ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

ドライブチェーン

2008年04月18日 | ドライブ系

人気ブログランキングへ ひらがなとカタカナには気をつけたい予報通りの雨。。  

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ドライブチェーンの選定には気をつかいたいものです。

価格につれて性能も高くなるものですが、このGR520RXがメーカー希望小売価格¥13.730(税抜き)に対して、一番高価なGS520XWは¥18.930(やはり税抜き)と5000円以上も違います。

ちなみに長さが分かっていれば、その長さ(リンク数)でオーダーすることができ、切る手間や価格の点でも有利です。

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ジョイントは今や一部を除いて、ほとんどこのようなカシメ式になっています。

それでもシールチェーンでもクリップ式が入手できますから、知りたい方はメーカーのカタログを参照してください。

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ジョイントを取り付けるときには、このようにスプロケット上が やり易いと思います。

プレートはグリスの粘着力で落ちないと思ってください。

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プレートは圧入しないと納まりませんから、このようにチェーンツールを使います。

この場合も入り具合を確認しながら、2箇所を交互に少しずつ圧入しないと”斜める”(専門用語?)ことがありますので要注意。

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チェーンツールの奥側には、このような形状の押さえネジがあり、ジョイントのピンがずれないように裏側から押します。

手順を省くとピンが押されて位置が変わってしまいますのでココも要注意。

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プレートを圧入するためには、矢印のような形状でピンを逃がしていますから、カットするときのピンを外さずに残っているとうまくいきません。

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プレートを圧入すると、このようになります。

圧入しすぎると矢印のシールリングがはみ出してしまったり、リンクの動きが硬くなることもあります。

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後のカシメ作業がうまくできたか確認したければ、カシメの前にピンの径を測っておきます。

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カシメるために手に持ったツール付属のピースを使います。

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いつの頃かピースの先端形状が改良され、押しすぎてもピンが割れたり、リンクが渋くなることはなくなりましたが、それでも”過ぎ”ないほうが良いでしょうね。

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このくらいカシメれば充分だと思います。

ここで気をつけなければならないのは、ノギスのジョーの先端は薄くなっていますから、カシメた部分の下にもぐってしまい正確に測れないで、カシメ過ぎの原因になることです。

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後は張りを調整します。

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グワン、グワンと・・・③

2007年07月13日 | ドライブ系

人気blogランキングへ  台風4号の被害は大丈夫だったでしょうか?

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コンペイセイティングスプロケットは画像のような構成になっています。

緑矢印のカムは白矢印のカップを介して、青矢印のカバーアッセンブリーのなかのダイアフラムスプリングの反発力により、スプロケット側のカムに押し付けられます。

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この車両は音が出ていましたが、画像の状態でチェックするとプリロードは1mm程度。

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カップはこんな形状。

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”グワン、グワンと・・・②”の記事にコメントで、Big Boyさんがコメントでご指摘くださった磨耗が矢印のように大きいですね。こちらはダイアフラムに接する面です。

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こちらはカムに接する方です。

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カップを新品と交換すれば良いのですが・・・

部品待ちするのも嫌で、新品部品の性能も最近は疑問でありますので、調整することにいたしました。

シャフトエクステンションを0.8mm削ります。

磨耗しないように焼入れ処理がされていますが、0.1mmずつ慎重に削れば何とかできました。

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つまり、ナットとの当り面を調整したわけです。

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カバーアッセンブリーの面と同一が基本ですから、 ナットで調整しようと思ってもできません。

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0.8mmで充分なようです。

バイク盗難情報 R246沿いで被害が多発!

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グワン、グワンと・・・②

2007年06月17日 | ドライブ系

人気blogランキングへ  梅雨前線はどこへ行ってしまったのか。

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引き続きコンペイセイティング スプロケットです。

スライディングカムを押し付ける役目のカバーアッセンブリーは、①がコンプリートで②はダイアフラムスプリングをのせただけです。

矢印の部分を見ればプリロードがほとんど掛かっていないのが分かります。

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エクステンションシャフトにスライディングカムとカバーアッセンブリーを仮組みして、車載状態を再現してみると矢印の示すクリアランスは2mmで、コレがプリロードになるはずです。

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エクステンションシャフトとナットの関係は画像のとおりですが、ナットの段つき部が矢印のように突き当たります。

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ところが今回のケースではカバーアッセンブリーにナットを仮組みしてみると、約1.5mm突き出しているではないですか。

