ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

イグニッションモジュール②

2006年10月29日 | メーター

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深刻!?

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走行テストをいたしました。

トラブルの症状については受け取り方が人それぞれ異なりますから、ユーザーの主張することとメカニックの受け取り方が一致しないと、事はうまく運びません。

実はスポーツスターがラバーマウントエンンジンになってからは、883に乗ったのは今回が初めてです!

大柄になり重くなったのが、スポーツスターのコンセプトの変換を感じさせ、ユーザーへの迎合を思わせたのがその理由のひとつです。

しかし世間の評判通り、アイドリングから僅かにスロットルを開いたときの排気音はストックのマフラーながら、中々よろしいサウンドを聞かせてくれます。

*ユーザーの主張する症状

もう一度ユーザーの主張する症状を確認すると、

  • 20kmくらい走行をするとアイドリングが不安定になり、信号待ちで止まるとスロットルに反応しなくなって、アクセルを何回か煽らないと発進できなくなる。
  • ストールすることもあり、時には再始動が困難になることもある。

購入したデイラーの対応は、

  • 新車だから様子を見てくれ。
  • 排ガス規制により(ミクスチャーが)薄くなっているから濃くしておいた。

以上の事柄を頭におき走行テストを続けると、中々快適ではないですか。

リジッドエンジンマウントのスポーツスターは削岩機にまたがっている(失礼!)ごとくの振動を感じますが、それも無く883はベストチョイスの一つだという世評にも頷けます。

時折素早いスロットルワークにはプスンというミスファイアも出ますけれど、一向にユーザーのいう症状は出てきません。

予備知識として、イグニッションセンサーコイルがクランク角ポジションになり、そのセンサーコイルがオーバーヒートによって不良になるという情報がありましたので、ココのところダイブ涼しくなっているので、症状が出にくくなったかなと思いつつ工場に帰ってきました。

症状が・・・。

症状がでないのでNメカニックと交代すべく、エンジンをそのまま掛けっぱなしにしておき、2~3分してからNメカニックが発進しようとすると・・・・。

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ユーザーの主張するがそのまま、エンジンはスロットルに反応しなくなり、まるで回転リミッターが効いているが如く。これでは走れません。

写真はそのときのメーター上の警告ランプが点灯している様子です。

*電子スピードメーターの機能

ココで電子スピードメーターの機能を簡単に紹介いたしましょう。

上の写真の警告ランプはエンジンチェックランプで、IGスイッチをON(エンジンストップスイッチも)にしたときに、約4秒間点灯して消えるのが正常です。

その後4秒間消灯してから、8秒間点灯する場合とそれ以上点灯する場合があり、それぞれ何らかのトラブルがあることを表示します。

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オドメーターリセットスイッチを押したままIGスイッチをONにすると、メーターの針は一度一杯に振れ、メーターないのランプが総て点灯して、オドメーターが写真のようにdIAgと表示されます。

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dIAgから”短押し”をすると、写真の表示に切り替わります。

写真では分かりませんが、切り替わった後ではが点滅します。点滅するのは選択する項目を指定するためなので、”短押し”をするたびにP・S・SPがそれぞれ点滅します。

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が点滅している時にオドメーターリセットスイッチを一旦表示が消えるまで”長押し”すると、パワートレインのトラブルコードが表示されます。

P0374はクランクポジションセンサーが検知、同期できないとあります。

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履歴はこのようにクリアできますので、購入先デイラーでデジタルテクニシャンによる診断をして、スローミクスチャーの調整だけで済ませたのかは不明ですが、大枚叩いて買ったばかりのハーレーが20kmしか連続してはマトモに走れないのでは大問題で、更にデイラーでサジを投げてしまうのはもっと深刻です。

続きます。

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デュアルメーター②

2006年10月24日 | メーター

人気blogランキングへ  今日も冷たい雨が降り続けています。風邪などひかないように気をつけて下さい。

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組み立てるとコンナ感じです。

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取り付け部はコンナ風ですが、チョット頼りなく”メーターブラケット③”でレポートしたような破損は多発しなかったのでしょうか?

