言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

時事評論 最新号

2013年12月24日 15時25分03秒 | 受験・学校

○時事評論の最新號の目次を以下に記します。どうぞ御關心がありましたら、御購讀ください。1部200圓、年間では2000圓です。 (いちばん下に、問合はせ先があります。)

                 ●

    12月號が発刊された。今年最後の號である。

 

 一面には、福田恆存の晩年に深い交流をされた、黒田良夫氏の論考が載つてゐる。黒田氏は、美術学校を出られ、その時の恩師である亀井勝井一郎とも親交がある。亀井勝一郎全集にも、黒田氏の絵画展での案内が載つてをり、そのことは十分に分かる。
 黒田氏は、教育者でもあるので、教育はどうあるべきかについてよく亀井とも話したといふ。そんな折、亀井から紹介されたのが福田恆存であつた。
 もう五十年以上も前のことである。諏訪に教育講演会に来られた福田との出会ひがその始まりであるといふ。
 福田恆存といへば、思想家として昭和を代表する人物であるが、もうすでに私たちには「紙上の人」になりつつある。福田恆存の謦咳に接した人を訪ねていける最後の時期が来てゐる。そんな中、この黒田氏の論考が掲載され、これを機に福田恆存像の多層化が図られればと願つてゐる。
 今回の内容は、教育論である。集団の中での教育が学校教育の眼目であり、その要諦は秩序を教へることであるといふ。さう断言できる人が少ないから、サービス業になり、知識産業になつてしまつたのである。結論はどうあれ、今日の学校教育がベスト(いつの時代よもベター)であると断言できる人はゐない以上、傾聴に値する。

 

              ☆        ☆    ☆

教育は強制なり

集団で行う学校教育の意味

        画家    黒田良夫

● 

「政治の保守」と「文化の保守」を峻別せよ

  いい加減に使はれる「保守」といふ言葉     

        評論家   木村 貴

教育隨想       

  教科書検定基準の見直しは、村山談話の破棄が前提だ。 (勝)

お勧め本3冊  損した本1冊

        評論家  三浦小太郎

この世が舞臺

     『冥土の飛脚』井原西鶴                              

                            圭書房主宰    留守晴夫

コラム

     「挑発にのるな」の弱さ  (菊)

     道の命名法の国際比較 (石壁)

     「タタミゼ効果」とは?(星)

     「昔はよかつた」の嘘(騎士)   

   ●      

  問ひ合せ

電話076-264-1119     ファックス  076-231-7009

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
木村貴さん、登場しましたね。評論家になられたの... (日本海の飛魚)
2013-12-26 23:37:47
木村貴さん、登場しましたね。評論家になられたのか。峻別は難しいと思うけれども。

しかし、何故時事評論はネットでやらないのかな?
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