ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

今年もお世話になりました

2009年12月31日 | 日記

早いもので、今年もまた過ぎ去ろうとしています。この1年、お付き合いくださって、またご支援の応援クリックには感謝申し上げます。

この1年は現場をすっかり離れてしまい、ブログもそれに伴って実務的な記事からニュースや物語的になり、それに加えて片手間ですから長い文章を書く気力は失われています。しかし転載画像にはURLをつけていますから、詳しい内容は元記事を読んでいただけると思います。

最近の話題の中心はすっかり”エコ”になってしまい、内燃エンジンだけよりも電気モーターがついたクルマが売れるようになり、それは直にバイクにも波及するでしょう。

しかし、エンジンと同じくらい歴史を持つ電気モーターはすでに充分洗練され、性能がエンジンを凌駕するにはバッテリーの今後の開発に掛かっていると思います。動力性能は充分ですが、航続距離は今のままでは不十分ですから。オットーサイクルのバイクやクルマが走り始めても、スチームエンジンや馬車から完全に切り替わるのに相当な年月が掛かったことを考えれば、化石燃料を使う乗り物が完全に消えることは暫くないでしょう。

”ピストンエンジン”は19世紀の末に走り始め、20世紀の中ごろに完成し、その後は加速度的に増え続けたわけですが、そのきっかけは鉄の製造技術の確立にあり、炭素鋼の発明は最初は軍事目的じゃないかと思います。大砲の砲身ですね。シリンダーの製造技術はそのあたりの流用じゃないかと推測します。

20世紀の終わりごろにエンジンの性能が実用の上で充分以上に達したのは、F1レースのエンジン容積の上限が下げられたことからも明らかで、それ以前にも公道で300km/h以上のスピードは商品価値の差別化以外にどうなのか。

”ピストンエンジン”が求めていたものは電気モーターのような”滑らかさ”でしたが、それが達成されると次には”グッド・バイブレーション”を求めるのはバイクの世界で顕著でした。

”ピストンエンジン”は陸海空を舞台に発展を続けましたが、ある程度の技術が確立されるまで、独自の開発というものではなく互いに影響しあっているし、初期の航空機にはバイクのエンジンそのものを搭載したこともありました。以下は当ブログの記事を時系列に並べてみましたが、まだ完成半ばというところでしょうか。

では、来年も宜しくお願いします。

1865-1900  第2次産業革命   
1871-1881  鉄の精錬技術革新
   
1883 ダイムラー    ホットチュ-ブイグニッション  続・ホットチューブ イグニッション 
1884 LuciusDay   スチームバイク           スチームパワー
1885 ダイムラー   最初のバイク            ダイムラーの謎      
1888 Felix Millet   ロータリーエンジン特許    
1892 ディーゼル   ディーゼルエンジン          ディーゼルエンジン 
1894 H&W      最初の量産バイク          続・ダートなレース 
1894 バルツァー   ロータリー3気筒           初めての 
1894 Felix Millet   ロータリー5気筒           エンジンが回る           1901 ヘミヘッド    最初のヘミへッドエンジン     ヘミへッドの起源      
1903 ライト兄弟   最初の飛行機、4気筒エンジン  バイクが先か?飛行機が先か?②
1903 FN       最初期の4気筒バイク         続・フォードって??
1903 プレミアスペシャル 最初のヘミヘッド自動車エンジン   ヘミヘッドの起源 
1906 カーチス   V8バイク                 カーチスのV型エンジン
1906 アンザニ   W3エンジン               アンザニ 
1907 ノーム    ロータリー7気筒             バイクが先か?飛行機が先か?
1907 インディアン   OHV、4バルブ           最初の4バルブ             1908 型フォード   世界最初の量産システム、大衆車     T型フォード   
1910 カーチス   V8・OHVヘミヘッドOX‐5航空機エンジン  続・カーチスのV型エンジン   
1912 プジョー   最初のDOHC,4バルブ   バイクが先か?クルマが先か?DOHC編
1914 メルセデス   最初のアルミピストン,GPカー     アルミのピストン
1914-18  WW1   
1915 ブガッティ    U16                        多気筒エンジン   
1919 ABC     ドラゴンフライ 固定式ラジアルエンジン   V型バルブ配置  
1921 チャールズ・ケタリング   ハイオクガソリンの発明    ノッキング      
1923 ダイムラーベンツ    最初の車載ディーゼルエンジン    ディーゼルエンジン                1936-45 WW2
1955 アリエル   スクエア4                      多気筒エンジン 
1959 ホンダ RC160                          高回転エンジン②

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3.5シーター?

