今日は終日、自動車工場の見学。とにかく整理が行き届いてゐる。物作りは、生産量と生産効率を追求していくものであるから、整理整頓は必要から生まれた景色である。
一台2分で組み立てると言ふから驚きである。さすがの一言である。
道具や部品は、様々に工夫されたボックスに入れてあり、実によく計算されタイミングでふさはしい場所に置かれ、組み立てる上で最適化された位置にある。カイゼンの成果なのであるが、それを目の当たりにして感激した。
しかしその一方で、工場生産とは異なる物作りのあり方もあるだらうし、私たちの仕事でもある人造りは、量と効率とは指標の異なるものである。
連れていつた生徒らが、どう考へてゐるのか、いづれ聞いてみたいと思ふ。
それにしても毎分ごと、ただいまの生産台数と計画台数、そして効率性について表示された電光板を見ながら仕事をするといふのは、神経のすり減る仕事だらうと想像した。
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