ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

”3拍子”を更に!

2008年03月02日 | "3拍子”

人気blogランキングへ  今日は怒涛の3連発更新。

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ここでもう一度”3拍子”(条件:点火時期 多少遅め、500rpm)の映像を見てください。

同じ映像に”失火分”を音の合成で補ってみました。

3拍子には聞こえませんね。

このことからも、Rシリンダーが1回おきに失火して”3拍子”のリズムになることが分かります。

最初は500rpmを1倍速で再生し、途中から1/8倍速になり排気炎から失火状態を示します。

これも最初は650rpmを1倍速で再生し、途中から1/8倍速になり排気炎から失火状態を示します。ところどころ失火はなくなり、それとともに”3拍子”のリズムは崩れます。

これこれは更に回転を上げ、最初は800rpmを1倍速で再生し、途中から1/8倍速になります。このくらいの回転速度になると失火はなくなり”3拍子”のリズムは見られません。

今回の記事では”3拍子”のリズムはRシリンダーの1回おきの失火によるものを、反対の方向から検証し、後半では失火はごく低い回転速度において発生することを実験してみました。

以上の検証実験はハーレーダビッドソンショベルヘッド74cu,in(1200cc)モデルを使って行いましたが、サンプルはこの一台でありますので、すべての状況に当てはまるとは言えませんからご了承ください。

”3拍子”は誰が”命名?”それとも”発明”したのか分かりませんが、ハーレーダビッドソンの魅力をアップしたことに異議はありません。ところが地球温暖化が危惧され始めて、様々な環境問題が浮上して、日本ではバイクにも21世紀になってから排ガス規制が施行されました。

それだけではなく騒音問題は騒音規制の強化までをもたらし、とうとう政府認証マフラー制度まで始まると思います。

ところがハーレーダビッドソンの近年のモデルにおいて”3拍子”を実現するためには、触媒取り外しに始まり、空冷エンジンを排ガス規制に適合させるためのインジェクションマップの書き換え、あるいはコントロールユニットの交換まで必要になりますが、それらの行為が規制強化につながったとも言えます。

何回も言うようですけれど、空冷エンジンが生き残っているのは素晴しいことで、次世代エネルギーの実用が近くなった現在、ピストン(レシプロ)エンジンを行く末まで楽しめる環境を保つためには、これ以上規制が強まらないためにも、違法行為は慎むべきだと思わざるを得ない状況だと感じます。

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いよいよ”3拍子”の正体

2008年03月02日 | "3拍子”

人気blogランキングへ  今日は連発更新。

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各シリンダー毎に発生する排気音をテロップで表示してみました。

Rシリンダーの排気音が1回ごとに抜けるのが分かります。

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さて、音だけではなく目による検証をする準備です。

カムシャフトの先端にマークを付けます。回転方向はクランクと反対になり、回転速度は半分になります。

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次に排気とともに発生する炎が見られるように、エキゾーストパイプに穴をあけました。

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目論見通りに音と同時にビジュアルで確認できます。以下にYouTubeの映像を掲載いたしますが、炎は良く見えませんので上の画像の印の辺りを注視してください。

”3拍子”のリズムは分かりますが、排気炎は良く分かりません。

1/8倍速のスロー再生にして、排気炎が発生するタイミングにテロップをふってあります。

このことからも、”3拍子”はRシリンダーが1回ごとに休んでいる様子が分かります。

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”3拍子”回転数の測定

2008年03月02日 | "3拍子”

人気blogランキングへ  今日は黄砂予報あり。

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まず初めに、前後シリンダーの圧縮圧力を測定しました。

双方とも約8kg/c㎡とほぼ同等です。

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オープンプライマリーのモータースプロケットに、マークを付けておきました。

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次に持っている資材を投入して・・・・。

映像をコマ送りにして、モータープーリーのマークを元に回転数を書き込みました。フレーム内のPCは時計ですから、1秒に8~9回転しているのが分かります。

つまり(8×60=480rpm)~(9×60=540rpm)という非常に低い回転でアイドリングしています。

このような低い回転数は車載のものや整備用のものでも、タコメーターは正確な数字を表してくれませんから、実際は思ったより低い回転だと言えるでしょう。

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上がクランクケースに固定されていいるステーターコイルで、下はクランクと同軸に付けられたローターです。

ステーターコイルには12個のコイルが付いていて、 ローターには6個の磁石が付きSN・SN・SN・・・・と並んでいるのでローターが1回転、つまりクランクが1回転すると「~」交流波形が6回発生します。

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ご存知の通りHzとは1秒間に何回振幅したかを表す単位です。
このマルチテスターは発電するステーターコイルに接続していますから、電圧と交流波形、それに周波数が表示されています。

ご覧のように48.8Hzですから、48.8Hz÷6回で1秒間に8.13回転したことがわかります。つまり8.13回転×60秒で487.8RPM。目視で確認した回転数とほぼ同じと言ってよいでしょう。

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”3拍子”のお引越し

2008年02月28日 | "3拍子”

人気blogランキングへ  今日も冷たい風が強く。

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上のYouTube映像は2年ほど前に制作し、motosports.jpに掲載したものです。

当時はウエブ上での”3拍子”の論争が行われ、”3拍子”自体の呼び方にも論議されていました。

この映像はある意味この問題に決着をつけるかたちになったようですが、中にはここまで解析して”3拍子”と呼ぶのは惜しいというご意見もありましたけれど、ワタシは「いわゆる3拍子」を”3拍子”と表現したつもりです。なんせ音楽的に何拍子であるよりも、3拍子は一人歩きを何年も続けていましたから。

その古い映像を今更とお思いになるかもしれませんが、拙ブログをご覧になる方の中には、依然としてmotosports.jpを経由してくださる方が少なからずいらっしゃいます。

そして、どこかの掲示板などで3拍子が話題になるときに、motosports.jpをリンクやご紹介してくださったりされる方がいらっしゃるのです。

motosports.jpは既に2年間も更新しておりませんのが実情で、ワタシも拙ブログの更新が手一杯ですから、諸事情と併せて閉鎖する予定です。

説明が長くなりましたが、今でも訪れていただく方が少なからずいらっしゃる現状で、コンテンツも無くしてしまうのはもったいないと考え、今はhttp://www.enjoy-bike.jp/に仮に置いてありますけれど、このブログに新しくカテゴリーを設けて引っ越す予定ですから、今後ともよろしくお願いします。

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