ピストンエンジンは永遠か!な?

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穴をアケルのも楽じゃない

2007年11月17日 | 工具の使い方

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画像は分かりにくいですが、穴を開ける場所にセンターポンチを打ちます。

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まずはセンタードリルで下穴をあけます。超鋼でできたセンタードリルは先端の形状が通常のドリルと違い尖っていますので、センターポンチの穴とずれる心配がありません。

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サイドスタンドは非常に硬く、こうした作業はボール盤で行うのが理想ですが、ソフィテル系とツーリング系以外のモデルのサイドスタンドは外してしまうと取り付けてるのが厄介ですから、こうして車両に付いたままやってしまいます。

注意しなくてはならないのは手持ちのドリルは回転が高く、スイッチ(使用中のドリルはエアドリルですが)を入れっぱなしで回してしまうとドリルの刃先を痛めてしまいます。

スイッチを断続的に操作して、回転数を低く保つのがコツといえばコツです。

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センタードリルであけた穴の形状。

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左がセンタードリル、中央は超鋼ドリル、右がチタンコートドリル。

実は自分で言っていて、油断してチタンコートの刃先をダメにしてしまいました。超鋼ドリルはバックギア取り付け作業に使いますが、こうした硬いものでもサクサク削れますけれど高価なのでサイズを揃えられません。

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何のために穴をあけたかというと、ご覧のようにエクステンションを取り付けました。

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ついでに。エクステンションの先端にゴム部品を付けますが、これも適切な方法を知らないと結構苦労します。

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押してもダメなら引いてみな!

と言う訳で穴の周りにシリコングリスなどを塗って滑りやすくして、千切らないように気をつけながらプライヤーでくわえて引っ張ります。

細いマイナスドライバーの先で押すと、大抵どこかが切れてしまいます。

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プーラー考

2006年03月19日 | 工具の使い方
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部品やツールに国旗がマークされているものはソウありません。

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JIMSのベアリングリムーバーです。

日本ではこういった圧入されたベアリング類を外すツールを総称してプーラーと呼びますね。

ベアリング類の圧入は嵌め合い締め代により(全体の大きさにもよりますが)シャフトの外側にベアリングが入るとすると、シャフトの外径をベアリングの内径より2~3/100程度大きくし、シャフトの痩せによるクリアランスの増大を防いでいます。もちろん圧入することにより構成部品の剛性も高まり、悪いことは分解時の手間が増えることくらいではないでしょうか?

プーラーの名前の由来は、昔は工場の機械などが1台のモーターの駆動で複数のプーリーを介して行っていて、そのためにプーリーの使用例が多く、そのプーリーはシャフトとの勘合はテーパー勘合が多いためにプーラーが多く使われ、その名が定着したのではないでしょうか。

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JIMSの製品はパーツやツールも出来合いのイメージの統一感があり、精度や仕上がりは素晴らしいものがあります。

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このセットはフライホイールの駆動側テーパーベアリングの取り外しに使います。

現地価格は$175.15と意外とリーズナブル。

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使う場所は違いますが、同じような目的のケントムーアのベアリングリムーバー。

ハーレーダヴィッドソン モーター カンパニー の推奨ツールですが、JIMSとは明らかに意識が違いますね。

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これは日本製ハスコのトリプルツリーのベアリング リムーバー。

生産量が少ないせいか中々高価で、5万円くらいだった記憶があります。

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狭いスペースでベアリングをツールに固定する工夫が見られるのですが、赤い矢印の部分にローラーケージを引っ掛けます。全周に渡り引っ掛けるので外れることはないのでしょうけれど、青矢印の周り止めがチョット気に入りませんね。

こういったSSTは使いやすさも勿論考えなければなりませんが、壊れてしまうと作業がストップしてしまい、何もなりませんので、設計時点で小さく脆い構造を排除する必要があります。

それにしても、日本のメーカーの工具に対する美意識は欠如しているのかな?
KTCのミラーツールでも買う気は起こさないですもんね。

バイクの部品にしても、量産パーツでは一つ一つの部品に美しさが見られません。
コストダウンはわかるけど、ネジ1本でもアメリカ製のものには雰囲気があると思うのはワタシだけでしょうか?





















廃物利用

2005年11月27日 | 工具の使い方
ドライバーって「ネジ回し」のことですが、スクリュードライバーとは今では誰も言いませんよね。
先が磨耗して丸くなってしまったドライバーは、ネジの頭を痛めてしまいヘタをすると緩める事が不可能になってしまいますので消耗品ともいえます。しかしそれで捨ててしまってはモッタイナイ。
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そこで、先端を削って木工のノミのように片歯にしておきます。
写真の上は普通のタガネです。
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そうするとこのような小さいロックワッシャーのタブを起こすのにとても便利です。
歯の先をタブとナットの間に差し込み、小さいハンマーでコツコツと軽く叩くだけで簡単に作業は進みます。


フレアナットレンチ

2005年09月30日 | 工具の使い方
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’80年ローライダーのフロントブレーキキャリパーのブレーキホースをこれから外すところです。
左は普通のオープンエンドレンチです。
右はフレアナットレンチといいます。
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以前にココをいじった人がズサンな仕事をしたようでナットが変形しています。
フレアナットはかなり締めこまないとブレーキフルードが洩れてしまう割りに、ナットが小さいので変形しやすいのです。
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3/8のオープンエンドレンチ(スパナ)で緩めようとすると、ご覧のようにヒライてしまって緩める事はできません。
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次にフレアナットレンチを使ってみると簡単に緩める事ができました。
もちろん、締めこむときにも使うとナットを痛めることはありません。
こういう工具は使用頻度が少ないのですが、なくてはならないものです。


トルクス

2005年09月29日 | 工具の使い方
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ターミーからトルクスに関してコメントがありましたので検証してみました。
トルクスはTORXで、商標登録してあるようです。通常のソケットヘッド(6角穴)のボルトに比べ、その名前の通りトルクを掛けても壊れにくいのが売りですね。ただ穴の深さが浅いので、力の入れ方によっては「滑らせて」しまうかもしれません。
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左側がT27、右側がT25です。
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マスターシリンダーのクランプに使っているスクリューはT27が合います。
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ところが、このようにT25を合せてもそれほど違和感はないのです。もちろん、このような使い方をしてはいけません。
トルクスはその独特な形状のため、1つ小さいサイズの工具でも使えるような気がしてしまいます。
ワタシはトルクスを使う場合は念のため、上下のサイズを差し込んで確認することもあります。
プラスドライバーなどを使用して、硬く締まったネジを緩める場合と同じで、押す力を、回す力をぐらいの感じで作業すると滑らせずに緩める事ができます。