ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

コチコチのグリス

2015年09月09日 | メンテナンス

 

エボリューション・ソフィテルなので車齢はかれこれ20年になるでしょうか、多分一度もメンテナンスが行われていなくてグリスは油分が抜けてコチコチになっています。もちろん動きは渋いのですがタイヤが接地した状態では分かりにくいので、前輪をジゃキアップしてチェックすればよく分かります。

 

 

画像ではそういう風に見えませんが、下側もグリスが信じられないくらいコチコチに固くなっています。このモデルにはグリスアップ用のニップルが付いていますが、これくらいになるとグリスを足してもどうにもなりません。


 

ちょっとやそっとでは硬化したグリスは落ちないので、洗浄油に一晩漬けて置きました。

 

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古いマスターシリンダー

2015年06月12日 | メンテナンス

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古い形式のフロントブレーキマスターシリンダーは半透明の樹脂のフルードのタンクが使われていましたが、長い間放っておかれるとOリングから染みだしたフルードが粉末化?してこんなことになってしまいます。



これは同じ車両のリアマスターシリンダーですが、(分解する前は動いていたものの)ペダルのシャフトはこんな状態。







マスターシリンダーを分解してみると、なにやら古傷があります。想像するにスナップリングを外すのにドライバーなどで抉ったのでしょうか。メンテナンスを行うのには正しいツールを使いたいものです。


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バルブクリアランス調整

2015年06月11日 | メンテナンス

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1970年代から80年代にかけたDOHCエンジンのバルブクリアランス調整はアウターシムを交換する方法が主流でした。



アウターシム方式はSSTなどを使うと割合と簡単にカムシャフトを外さずにシムを交換できます。

無理な力を加えなくても丸いハンドルが付いたハンドルでカムフォロワーを押し下げて、リテーナーでフォロワーの淵を押さえます。

 



カムの間の部分にリテーナーを差し込めば、カムとシムの間に隙間ができます。



そのままマグネットなどでシムを引き出します。



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続・放置バイク

2015年06月05日 | メンテナンス

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放置バイクの続編になりますが、ブレーキキャリパーなどは放置していなくてもメンテナンスを怠ると具合が悪くなります。



ステンレス製のピストンもパッドの磨耗粉が湿気を呼んで錆びてしまい、それに固着したダストシールがキャリパーボディに噛んでしまってピストンを抜くのに苦労しました。



キャリパーボディのシール溝は部分的に腐食しているので、よく掃除してから点検しないと(ひどい腐食を見過ごして)シールを交換してもフルードが漏れてしまう可能性もあります。やはりフルードは定期的に交換したいものです。



左側の古いピストンは磨いても腐食はとれません。というか腐食したところは窪んでいるので修復は不可能です。



新しい部品を組み込んで完了です。


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放置バイク ! ?

2015年05月17日 | メンテナンス

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放置バイクといっても路上に放置してあったわけではありませんが、よくある話で様々な理由で数年も動かさずに置かれたバイクを再び乗ることができる状態に整備するのは中々大変な手間が掛かります。


キャブレターは構造上の理由で内部が大気に開放されていますので、燃料であるガソリンの成分のほとんどが蒸発してしまい、いわゆる”ガソリンが腐った”状態になることも多いのですが今回は幸いなことにそこまで至っていませんでした。ガソリンが腐ると特有の臭いを発生しますので分解する前の一つの判定基準になります。



キャブレターをオーバーホールすればエンジンを始動できるケースが多いのですが、忘れがちなのは車体の整備です。まあ、予算との兼ね合いもありますが、安全に気持ち良く走るのに欠かせないと思います。

雨が直接当らない環境でも積もった埃が湿気を呼んで錆を発生させますので部品によっては交換しなければならないこともありますね。



普段乗っているバイクでもあまり整備されないのがスイングアーム周辺です。

これはリンク・サスではないので分解するのはそれほど面倒でもないと思いますが、スラスト荷重を受ける”深溝ボールベアリング”には整備したどころか最初からグリースを塗布した痕跡すらありませんでした。幸いシールはしっかりしていたので錆はなく外して点検の後グリースアップしただけで事なきを得ました。


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CBX1000 キャブレター インシュレーター

2015年01月21日 | メンテナンス

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シリンダーヘッドにキャブレターを取り付ける”インシュレーター”ですが、こうしてみる限りはさほど悪く見えません。



ところが外そうと思っても手の力だけではビクともせず、タイヤレバーでこじっても部分的に捲れるような感じで外れません。



こういうときはヒートガンで加熱する必要があります。



外してみると思った以上に劣化しています。



ヘッド側もスゴイ事になっていました。




幸いなことに新品の部品も調達でき、ヘッド側もきれいになりました。古いゴム製部品は外観だけでは判断しかねることが多く、外してから確認したいものです。2次エアーはエンジンの調子が悪いだけではなく時にはピストンの焼き付なども引き起こします。


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PP部品の修復

2014年06月30日 | メンテナンス

着色されたPP(ポリプロピレン)などの樹脂製部品は軽くて丈夫なのでオフロードモデルの外装部品に多く使われているが、古くなると紫外線などの影響で劣化してしまう。さほど酷くなければシリコン系のスプレーでも一時的に誤魔化せるが、かなり進行してしまったなら、この方法は有効かもしれない。

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プライマリーフルード交換

2007年12月06日 | メンテナンス

人気blogランキングへ  今日も暖かい1日。

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プライマリードライブフルードを抜いてみました。

フ~ム、きたないですね~。オドメーターは約7000kmと、それほど距離が進んでいるわけではないのに。しかもドロドロしています。

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ドレンにも、この通り。

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キレイにすればこの通り。ドレンには磁石が付いています。

このドレンはテーパーネジになっていますので、締めすぎると本体側を壊すことがありますからご注意ください。

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磁石には細かい金属粉(鉄粉)の他に、矢印のような切り子も付いている可能性がありますから、ウエスでふき取る場合には気を付けないと指に刺さります

磁石に付いているものですからブラシで洗浄してもダメで、拭き取るのが有効ですね。

それにしても現状はUSEDで買ったばかりにしては酷すぎますね。

気になって確認して良かったですわ。

エンジンオイルは確かに交換したような形跡がありますが、その他はダメダメです。

2003年モデルですから4年ものということになりますが、ハーレーのUSEDでは高年式と言えますので、お買いになって暫くは整備の必要がない状態で引き渡すのが望ましい。と思うのはワタシだけでしょうか?

この車両のオーナーさんは弊社のお近くのお住まいで、程度の良いUSEDを探して欲しいとのことでしたが、ご自身でネットを通じて探し出したそうです。

都内の某デイラーさんにあったそうですが、今後のことを考慮して弊社を通じて買いたいと希望したところ、断られて直接お買いになった経緯でした。

いずれにせよ、200万近くも支払うわけですから、売る販売店に利益があるかどうかは、買う側にとっては関係ない話です。

遠いお客だから2度と来ない?

ワタシは遠方のお客さんだからこそ、できるだけの事をやるべきだと思います。理由は幾つもありますが。

バイクは楽しく乗るために買うものです。

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