2009年12月31日 | クルマ

Cygnetfrt11260968139 画像はttp://green.autoblog.com/gallery/aston-martin-cygnet/より転載

かねてよりトヨタがアストンマーチンに供給するといわれていたIQが、ちょっと姿と名前を変えてシグネットとして発表されたようだ。

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アストンマーチンは22日、2010年の半ばに発売予定の『One-77』が、開発テストにおいて354.86km/hという最高速をマークしたと発表した。(画像と記事の抜粋は
ttp://car.jp.msn.com/new/news.aspx/root=au006/article=18877/?page=1&genre=1より転載)

ほぼ同じ時期に話題を提供しているが、最近はかつてのヴァンプラのような高級なイメージの小型車がないから、シグネットはその辺りが狙いなのか。お値段は3万5000ドルだというが、ちと高すぎなのではないかな。

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ヘミヘッドの起源

2009年12月30日 | エンジン

Cyclone_sohc_racer

あまり聞きなれないアメリカのCycloneのボードトラックレーサー。

Cyclone_sohc_racer_engine 画像はttp://www.khulsey.com/motorcycles/vintage_motorcycle_cyclone.htmlより転載

当時では主導権争いが激しく、また一番スピードの出るレースだから、最先端のメカニズムが取り入られ、1マイル35秒の新記録も出した。

1914年のモデルはべベルギアのシャフトドライブによるOHCで、ヘミヘッドの燃焼室を備えていた。同年には公道仕様の市販車もリリースしてプライスは$350(レーサーが$350で、市販車は$250という説もある)。

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Cycloneは先進的すぎたのか、1917年には消滅してしまったが、このエンジンはもっと早い時期の1903年のPremier Special 。この画像では大きさが分からないが・・・。

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This is the 1903 Premier Special built in Indy. It was built for the Vanderbilt Cup Race but was 300 pounds over the weight limit. Race cars then had a max weight limit! The engine is 923 cu in with 100 HP at 1000 RPM. It's best speed was 59.21 MPH(画像と記事はtp://andthingsthatgo.blogspot.com/feeds/posts/defaultより転載)

4気筒で14Lという巨大なエンジン。Cycloneと同じベベルギアとシャフトのカム駆動は後のメルセデスGPカーも使っている。今ではカム駆動にチェーン(コッグドベルトも)を使うのは当たり前だが、タイヤの駆動には使っているが、エンジン部品に使えるほどの耐久性がなかったのか。

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    1901 HEMI engine, built by Truscott Launch and Engine Company, St Joeseph, MI.  Designed by HEMI inventor, Allie Ray Welch, Chelsea Manufacturing Company, Chelsea, MI.  Allie Welch and his brother Fred Welch founded the Welch Car Company in 1901 and built a two cylinder, 20 horse power car named the Welch until 1904 when they began building 4 and 6 cylinder cars.  This engine was built as a prototype to power a launch and is mentioned in the 1901 Truscott catalog.  Edward Truscott said of this engine that, “though it performed better than his other engines, the open values threw oil on the passengers and for that reason they discontinued production.  There are surviving examples of the improved 4 and 6 cylinder Welch engines, but this is the only version I can find of the 2 cylinder version.

    I have restored this engine to power a 25 foot, fantail Truscott launch.  This is an example of the first HEMI’s made.  If anyone has anymore information, please e-mail me using the CONTACT US link below.(画像と記事はttp://www.curtisboat.com/hemi_prototype.htmlより転載)

最後に解答ですが、ヘミヘッドの起源がやっと分かった。半球形の元々の形状は大砲などの尾栓という説もある。

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アンザニ

2009年12月30日 | エンジン

Montgomery_anzani_1_2 画像はttp://www.nationalmotorcyclemuseum.co.uk/conference/news-detail.php?id=24より転載

イギリスには国立のモーターサイクルミュージアムがあるわけで、そこからして日本とは文化度が違う気がするというのはさておいて、イギリス製のMontgomery Anzani 1924 8/38hp Vツイン はきれいにレストアされている。その様子は画像転載元のURLをコピペしてご覧下さい。