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ナットにも個性があるのか、それとも年式違いなのか、画像のようにナットの太い部分の長さに違いがあります。短いほうはジャンク品から見つけたものです。

つまり、2mmのプリロードが掛かるのが正常とすると、今回のケースでは2mm-1.2mm=0.8mmのプリロードしか掛かっていないことになって、”グワン、グワン”の正体はスライディングカムの動きすぎでしょうか。

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カバーアッセンブリーの全ストロークは10mmでしたから、プリロードに約2mm使ってしまうと実際の有効ストロークは約8mmになり、画像はスライディングカムの作動範囲のイメージです。

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最終的に組上げるときにはカムとスプラインにグリースを塗っておきます。大きな荷重が掛かる割には潤滑はあまり期待できません。

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ワタシはペーパーガスケットに液体ガスケットを使いませんので、こうした場合に矢印のような頭をカットしたボルトを使い、サクサクッとカバーを取り付けます。

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グワン、グワンと・・・

2007年06月16日 | ドライブ系

人気blogランキングへ  梅雨入りしてからも雨が降ったのは1日だけ。

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アイドリング回転を低くすると、このハーレー独特のプライマリードライブ付近からグワン、グワンとちょっと気になる音が出ます。

矢印はステップボードの取り付けタブ。FLモデルだけのものですが、壊すと中古も中々手に入りませんからご注意ください。

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インスペクションカバーを外せば、矢印のスライダー固定ボルトを緩めてから調整することができます。

チェーンのたるみの調整値はエンジン冷間時で15.9mm~22.2mm。エンジン熱間時で9.5mm~15.9mmです。

ココでチェックしても悪くはありません。

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プライマリーカバーを外してみました。

大体、発生する音はチェーンの音でもありませんが・・・。

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コンペンセイティング スプロケットは以前の記事で紹介してありますので参照してください。

矢印はコンペイセイティングカバーナットです。形状はボルトのようですが雌ねじですからナットですね。

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ここは動きが激しいわりにろくな潤滑がされていませんから、分解すると大抵の場合こういう風に錆びています。

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きれいにして矢印のカムやスプラインの状態を点検します。

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外側のスライディングカムも同様に点検します。

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カバーアッセンブリーと呼ばれていますが、画像の下は分解したものでダイアフラムスプリングが8枚も入っています。

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分かりづらいと思いますが、ちょっと気になってカバーアッセンブリーの有効ストロークを計ってみようと、バイスに挟んであります。

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こちらは全屈で、スケールの値は83mmですから、有効ストロークは約10mmということになります。

良いところですが、続きは次回になります。

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ドゥカティとハーレーダビッドソンの合併話はGotaroさんの883R:blogをご覧になってください。


プライマリーハウジング取り付け

2007年04月02日 | ドライブ系

人気blogランキングへ 黄砂も心配していたほどではなく、良かったですね。

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プライマリードライブのハウジングは赤〇のボルトでクランクケースに、緑〇のボルトでミッションケースに固定されています。矢印はトランスミッションのメインシャフトです。

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外した部品をそのまま取り付けても何も問題はないこともありますが、このハウジングは大抵の場合ソウはいきません。

チョット分かりづらいのですが、ハウジングを仮付けしてクランクケースの固定ボルトを先に締め付けると、矢印で示すミッションケースのフランジと隙間があいています。

これと逆の場合もあります。つまり、先にトランスミッション側の固定ボルトを締め付けると、クランクケースとハウジングの間に隙間が開くことです。

このことに気が付かないで、固定ボルトを締めてしまえば絞まってしまいますが、無理のツケはハウジングのクラックや変形という結果になります。

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サービスマニュアルには”メインシャフトが自由に回れば良い”と記載されているだけですが、ミッションのフレーム側固定ボルトは矢印に示す2本と、車体右側の2本、ミッションオイルドレンの横にあるフレーム直接固定ボルトの計5本を緩めて、ミッションが自由に動くようにしてから、全部のボルトを少しずつ締めながらハウジングの固定を行うのが良いでしょう。

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もう一つ注意したいのはクランクケース側のOリングです。

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太いのと細いOリングは、エボ以降とショベルエンジンのもので、径はほぼ同じですから絶対に間違えないでください。エボに細いのを使えばオイル洩れがするでしょうし、その逆はハウジングが壊れます。