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ブラケットがスグ壊れても困りますから、写真のように外径20mmのカラーを作っておきました。

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ワイヤーハーネスも全部作り変えて・・・・。

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ハンドル周辺がまだ手付かずなのですが、仮付けしてみると・・・・。

FX系が誕生したのは、今年リリースされた35周年(とってつけたように?)記念モデルの基となるボートテールでしたけれど、FLにXLのフロント回りを取り付けたアイディアは今のワイドバリエーションの基礎となるものでした。

当初FLと同じであったメーターは試行錯誤を経ていますが、今回紹介したデュアルメーターはレインボーストライプタンクの頃のようで、1974年前後だと思いますが、当時はFXモデルの輸入はスゴク少なかった(多分)ので見かけることもありませんでした。

しかし、この不細工なメーターはローライダータイプの礎となったと考えると妙に気に入ってしまい、通称ゴキブリタンクと似合っているし、車両とは年式違いですがご勘弁ください。

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デュアルメーター

2006年10月23日 | メーター

人気blogランキングへ  今日は予報通り朝から冷たい雨が降ってます。エアコンを暖房にしてしまいました。

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このデュアルメーターは・・・・。

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初代ローライダーなどのメーターと良く似ていて、一見向きが違うだけに見えますが、取り付けボルト穴がないし、その分2つのメーターの間隔が狭いですね。

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スピードメーターにはVEGLIAの文字が・・・・。

ベリアはイタリアの老舗時計メーカーで、フェラーリやドウカティにもメーターを供給していました。

コレもお宝?

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時計メーカーらしく、トリップのリセットノブワイヤーの止めには実測1.5mm(実測)の小さいネジが使われています。

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その後は日本精器ですね。これはタコメーターですが。

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剥げ掛かったメッキでは嫌なので、リンクルペイントに仕上げました。

クッションゴムは純正の新品を手に入れることができました。

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ハイビームインジケーターとトリップリセットノブは社外品です。

続く

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メーターブラケット③

2006年09月16日 | メーター

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  天気が心配ですが、3連休はツーリングにお出掛けですか?

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メーターブラケットの材質は普通に低炭素鋼のようです。バイスに挟んで曲げてみたら、冷間でもこの通りにクラックも入らずクニャと曲がりました。

ハーレーではこのような形状のものは、プレスした部品を溶接で組み立てる事が未だに多く、日本のメーカーのように樹脂製パーツを多用しないのは特徴の一つで、質感という点では大歓迎ですが、重さの点では?ですね。

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重量を計ってみると741gですが、この場合には電子ハカリで可能な1/10gの最小単位はいらないですね。

そう言えば、このハカリを紹介していませんでした。15年ほど前に購入いたしましたが、5万?と中々の高価なシロモノで、4気筒エンジンのコンロッドやピストンの重量合わせに活躍したものです。今でもハーレーのエンジンで使います。

話が逸れましたが、メーターが1個200gくらいですから、全部で1.2kg以上あるでしょう。

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ここでマタマタの登場はMHeです。

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メーターはこのように驚くほど薄く、樹脂製のケースはキットかなりの軽さでしょう。

 青両矢印はメーター取り付けのスパンを示しますが、メーターの重さと重心位置から懸案しても充分と思われます。緑両矢印は車体側のブラケットスパンですが、ブラケットの厚みも考えるとチョットモノ足りませんけれど、やはりこの場合の重心位置と重さでは大丈夫でしょう。30年近くもこういった構造物を見ていると、壊れやすいか否かは予測できるようになるのかもしれません。 

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ここでUS05 1200R さんの提供していただいた写真を使わせていただきますと、’04以降のスポーツスターではメーターブラケットの取り付けには18φのスペーサーを使用しています。 

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対して振動面で不利な'03以前のスポーツスターでは、ハンドルクランプと一体の台座は外径が約15mmと小さいのですね。 

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スパンという観点でメーターブラケットの取り付けを考えてみると、青矢印で示すスパンしかありません。台座が赤でしめすような程度に拡大しても大した改善になるわけでもありません。

現象はコメントでご指摘頂いた”共振”であるかと思いますが、多数の”破損事故”の事実が証明するように、メカニカルメーターの時代の設計をそのまま(ハンドルクランプは変更)踏襲したのが間違いなのでしょう。

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ワタシが考えた末に辿り付いた修理方法はこの写真に図を加えたように、ブラケットを切り取ってソコに一回り大きく厚い板材を赤線の示すように溶接することです。厚く大きな板材により断面積を増やし強度を増せば共振特性も変るし、純正部品そのままより少なくとも倍は持つでしょう。

