ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

高回転エンジン②

2009年11月30日 | エンジン

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再びRC160

高回転型エンジンを語るには忘れてならないホンダ。

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浅間でのレースも”ダートなレース”だったわけだ。

8月23日に開催の耐久250ccレース(16周・149.716km)に出走したRC160は観客に強烈な印象を刻みつけた.
午後,浅間特有の霧につつまれたサーキットを.佐薩幸男,島崎貞夫,鈴木義一,田中健二郎,田中禎助のライディングによる5台のRC160は,ほとんど一団となって支配した.水しぶきをはね上げ.ライダーはゴグルをかなぐり捨て,追いすがるヤマハYDSを遠く振り切って疾走を続けた.これまで耳にしたことのない4気筒16バルブエンジンのエクゾースト音と,視界100m以下の霧の壁から現われては消える姿が圧倒的な迫力だった.
ホンダRC160は,車番163島崎選手車をトップに出場全車が完走し,1~5位を独占した.
それは,世界最初の250cc 4気筒16バルブGPレーサーのデビューにふさわしい成果だった.それは,マン島TTを目指しながら結局は出場を果たせなかったRC160の経歴を飾るべきデビューの場であり,栄誉ということになった.
また,これが,長い助走期間のフィナーレであり,同時にレース史上例をみないほど短期間の覇権獲得に向かう序曲ともなった.(ttp://www.iom1960.com/gp-aika-mitihiko/rc-story-2.htmlより転載)

第1回、2回と続けてヤマハに惨敗したホンダは、マン島TT出場を見据えて開発した4気筒マシンで快勝したのだ。

第1回はOHV、第2回はOHCと市販車をベースにしたのは理由があってのことだと思うが、短い期間で超高回転をものにしたのは驚くべきことだ。

超高回転を実現するには、それを可能にする構造はもちろん、その回転域で出力を出すほうが目に見えないだけに難しい。つまり燃焼速度と充填効率だ。回転が速くなるほど一行程の時間が短くなるわけだから、それがうまくいかなければただ回るだけでレースに勝てるエンジンはできなかったはずだ。

この動画は紹介済みのような気がするが、オットーサイクルは理論上は定容燃焼といわれるように、燃焼室の容積がいつも変わるレシプロエンジンは一瞬のうちに燃えなければならないが、実際にはこの高速度撮影ではプラグにスパークしている時間は長く感じるし、スパークしてから燃焼が始まるまでも時間が掛かるのが分かる。

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ダートなレース・完結編

2009年11月29日 | オイルリーク

116 画像はttp://www.vanderbiltcupraces.com/index.php/drivers/driver/christieより転載。

1906年の光景。

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クリスティー(J.Walter Christie)の名を知るのは、戦車マニアか鈴木孝先生の読者くらいではないだろうか。

”エンジンのロマン”(鈴木先生の著書)でも、写真がなかったのかイラストだ。

Top949_edited1_2画像はttp://www.vanderbiltcupraces.com/index.php/blog/article/saturday_november_14_2009_j._walter_christie_front-wheel_drive_pioneerより転載。

ナンと45.9LのV4エンジンは、クランクシャフトがそのまま前輪を駆動する最初のFFだったのだ。

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エンジンの巨大さが分かるが、タイヤはスリックというよりパターンがないのが不思議だ。

ダートの路面では大きくテールスライドするのも多く、FFなら有利なのか。当時のタイヤ性能はあてにならないし。

と、ここまでで何か思い起こすことはアリマセンカ?

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ソウデス。

Megolaに関して調べて見ると、バイク関連では前後(前は1897年製Felix Millet、後はkillinger)の関係に納得がいかなかった。

特に前輪駆動は突如として出現しているものだから、どういう発想なのか興味があったが、クリスティーのFF車とつなげてみれば納得だ。

ちなみにクリスティーは優れた戦車(バトルタンク)のプロトタイプ(自身が発明したサスペンションを装備した)を製作し、高価なのでアメリカ政府は買ってくれずソ連のBT34の基となった。(Wikipedia