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スポーツスター トランスフルード

2007年03月12日 | ドライブ系

人気blogランキングへ 今日も冬型気圧配置で、風が冷たい。

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スポーツスターのトランスフルードの量は、矢印のダイアフラムスプリングの下の淵までです。バイクは垂直に立てての話で。

弊社の工場は広さ(狭さ?)の割には蛍光灯を結構たくさん設置していますが、夜になるとどうしても昼間よりは暗くなります。

ワタシは(私事で恐縮ですが)もうすぐ誕生日が来て、ダブルニッケルになってしまいます。最近は歳をとるのもソウ悪くないなと思うようになりましたが、老眼って近くが見えづらいのですが、暗いところもダメです。見えません。

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そこで活躍するのは、携帯型照明です。昔は懐中電灯と言ったものです。

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先日まで使えていたマグライト型のミニペンライトが点かなくなってしまい、電池を見てみたらボタン型のが4個も入っていました。たぶん電池を買うほうが高くつくのでしょう。

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近くのホームセンターへ行ってみると、オーム電気製が単3電池が2本付いて128円!思わず2個も買ってきてしまいました。

ボデイが赤なのは探しやすくて良いですね。

しかし考えると複雑な気持ちで、環境負荷を考えると、製造の原料材料には原油が使われているはずで、製造過程でも何らかのエネルギーも消費すれば、炭酸ガスも排出されます。100円ショップへ行けば同様の商品は山ほど積まれているはずです。

ワタシにできることは、こういったものでも大切に使うことぐらいですか?

ハーレーは大量のオイル類を使うので、不必要なほど度々交換するのも考えものですね。

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スプロケット オフセット

2006年12月21日 | ドライブ系

人気blogランキングへ  ドンヨリ曇り空で寒いですね。

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ただ今年内完成を目指して作業中のチョッパーリメイクですが、リアタイヤに200サイズを使っているため、写真のようにスプロケットが4階建てになっています。

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点検してみると締結ボルトが緩んでいたため全部分解してみれば、ご覧のように当たり面が荒れ放題です。

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アルミ製のスペーサーは削れてしまっています。

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旋盤で0.2~0.3mmほど研磨して・・・・。

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キズがなくなるまで研磨するとオフセット量が足りなくなりますから、この程度まで両面を仕上げ直します。

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つまりストックのハブを使い、200サイズのタイヤに十分なスプロケットオフセット量を確保しようとすると 、図①のようになってしまい締結ボルトの張力が不足して、スペーサーの当たり面でスリップが生じ今回のような事になってしまいます。

できれば②のようなオフセットハブを使いたいものです。

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今回の作業では時間と予算の制約がありますから、当たり面に写真のロックタイトを使用して様子をみましょう。

ロックタイトの他に方法はまだ有り、恒久的に固定(外すことも可能)したければスプリングピンを回り止めに使います。

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プーリーボルトにご用心

2006年07月24日 | ドライブ系

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写真は2003年のダイナです。走行中に異音がするということで・・・・。

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ボルトが5本全部緩んでいました。

このボルトの指定締結トルクは74.6~88.1Nmという強大なものですから、通常はまず緩みません。タイヤ交換などの際に外す場合でも、緩んでいた事は覚えがないほどです。

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不可解なのはネジロック剤が残っていないということです。

4月5日の記事に”緩み止め””回り止め”の考察を書いていますが、ネジロック剤は所詮周り止めに過ぎませんが、この場合緩んだのは致し方ないとしても、10mmも抜け出てきたのはどうしたものか?

そう言えば、昔ベレットGTに乗っていた頃、デフが壊れたような音がしていた原因はホイールナットの緩みだったのを思い出しました。35年前の話です。

皆様も遠くへ出かける前や、そうでないときも点検をしてくださいな。

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プーリーにご用心

2006年06月12日 | ドライブ系

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”マフラーの容量”の続きにご期待の方も多くいらっしゃると思いますが、正直言って苦しんでいます。どこまで掘り下げたら分かりやすい記事になるか、下書きまでしているのですが、中々見えてきませんね。

という訳で、今日はピンチヒッターの登場です。

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ベルトのテンションの必要は12月1日の記事に書いてありますが、この車両はベルトのテンションがその都度変ってしまいます。

そこでアチコチ確認していたら、矢印のドライブプーリーに気が付きました。この写真はストロボを使ったので良く撮れていますが、普通の目視ではコンナに良くみる事はできません。

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プライマリーハウジングを外してみると、見事に減っています。

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赤矢印の示すミッションケースにはベルトに擦られた痕跡があります。