ブローチさんのようにアルミニウムで軽く作れば、更によろしいと思いますが、取り付けボルト基部をラバーマウントにしたいところです。 

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ラバーマウントには通称”Hゴム”が良いですね。ハーレーではエボエンジンの5速フレーム以降のタンクくらいにしか使っていませんが、スペーサーをそれなりの大きさのものを使えば大きな締め付けトルクにも耐えられます。ああハンドルのブッシュもそうでした。下の図のようにスペーサーを省略してしまうと、取り付けボルトは強く締める事が出来ず、ハンドルクランプと共締めではとても使えません。

しかし、この形式のラバーマウントはスペースを多少費やしますので、現存のブラケットの穴を拡大してとなると、穴付近の断面積があまりにも小さくなってしまい強度が不安になります。

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今日は記事の更新途中にリッチテキストモードが使えなくなってしまい、困ったものでした。ランキングは激しい戦いですが僅差でトップキープです。

メーターブラケット②

2006年09月15日 | メーター

人気blogランキングへ  今日は久々の日差しが暖かく感じます。

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皆様、経験談や対策案をお寄せ頂きまして、ありがとうございます。

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両方欠けているブラケットも見つかりました。

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写真では分かりずらいのですが、破断面が矢印の部分が微妙に違います。

破断の原因について、US05 1200R さんが金属疲労であろうとコメントくださいましたが、金属疲労は、

 金属疲労の研究の歴史はおよそ150年であるが、金属疲労の本質が「亀裂の力学の問題」であるとの理解に到達したのは比較的近年のことである。一般の人は、金属疲労とは金属が繰り返して力を受けると、「金属がくたびれたような状態になる」あるいは「金属が何となく劣化する」というような漠然としたイメージを抱いているようである。

 しかし、それは全く間違いである。この誤解が金属疲労の事故の原因になることもある。金属疲労とは、まず最初に数十ミクロン(1ミクロンは1ミリの1000分の1)程度の極めて微小な亀裂が発生し、それが力の繰り返しと共に徐々に拡大して、ついには巨大な構造物をも破壊に至らせる現象である。100万回繰り返して破壊が起こるときにも、数万回の時点ですでに亀裂が出来ていることが珍しくない。破壊は突然起こるように見えるが、現象は肉眼で見えないところで確実に進行しているのである。(引用元

となると、写真の矢印部分は比較的新しいモノかも知れません。

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片方が無事に見える部分を良く見てみると・・・・?

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ペイントを剥がしてみると、見事にクラックが入っています。

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裏側まで完全に割れていますね。

つまり、この段階で発見できれば出先で慌てずに済みます。それにしてもリンクルペイントの厚いこと。

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やはりUS05 1200R さんが指摘されているように、⑤の最短距離で破断していない理由は、破線を軸に振動して①と②に最初クラックが入り、③④と破壊が進んだのではないかと思われます。

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つまり、A:Bは約16ですから、を軸にメーター全体の約16倍の重量が振動の速さと振幅に応じたGが掛かるのではないでしょうか?は取り付けボルトの中心、はメーター全体の重心と思われる場所。

続く

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メーターブラケット

2006年09月13日 | メーター

人気blogランキングへ この雨は何時まで続くのやら・・・。

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コレは初代883Rのメーター付近の写真です。

考えてみるとスポーツスターがラバーマウントエンジンになってから3年も経ってしまったのですね。

ラバーマウントスポーツスターは未だに賛否両論ですが、これから紹介するトラブルは解消されたのでしょうね。

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このトラブルは結構多発した憶えがあり、見事に壊れています。

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リング状のメーターを支える部分とパネルの溶接は完璧以上の出来で、ココが壊れる事は絶対にないでしょう。

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破断面を見ると断面積は”壊れて当たり前”と思わせるほど小さく、変形した形跡がないコレは脆性破壊と呼んでイイのでしょうか?

片持ち支持は思いのほか荷重が掛かり、この妙に重いブラケットをコレ以前のものと同じ支持方法では間違っている?

こうした故障は”即危険”というわけではないのですが、部品代が2万円!もするとなると・・・・。

この部品を使っているのが主な1200Sに、この故障が多く見られるのは当然ですけれど、振動の多さも影響しているに違いありません。

新車では売っていないモデルをどうしても欲しいとなると、中古車を探すしか手はありませんが、その際にも注意していただきたいポイントですね。

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