言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

メルヴィルの『バートルビー』は面白い

2011年01月31日 14時28分41秒 | 日記・エッセイ・コラム

バートルビー/ベニト・セレノ バートルビー/ベニト・セレノ
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2011-01-10
 メルヴィルの新譯を留守晴夫氏が進めてをられる。本作は、その第二彈。米國文學の不案内の私は、メルヴィルと言へば『白鯨』しか知らない。それも正直に言へば、讀んでもゐない。あの長篇を讀む氣力もない。讀めば面白いのかもしれないが、觸手が伸びない。そんな私であるが、この「バートルビー」は面白かつた。一風變つたバートルビーといふ人物に引き寄せられる。

   前作「ビリ・バッド」よりも讀み易い。ぜひ御一讀を進める。『白鯨』を讀んでゐない人でも讀める。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 待つてゐた太宰治 | トップ | 相撲なんて見てないだらう、... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