ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

やっぱりMADE in INDIA

2008年11月08日 | 点火系

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例のチョイノリSS、無事にエンジン始動です。

動画でなくても、フライホイールが回転していますから分かると思います。

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で、新しいコイルは取り付けましたが、矢印のアースにご注目。

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コイルは形状、メーカーそしてMADE in INDIAまで同じなんだが、新品にはナント!アース線が付いている。

壊れた古いコイルにも矢印の突起はあるのだが、アース線はない。

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突起については外したときに気がついていて、漠然と「エアベントかな」くらいに思っていた。

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コイルを外す前は(このことを)意図してなかったので、燃料ホースが邪魔している画像だが、矢印でアース線が付いていなかったことと、矢印で丸端子が残っていないから、千切れてしまったわけではないのだろう。

まあ、二次側コイルのアースはある場合とない場合があるし、不具合をほうっておくより改善した方がずっと良いのは当たり前だが、コイルの値段が5.950円(車両価格の7.5%!)となると”確信犯的行為じゃねえか!”とグチリたくもなる。

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MADE in INDIAは?

2008年11月03日 | 点火系

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チョイノリは部品交換を終えて、約一年ぶりのエンジン始動になりますが、掛からない・・・・・。

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定石とおりにIGプラグを外して、クランキングで放電の目視点検。

こうしてみてもシリンダーの放熱フィンは気流の向きと違うし、何かと共通部品なのか?

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コイルは手の届くところにあるので、まずは点検。

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一次側に導通がない!

日本製のバイクで、さほど距離を走っていない場合はあまり見られない故障。

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う~む、メーカーは日本だが、MADE IN  INDIA!

インドに合弁会社があるらしい。

あまり故障して欲しくない部品ではある。

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プラグの点火

2008年08月16日 | 点火系

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ちょっと思いついてポイント点火回路を・・・。

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カムで押す代わりに、矢印の方向に指で押してやればプラグに放電する。

矢印のコンデンサーがないと放電しないのは実車と同じ。

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プラグはアースがないと、やはり放電しない。

一番上の画像の矢印の黄色い高圧コードはこのために取り付けた。

人気ブログランキングへ 皆さん無事に帰還しただろうか?


プラグのスパーク(2)

2007年10月12日 | 点火系

人気blogランキングへ 予報に反して日中は30℃にも。

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赤矢印はIGプラグをシリンダーヘッドに接地してスパークを確認しています。

緑矢印は古いプラグコードの絶縁カバーを外したものをコイルに取り付け、露出したターミナルと金属製のコイルカバーの間にスパークが見られます。

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これは以前の記事の”ポイント点火”に掲載した図に書き加えたものですが、矢印のように何らかの回路が形成しないとスパークしないのがお分かりと思います。

まあ、通常はプラグがシリンダーヘッドに取り付けられていますから、エンジン自体が回路の一部となります。

”そんなことをしなくても片方だけでもプラグに火は飛ぶぜ”と仰る方もいるかもしれませんが、もう片方のプラグコードからスパークしていたり、もしかしたらコイルの内部が導通していたりしています。その場合はコイルが不良ということですが。

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エボ以前のハーレーと同じ点火方式(1コイル同時点火)の4気筒エンジンでテストしてみました。

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左のプラグに2本のスパークが見えますが、これはシャッター速度の関係です。

スパークの形の違いに注目してください。

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電流はプラスからマイナスに流れ、電子は逆であるという定義は未だに良く分かりませんが、1コイル同時点火方式では2本のプラグは直列に接続していることになり、このように片方のプラグは中心電極がプラスになり側方電極がマイナスになって、もう片方は極性が逆になります。

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この画像は他のサイトから借用いたしましたが、①は中心電極がマイナスで、②は中心電極がプラスだそうです。スパークの形の違いは極性の違いのようです。

ちなみにほとんどのクルマの点火装置は、中心電極がマイナスになるように設計されているそうです。そしてプラグメーカーのサイトに記述してありましたが、あるメーカーの一部の車種では同時点火方式が採用されていて(側方電極の磨耗が問題になり)、側方電極にもイリヂウムチップを付けたのだとか。(現在はその記述はなく、長寿命を謳っているプラグに貴金属チップ付き接地電極としてあります)

エボ以前のハーレーに細い中心電極のプラグを使っても、必ずしも良い結果が得られないのは同時点火だからかと・・・・。まあ、実用上に大きな問題があるというわけではありませんので、同時点火がダメというわけではありません。

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プラグのスパーク

2007年10月11日 | 点火系

人気blogランキングへ 明日は寒くなるそうです。

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点火系統のチェックでは、このようにIGプラグを外してクランキングをすることにより、火花が出るか確認することは多くの方が経験していると思います。

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通常は青い色の火花が確認できれば問題はないはずです。火花といっても高圧電流の放電によるものとは常識ですが、放電電流(放電に要する電圧)は気圧に比例すると言われていますから、圧縮された混合気の高圧中で放電できる電圧は、大気圧中では緑矢印のように10mmもギャップがあってもスパークします。

このテストを行うときには、クランキング中にエンジンから手に持ったIGプラグを離そうとすると、行き場のなくなった高圧電流は身体を流れますのでご注意ください。

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こういったテストをやってみたことはありますか?