ベルトがプーリーの外側に寄って、磨耗している部分に乗っていると・・・・。

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テンションゲージで押すとカナリ緩くなっています。

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ベルトをプーリーの内側に寄せると・・・・。

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同じテンション掛けても、こんなに張ってしまいます。

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青矢印は磨耗していない部分、赤矢印は磨耗している部分、緑矢印は回転方向の裏側になりますから磨耗していませんね。

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ベルトもこの通り磨耗しています。

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磨耗したベルトをプーリーに嵌めてみると、矢印のように隙間ができてしまいます。

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未使用に近いモノですが、矢印のように隙間はありません。

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左が磨耗したプーリーで、矢印のように鉄ハブが鋳込まれたアルミ製なんですね。右は純正の鉄製のプーリーです。

アルミープーリーは33TでタブンBDL社の製品です。純正プーリーは32Tですから、これは初代オーナー?がファイナル減速比を高速に振るために交換したものと思われます。

最初の発見で磨耗を認めたときに、鉄製と思い込んでしましたから、こんなに磨耗する原因を考え始めてパニックになるところでした。ゴムのベルトで鉄がこんなに減る筈がありませんから。

アルミ製のドライブプーリーをご使用の方はお気を付けてください。

T関連でつまらない話をひとつ。

よくT字路は丁字路(テイジロ)が本当だと言いますが、それではスプロケットなどの歯数を32チョウという方がいます。32チョウは32丁の事だと思います。

これは正しいのか?

丁は「丁か半か」という使い方をするように、偶数の意味合いがあります。そうなると32丁は良いが33丁には具合が悪くなります。これはTOOTHのTが正しいのではないでしょうか。

十字路は英語ではcrossroadsで良いと思いますが、丁字路は何というのでしょうか?教えていただくと疑問が一つなくなります。

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もう一つ老婆心で・・・・。

目の前にあるハーレーのドライブプーリーを覗きまくっていたら、一つ新たな発見をいたしました。

’04モデルのスポーツスターのプーリーが見た印象ではアルミ製と思われます。

いまのところ確認までする気はありませんが、ご存知の方がいらっしゃたらコレも教えてください。


スプロケット

2006年06月03日 | ドライブ系

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スプロケットの磨耗具合の判定について、リクエストがありましたのでココで考察してみます。

チェーンの伸び(11月30日)の記事の補足にもなりますのでコチラもご覧になってください。

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このスプロケットは11月30日にも登場していますが、これなどは既に交換時期を過ぎていますね。矢印の方向に荷重が掛かりますので、特にアルミスプロケットでは危険な状態です。

歯先が尖っている?

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これなどは一見まだまだ使えそうなスプロケットです。

しかし、”日本の常識”では”先端が尖ったら交換”でしたね。これなんかケッコウ尖って見えます。

ところが青矢印は磨耗が始まっていますが、緑矢印の先端は擦られた形跡もありません。

赤矢印の磨耗はアライメントが狂っていたのを物語っています。

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スプロケットとチェーンの噛合いを観察してみると、スプロケットの歯の先端は(この程度の磨耗状態では)チェーンに接触もしません。

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日本製のスプロケットと較べてみると、矢印のところが2mmも長いのです。

ワタシも「ハーレーのスプロケットって尖っているよな~」といつも思っていました。

長ければ、その形状から尖って見えるのは当たり前でした。

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スプロケットが磨耗するとドンナ影響があるのでしょうか?

磨耗しても両矢印の距離は変りませんね。

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11月30日の記事でも紹介しましたが、伸びたチェーンは緑矢印の方向に引っ張ていても、赤矢印のように浮いてしまいます。

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つまり、青両矢印のピッチは変りませんけれど、緑両矢印のピッチは大きくなりますので、赤丸で示す荷重の大きさが均等に掛からず集中してしまいます。

この事により、伸びたチェーンの使用はスプロケットの歯の磨耗が加速度的に大きくなるのです。

結論

アメリカ製のハーレーのスプロケットは最初から尖っているものが多いので、”日本の常識”は必ずしも当てはまらない。

スプロケットの磨耗はチェーンの磨耗ほど互いに与える影響は少ない。

スプロケットを交換する場合は伸びたチェーンは必ず交換したほうが良い。

*今日の記事でも「ココまで減ったら交換」というような明確な答は出ませんでしたが、新しい事実も発見できました。今後とも宜しくお願いします。