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深刻!?
走行テストをいたしました。
トラブルの症状については受け取り方が人それぞれ異なりますから、ユーザーの主張することとメカニックの受け取り方が一致しないと、事はうまく運びません。
実はスポーツスターがラバーマウントエンンジンになってからは、883に乗ったのは今回が初めてです!
大柄になり重くなったのが、スポーツスターのコンセプトの変換を感じさせ、ユーザーへの迎合を思わせたのがその理由のひとつです。
しかし世間の評判通り、アイドリングから僅かにスロットルを開いたときの排気音はストックのマフラーながら、中々よろしいサウンドを聞かせてくれます。
*ユーザーの主張する症状
もう一度ユーザーの主張する症状を確認すると、
- 20kmくらい走行をするとアイドリングが不安定になり、信号待ちで止まるとスロットルに反応しなくなって、アクセルを何回か煽らないと発進できなくなる。
- ストールすることもあり、時には再始動が困難になることもある。
購入したデイラーの対応は、
- 新車だから様子を見てくれ。
- 排ガス規制により(ミクスチャーが)薄くなっているから濃くしておいた。
以上の事柄を頭におき走行テストを続けると、中々快適ではないですか。
リジッドエンジンマウントのスポーツスターは削岩機にまたがっている(失礼!)ごとくの振動を感じますが、それも無く883はベストチョイスの一つだという世評にも頷けます。
時折素早いスロットルワークにはプスンというミスファイアも出ますけれど、一向にユーザーのいう症状は出てきません。
予備知識として、イグニッションセンサーコイルがクランク角ポジションになり、そのセンサーコイルがオーバーヒートによって不良になるという情報がありましたので、ココのところダイブ涼しくなっているので、症状が出にくくなったかなと思いつつ工場に帰ってきました。
症状が・・・。
症状がでないのでNメカニックと交代すべく、エンジンをそのまま掛けっぱなしにしておき、2~3分してからNメカニックが発進しようとすると・・・・。
ユーザーの主張するがそのまま、エンジンはスロットルに反応しなくなり、まるで回転リミッターが効いているが如く。これでは走れません。
写真はそのときのメーター上の警告ランプが点灯している様子です。
*電子スピードメーターの機能
ココで電子スピードメーターの機能を簡単に紹介いたしましょう。
上の写真の警告ランプはエンジンチェックランプで、IGスイッチをON(エンジンストップスイッチも)にしたときに、約4秒間点灯して消えるのが正常です。
その後4秒間消灯してから、8秒間点灯する場合とそれ以上点灯する場合があり、それぞれ何らかのトラブルがあることを表示します。
オドメーターリセットスイッチを押したままIGスイッチをONにすると、メーターの針は一度一杯に振れ、メーターないのランプが総て点灯して、オドメーターが写真のようにdIAgと表示されます。
dIAgから”短押し”をすると、写真の表示に切り替わります。
写真では分かりませんが、切り替わった後ではPが点滅します。点滅するのは選択する項目を指定するためなので、”短押し”をするたびにP・S・SPがそれぞれ点滅します。
Pが点滅している時にオドメーターリセットスイッチを一旦表示が消えるまで”長押し”すると、パワートレインのトラブルコードが表示されます。
P0374はクランクポジションセンサーが検知、同期できないとあります。
履歴はこのようにクリアできますので、購入先デイラーでデジタルテクニシャンによる診断をして、スローミクスチャーの調整だけで済ませたのかは不明ですが、大枚叩いて買ったばかりのハーレーが20kmしか連続してはマトモに走れないのでは大問題で、更にデイラーでサジを投げてしまうのはもっと深刻です。
続きます。
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