コイルから出ている2本の高圧線にそれぞれIGプラグを取り付け、2本のプラグを接触させてからクランキングします。

赤矢印のように両方のIGプラグに正常なスパークが見られ、エンジンに近づけていても緑矢印のギャップにはスパークは発生しません

*今回のシリーズはエボエンジン以前の1コイル2スパークの点火方式についての記事であり、TCエンジンなどのクランクポジショナーを使った点火方式は異なります。

続きます。

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プラグキャップには気をつけろ!

2007年10月08日 | 点火系

人気blogランキングへ ふっと匂うキンモクセイに秋を感じます。 

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最近は4気筒エンジンに触れることも随分と少なくなりました。

CB400SFは教習車として乗った方も多かろうと思います。エンジン不調とのことで修理依頼をお受けいたしましたが、IGプラグをご自身で交換しても直らなかったそうです。

こうした場合には点火系や吸気系のトラブルが考えられますが、こうした場合の原因はタブン・・・・・

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①と②の画像の違いがお分かりでしょうか?

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トラブルの原因はプラグキャップの差し違え!1番シリンダーと2番で逆に差してありました。

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並列(直列も)4気筒エンジンでは、ほとんどの場合で図のような位相ですから、1番と2番を差し違えますと下死点付近で点火が行われ、3番4番のシリンダーだけでしか正常な運転が行われませんから調子は悪いはずです。

キャブレターをオーバーホールしても直らず、イグナイターも交換してもダメで、最後に差し違えに気が付いたという当事者にとっては、笑うに笑えないことも聞いたことがありますから”プラグキャップには気をつけろ”です。

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エンジン不調!?

2007年08月29日 | 点火系

人気blogランキングへ 今日は久々に30℃以下の気温。

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キャブレターの問題点を解決して試運転してみると、時々ミスファイアしたりストールする症状がおさまりません。

とりあえずポイントカバーを外してみます。

この車両ではスクリューに変更されていましたが、矢印で示す場所は本来はリベットで固定されています。

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リベットで固定するためのアダプターの役目がこのスチールプレート。初めてココを開けてみるとビックリするかもしれません。

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付いていたユニットはご覧のもの。

ソウ何度も経験したわけではありませんが、このメーカーのユニットが壊れたケースでは筐体が熱で変形していました。これは変形していませんから大丈夫かなとも思えますが・・・・ 。

話は逸れますが、最近は鉛フリーの動きでハンダもアルミハンダに移行しています。フローの温度が高いアルミハンダが素子に与える悪影響も危惧されているくらいですから、熱的に厳しい場所に半導体を使ったユニットを置くのはどうかと思います。

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コイルが2個ありましたので、ユニットは凡そ予想がついていました。

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配線の方法にも問題があるように見えます。圧着端子を多用して銅線も継ぎ足してあるし不確定要素が多いですね。圧着端子は仕事は早いのですが接触部分の劣化も早く、後の故障の原因になり易いと思います。やむを得ない継ぎ足しはハンダ付けに限るのではないでしょうか?

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フルトランジスターユニットの配線をやり直して不確定要素をなくして試運転とも考えましたが、キャブレターの調整事に起きた現象、CO値が突然不安定になることを再度考慮して、点火マップの不安定も考えられると思い、原始的な方法ですがケタリング式に変更して試運転を行いました。結果は上々ですが、最終仕様を決めるのに困っています。まあオーナーさんの予算次第ですが。

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ポイントガバナー

2007年08月13日 | 点火系

人気blogランキングへ 5日連続猛暑日。

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最近のブルーストリークのポイントキットの品質にちょっと疑問があります。

というのは緑矢印の”ヒールの磨耗が早いのでは”と言うケースを幾つか見たからです。

赤矢印は給油のためのフェルトですが、これはブルーストリークの特徴ですね。

ヒールの磨耗に関しては引き続き注意してみましょう。

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ガバナーのメンテナンスをと思ってポイントのプレートを外したのですが、矢印のカムの回転方向の遊びが大きめでした。

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ガバナーウエイトを良く見ると、カムを押す部分が磨耗した痕跡があります。

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他の中古部品と較べても形状が違って見えます。

青いウエイトのガバナーはベースがステンレスで、一見ハイパフォーマンスパーツのように見えますがドウなのでしょう。ウエイトの軸受けが磨耗しているのは良くありますが、ココが減っているのはあまり記憶にありません。