時には特許紛争も起きたりするが、技術は時を超え、海を越えて、インスパイアされたり譲渡されたり、パクったりして発展していくものだと思う。

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高回転エンジン

2009年11月29日 | エンジン

Suzuki20gs2025020fw201983 画像はttp://www.motorcyclespecs.co.za/index.htmより転載

GS250FWが世界初の量産水冷DOHC4気筒としてデビューした1983年。スズキではやはり世界初の量産アルミフレームのΓ250が水冷2スト、ほかにパラレルツインの4ストモデルと250だけでも多種のエンジンが選べた時代だ。1970年代のベネリ・クワトロは4気筒でも空冷だったね。

人気ブログランキングへ あまりにも昔のことには、皆様ご興味がないのかポイントが下がってしまいました。

スズキの”GS”は2バルブ、”GSX”は4バルブと名称で区別されるが、面白いことに4バルブのほうがトルクフルで、”2バルブのほうが低速トルクがある”という一般的な認識とは逆だ。おそらく2気筒より1馬力でも出せとスペック重視(GS250:FW36ps/11000rpm、VT250:35ps/11000rpm)だった設定なのでカムが相当高回転型だったのか、それこそ”ぶん回さないと”走らないバイクだった。

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2年後にリリースされたヤマハ・フェザーは4バルブということや、車重が20kgも軽かったからなのか、45ps/14500rpmと更に高回転型になったにもかかわらず乗りやすくなった。

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極めつけは1991年のZXR250で、45ps/16000rpmだ。

コレを見て思い出したのは、当時新車で買っていただいて数年、1万キロくらい走っていたのだろうか。オイル洩れのトラブルで修理を依頼され、見てみればシリンダーヘッドカバーに穴があいていた。いやシリンダーだったかな?

穴があくのは尋常ではなく、ヘッドカバーを外して何が原因なのかを調べて見れば、ナンとカムチェーンが弛んでチェーントンネル内に当り、穴はその箇所が磨り減って生じたものだ。

カムチェーンテンショナーには異常がなかった(最大限に出ていた)から、チェーンが伸びきっていたのだ。

普通は異音とか不調とかで、そんな状況になるまえに整備するものだけど・・・・。

サイドカムチェーンなのに、クランクケースを分解しないと交換が不可能だったというところまでは覚えているけれど、その後をどう処理したかは覚えていない・・・・。

話を戻すと、GS250FWの1983年てダイムラーのHigh-Speed Engineの1883年からちょうど100年だ。

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ボクサーエンジン

2009年11月28日 | エンジン

ボクサーディーゼルは評判が良いようだ。

まるでボクサーがパンチを繰り出しているようにみえることから名づけられたと思うが、ピストンが拳なら背中合わせの2人のボクサーに見えないか?

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 左右対抗ピストンエンジン ウイキペディアから転載

しかし打ち合うのなら、これが本当のボクサーというべきではないだろうか。

詳しいことはウイキペディアを読んでいただくことにしても、更に発展したネピア・デルテックは三つ巴だ。

ファイル:Napier deltic animation large.gif

実働の模型まである。

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続・ホットチューブ イグニッション

2009年11月28日 | エンジン

1883_the_highspeed_engine_with_hott 画像はttp://mercedes-benz-blog.blogspot.com/2008/07/1883-high-speed-engine-with-hot-tube.htmlより転載。

エンジンは電気モーターにとって代わられそうな雰囲気が漂っているが、オットーによって作り出された4ストローク1サイクルエンジンは据付型の10馬力で4t以上もある大きなもので、クルマに載せられるほどの小型エンジンはダイムラーの手による。

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1883_the_highspeed_engine_with_ho_2

構造がよく分かる。インテークバルブは吸気圧力により開くが、クランクと連動する排気バルブは、やはりダイムラーの特許だ。

Deutzは今でも活躍しているメーカーだが、1911年モデルだから小型化されているはずにしても8馬力を得るには巨大だ。

小型化されたエンジンは、まさにドリームマシーン

それにしても動態保存されたりレストアした実用エンジンを、個人が持ち寄ってミーティングを開くなんていうことは考えてもいなかった。

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続・ダートなレース

2009年11月27日 | オイルリーク

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1896(明29年)年1月15日、皇居宮城前を走り抜け、日本オートバイ史の幕を開けたH&W(ヒルデブラント&ヴォルフミューラー)とは、一体どんな乗り物だったのだろうか。
まずH&Wとは、史上初めて量産された動力付きの2輪車だったと位置づけることができる。(画像と記事の抜粋はttp://www.st.rim.or.jp/~iwat/meiji-3/meiji-3.htmlより転載)