タイトルの中の”8”は8バルブを表していると思う。

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Anzani_alessandro_w3_1906

Anzaniの創始者アレッサンドロ・アンザニはイタリアで生まれフランスで起業したのだが、後にブリティッシュ・アンザニと手を広げ、エンジンメーカーとしてナッシュやAC、それにモーガンにも供給した。

180pxanzani_3w_motor_replika

アンザニのW3(Fan type)はブレリオ機に積まれ、1909年に固定翼機として最初にドーバー海峡を飛行したことで知られている。

180pxanzani_y_type_in_deperdussin

1910年にはY型として3気筒エンジンを作って、最初の星型エンジンという説もあるのだが・・・・・。

Monty8parts

最後に、すてきなMontgomery Anzani のエンジン部分の画像を。

しかし、バルブスプリングやロッカーアームが露出しているエンジンを見ていると、かっこいいなと思う。

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EKO HYBRID

2009年12月29日 | ECO

Ekohybrid 画像はttp://green.autoblog.com/2009/12/25/eko-vehicles-claims-et-120-is-first-production-hybrid-motorcycle/より転載

世界最初のハイブリッドモペットが発売されるようだ。

40mphの最高速で、燃費は280マイル/ガロンだという。メートル法に直せば117km/Lだ。

製造するのはバンガロールに拠点を置くEko Vehicles。インドでの話しだが、価格は855ドルと超低価格。エンジンは70ccだがハイブリッドなので120ccの性能だという。

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続・カーチスのV型エンジン

2009年12月29日 | エンジン

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Curtissは本格的に航空機界に転進すると、1910年にOX-5型エンジンを開発した。

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ユニークな点は2つあり1つはV型バルブ配置で、これはABCがドラゴンフライエンジンのバルブトラブルで悩みに悩んだ末ギブソン型ヘッドを採用した(V型バルブ配置)1918年に遡ること8年だ。

もう1つは凝ったバルブ駆動方法で、赤矢印が吸気バルブ、青矢印は排気バルブ、緑矢印は排気側プッシュロッド、そして水色矢印は吸気側プルロッド

プルロッドは中空になっていて、中にプッシュロッドがある。

面白いのは、吸気バルブのスプリングが細く小さく、プルロッドにも黄色矢印のスプリングがある。

残念なのはプッシュロッドとプルロッドを動かすのは複動カムというだけで、構造が分からないことだ。

Silverdart5画像はttp://www.wingsmagazine.com/より転載

陸上でスピード記録を立てたCurtiss‐V8(B-8)とOX‐5の間を埋めるエンジンは幾つかあるが、1909年のSilverDart号に搭載されたV8エンジン。1907年のIndian4バルブには遅れるがOHVになっている。この頃は毎年大幅な進歩がみられ、OX-5はヘミヘッドの原型ではないかと思わせる。

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100_1647_jpg 画像はttp://www.silverdartreplica.com/より転載

100周年を記念してSilverDart号をボランティアの手で復元するサイトからの転載。

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電気自動車

2009年12月28日 | クルマ

環境対応の切り札とされる電気自動車の開発競争が中国で激化している。国内の50社以上のメーカーが生産計画を進めていて、具体的な目標の公表も相次ぐ。中国政府も温暖化対策などで開発を後押ししており、将来は日本メーカーの強力なライバルとなる可能性がありそうだ。(ttp://www.chunichi.co.jp/article/car/news/CK2009122702100004.htmlより抜粋引用)

ボデイさえ作れるのなら他の部品は買ってくれば組み立てられるわけだから、究極的な性能を追求しなければ、エンジン付きのクルマよりはるかに簡単という電気自動車。規格があるのか分からないが、農村部では一番小さいのは免許も車検も不要で10万円くらいとくれば、バイクより多く売れるだろう。 

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エンジン疑似音義務化

2009年12月28日 | 法令関係

好調な売れ行きを続けているハイブリッド車は、走行中の音が静かなことも特徴だが、歩行者が気づかないため、事故の原因にもなると指摘されている。こうしたことから国土交通省は、ハイブリッド車などに、エンジン音に似た音が出る装置の取りつけ義務化を決めた。
国交省では2009年8月、危険性を調べる走行実験を行った。(ttp://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00169028.htmlより抜粋引用)

関連記事”うるさくても、静か過ぎても

法改正は一つのビジネスチャンスでもあるわけだが、いよいよ色々なエンジン音が商品化するのかとも思う。

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