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較べた中古部品にカムを差し込んでみたら、矢印のギャップは半分くらいになりました。

ココの遊びはないに越したことはありませんが、構造上ゼロにはできません。

しかし大きすぎれば最大進角はそれだけ減ることになるし、低回転では点火時期が不安定になるかもしれません。

まあ、この車両については特に不具合があったわけではありませんでしたが。

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ロングリーチ、ショートリーチ

2007年07月09日 | 点火系

 人気blogランキングへ 今日はドンヨリ曇り空。 

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昨夜はいつもの時間に更新しようと思ったら、更新ページも開くのに5分も掛かったので嫌な予感したのですが、何とか記事を書き上げて更新したら消えてしまい、それでももう一度チャレンジしても画像の挿入は”何時終わるの?”というくらい酷い状況でした。雨の降らない七夕後の日曜日の夕刻でしたから、一斉に更新したのでしょうか?

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今ではビックリするほどの多くの種類があるイグニッションプラグですが、NGKでいうところのネジ径14mmのBプラグは一般的に2種類のネジ長があります。

画像の中央はJ12YCというチャンピオンプラグ。適合はパンヘッド全車種と’74年までのショベルとなっています。(実際にはもっと細かく・・・)

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パンヘッドは見てすぐ分かるようにネジ穴が浅いですね。

15_8 画像は当該車両のものではありません。

’79年モデルのショベルヘッドはこのようにネジ穴が深く、ネジ長が19mmのロングリーチプラグを使うのが普通です。

昨日の夕方バタバタした理由の一つですが、SUキャブのオーバーホールをご自分でやられたお客さんから最終的な調整を依頼されました。

まず、プラグの状態を見ようと外そうとしたら”ドキッ”とさせられて・・・

ロングリーチのプラグは結構外すのに時間が掛かり、10数回転させないと外れませんがドキッとしたのは数回転(ねじ山を数えると5回転)で外れてしまい、プラグ穴が壊れている?と瞬間的に感じてしまったわけです。

オーナーさんに経緯を聞いてみると、ツーリングの出先で不調になり近くのショップに診てもらったら「これはエボのプラグですから替えておきます」と言われ付けてもらったプラグなのだそうです。

オイオイ、ショベル後期はエボと同じだけど・・・・

それとも、ワタシだけ知らないトッテオキの秘密の組み合わせなのでしょうか?

ともあれ、深いネジ穴にショートリーチプラグを付けたせいで、ねじ山に付着したカーボンを取る作業を強いられました。

バイク盗難情報 盗難の予防には複数の対策を。  

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ポイントギャップ?

2006年11月14日 | 点火系

人気blogランキングへ  今日も暖かくて過しやすく、仕事も楽しくできます。

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日本でもいよいよPLCが解禁になり、昨晩のWBC(ワールドビジネスサテライト、テレビ東京)においてモデムの市販品の発表が報道されていました。欧米では既に実用試験の段階だそうですが、あまり具合が良くなさそうです。日本ではホームネットワークですから、電波漏洩もさほど問題にならないのでしょうか?

ともあれ、技術の革新によって規制の緩和や撤廃によりビジネスチャンスが拡大するのは、我が2輪業界からみると羨ましい限りでございます。

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さてこのコンタクトブレーカーポイントによるバッテリー点火方式も、70年前はケタリング氏による数々の発明の一つで、当時の技術革新でありました。同じ電気でも現代と使い方が随分と違います。

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ハーレーでは一つのブレーカーポイントを、クランクシャフトの半分の速度で回転するカムシャフトについた2つのカム山によって開閉されます。

つまりクランクシャフト1回転に1回の点火が行われると言う事です。

詳しくは”ポイント点火”において説明をしてあります。

上の2つの写真を見ると、2つのカム山で開くポイントギャップが同じでないのがお分かりでしょうか?こんなに違っていては点火時期が前後のシリンダーで変わってしまいます。

昨日完成の写真を紹介したFXが、どうも低回転で落ち着かず、アイドリングでパタッと止まってしまいます。

ガバナーを固定しているボルトの頭が偏心して回転するのが、スゴク気に掛かります。

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犯人はガバナーでした。

ホントウの犯人は取り付け作業をしたワタシです。写真のガバナーの裏側のヘコミにカムシャフトの先端が嵌るのですけれど、チョット固いのを無理やり固定スクリューで押し込んだズサンな仕事をしてしまいました。

矢印の金属のメクレは取り除かないとイケマせんね。

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プレートの裏側の出っ張りにはキズが付いています。

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キチンと納まらなかったガバナーは、プレートと矢印のウエイトのピンが干渉する原因にもなっていました。

2年にも及ぶ長い作業は、時として焦りも生み、ポイントを取り付けたときはキット早くエンジンを掛けたかったのでしょう。作業ミスはメンタル面が原因になることが多いですね。

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