以上遅れて導入されたバイクの排ガス規制は、最初の規制である平成11年規制は緩やかなもので、18年規制は輸入車特例で平成20年19月から発効いたしますから、現在はこの緩やかな規制ということです。
日本に輸入されたハーレーダビッドソンは、2001年モデルからビッグツインでは触媒が装着されました。重量が軽くエンジン行程容積が小さいスポーツスターでは、触媒がなくとも排ガス規制がクリアしているのはご存知の通りです。
モード試験は排出量の測定ですから総量が抑えられれば良いのですが、ビッグツインにしても当初は2本のマフラーに対して触媒は一つという変則的なもので、2004年モデルからはそれぞれのマフラーに一つずつになりました。
効果が同じならコストは安い方が良いのは世の常です。
アメリカ国内でも様々なトラブルの情報が跳び交わっているようですが、今回のシリーズ記事のきっかけとなったトラブルは、捉われ方は各種各様ですが、原因はオーバーヒートにあるような気がいたします。
資料を調べてみると、フロントマフラーがカルフォルニア仕様だけ異なるのは、どうやら触媒が付いているようです。点火時期のマップデータが違うかはわかりません。
ここで整理すると、
- 2007年モデルでの総てインジェクション化はユーロ3実施のため?
- ラバーマウントスポーツスターでは段階的に新機構に変更するハーレーの良くやる手法で、このときのインジェクション化は見送った?
- 触媒を装着していれば、各部の設定には無理がなく規制をクリアできたはず?
と、’04モデルに変更した時点で触媒を省略せず、無理の無い点火時期マップデータを採用していれば、このようなトラブルは避けられたのではないかという疑いが考えられます。
次回はユーザー側の対処方法を考えたいと思います。
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