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 H&Wの実力を最もよく伝えるものとして、黎明期のモーターレースに出走したときの記録があげられる。ヒルデブラント自身によってイタリアに持ち込まれ、ツーリン~アスチ間往復100kmレース(1895年5月28日)に参加したH&Wは、坂道の多い悪路を走りきり、2位と3位に入っている。ちなみにこのときの優勝車は、ダイムラーの4輪自動車であった。この時点ではH&W以外のエンジン付き2輪車は登場していないわけだが、性能的には他の多くの4輪自動車を凌駕していたのである。(記事の抜粋はttp://www.st.rim.or.jp/~iwat/meiji-3/meiji-3.htmlより転載)

H&Wはクラッチもトランスミッションも無く、クランクシャフトとリアホイールをコンロッドで連結するという野蛮な構造だが性能は高く、生産開始後には世界各国に送られてデモンストレーションをしたそうだ。それは各地においてエンジン付きの自転車を生産する気運を高め、20世紀初頭のモーターサイクルブームの元になったのではないだろうか。

1910年(明治43年)、東京上野公園で勧業博覧会が開かれた際に、不忍池を周回するダートコース(1周500 - 800m)でオートバイによるレースが行われた。第1回マン島TTレース(1907年)が行われた3年後である。上野では、1903年(明治36年)頃には既にエンジン付自転車によるダートトラックレース形態のことが行われていたようである。(ウイキペディアより)

明治29年の皇居周辺の道路事情はわからないが、その僅か14年後に上野でレースが行われたというのは驚きだ。

ギャンブルは趣味ではないので数回見に行っただけだが、戦後すぐの昭和24年から始まったオートレースは43年に舗装されるまでダートだった。

タールを使った舗装技術は1900年ごろには実用化されているので、ダートのコースにしたのは費用の面だけだろうか。浅間火山レースが舗装ではなかったのは、当時の技術では火山灰に舗装ができなかったというが、このあたりのことも影響していたのか。

まだ続きます。

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ダートなレース

2009年11月27日 | オイルリーク

Midgetcar 画像はWikipediaより

一見、子供用のクルマに見えるが・・・・。

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これは現代の同じジャンルのミゼット・スプリント・カーレースの車両。車両レギュレーションはだいぶ安全に配慮されたものになっている。

800pxmidgetcarsracingangellparkjune 画像はWikipediaより

このクラスはストックカーやインデイの登竜門にもなっていて多くの有名ドライバーを輩出している。冒頭の画像の車両がクラシカルにみえるのは、このレースが始まったのは1933年のことで、しかもカルフォルニアの高校生がきっかけだという。

動画もあった。単純だけれど、小さい割りに迫力を感じる。

続きは日本のダート事情を

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SR400復活

2009年11月26日 | NEW MODEL

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ヤマハ発動機は12月21日、空冷単気筒の400ccバイク「SR400」の2010年モデルを発売する。SR400は1978年3月に発売し、累計12万7000台を販売したロングセラー商品。排ガス規制をクリアできず昨年8月に生産を中止したが、電子制御式燃料噴射装置(FI)を搭載し復活する。
人気のあるシンプルなデザインは維持した。販売価格は57万7500円。(記事はttp://www.nikkei.co.jp/news/retto/20091124c3b2405424.htmlより抜粋引用)

昨日のニュースなので知っている方は多いと思うが、いよいよ発売。ワタシが初めて買った新車のバイクがSR400。昭和54年ごろの話です。

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エアバッグ

2009年11月26日 | オイルリーク

GL系はその巨大な車体から想像するより乗りやすいが、こんなことは普通はやらないし、やろうとも思わない。

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そのGL1800に導入されたエアバッグはかなり有効のようだ。

2863143 画像はttp://www.afpbb.com/article/economy/2382864/2863138より転載

エアバッグねたをもう一つ。ヘルメットに内蔵している。

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