三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「コンゴ支配に「深い遺憾」 ベルギー国王が初訪問」

2022年06月10日 | 国家・社会
https://nordot.app/907421626902200320?c=39546741839462401
「共同通信」 2022/6/9 10:23
■コンゴ支配に「深い遺憾」 ベルギー国王が初訪問

【写真】8日、コンゴの首都キンシャサの博物館を訪れたベルギーのフィリップ国王(左から2人目)とコンゴのチセケディ大統領(同3人目)(ロイター=共同)

【ブリュッセル共同】ベルギーのフィリップ国王が7日から旧植民地のコンゴ(旧ザイール)を訪れ、8日の首都キンシャサでの演説でコンゴ支配に「深い遺憾」の意を示した。国王が2013年に即位して以降、コンゴ訪問は今回が初めて。欧州メディアが伝えた。
 国王は20年、コンゴのチセケディ大統領への書簡で遺憾の意を初めて表明していた。8日の演説で当時の状況について「正当化できない不平等な関係で、人種差別が顕著だった」と指摘し「それが暴力行為や屈辱をもたらした」と認めた。


https://www.afpbb.com/articles/-/3408947
「AFP」 2022年6月9日 13:29 発信地:キンシャサ/コンゴ民主共和国
■コンゴ支配に遺憾表明 ベルギー国王が歴史的訪問
【写真】コンゴ民主共和国の首都キンシャサで、国立博物館の前で演説するベルギーのフィリップ国王 (2022年6月8日撮影)。(c)Arsene Mpiana / AFP
【写真】コンゴ民主共和国の首都キンシャサで、ベルギーのフィリップ国王から手渡されたスク人の儀式用の仮面 (2022年6月8日撮影)。(c)Arsene Mpiana / AFP 
【写真】コンゴ民主共和国の首都キンシャサで、演説後に握手を交わす同国のフェリックス・チセケディ大統領(中央右)とベルギーのフィリップ国王(中央左、2022年6月8日撮影)。(c)Arsene Mpiana / AFP 
【写真】コンゴ民主共和国の首都キンシャサに集まった市民(2022年6月8日撮影)。(c)Arsene Mpiana / AFP 

【6月9日 AFP】ベルギーのフィリップ国王(King Philippe)は8日、旧植民地コンゴ民主共和国(旧ザイール)の首都キンシャサの議会前で演説し、「パターナリズム(父権主義)と人種差別」に基づく植民地支配により同国に与えた「苦痛と屈辱」に対し、遺憾の意を改めて表明した。
 フィリップ国王は7日から6日間の予定で、和解のためコンゴを訪問中。
 国王の高祖父の兄レオポルド2世(King Leopold II、1865~1909年在位)は、1885年から1908年にかけて現在のコンゴに当たる地域がベルギーの植民地になる前に私有地として支配していた。
 歴史家によれば、レオポルド2世の統治下で住人はゴムの採集に駆り出され、数百万人が殺害されたり、病死したりした。鉱物資源や木材、象牙も略奪された。
 フィリップ国王は2020年、コンゴのフェリックス・チセケディ(Felix Tshisekedi)大統領に宛てた書簡で、植民地支配について「遺憾の極み」を伝えた。
 今回、国王は「植民地体制は不平等な関係に基づくもので、正当化され得ない」と踏み込み、遺憾の念を強めたが、植民地時代に犯した罪を謝罪するには至らなかった。
 国王は演説に先立ち、キンシャサにある国立博物館を訪れ、スク(Suku)人が儀式に用いる仮面を手渡した。ベルギーの王立中央アフリカ博物館(Royal Museum for Central Africa)から「無期限に」貸し出されたものだと説明した。
 ベルギー政府は昨年、植民地時代に略奪した工芸品の返還に関する行程表を策定している。
 コンゴの実業家の男性は今回の返還について「支配者が持ち去ったのだから返還するのは当たり前だ」と述べた。公務員の男性も「コンゴは変わり、前進している」として、「自分たちのものを取り戻す時が来た」と話した。(c)AFP/Bienvenu-Marie Bakumanya


https://www.afpbb.com/articles/-/3407526?cx_part=latest
「AFP」 2022年6月6日 8:30 発信地:ウィントフーク/ナミビア
■ドイツから文化財戻る、植民地時代に略奪の23点 ナミビア

【写真】ナミビアの首都ウィントフークにあるナミビア独立記念博物館で、ドイツから戻された文化財を見る来館者(2022年5月30日撮影)。(c)Hildegard TITUS / AFP
【写真】ドイツからナミビアに戻され、首都ウィントフークにあるナミビア独立記念博物館に展示された文化財。(2022年5月30日撮影)。(c)Hildegard TITUS / AFP 
【写真】ナミビアの首都ウィントフークにあるナミビア独立記念博物館で、ドイツから戻された文化財の一つを指し示すナミビアのファッションデザイナーで資料選択委員会委員のシンシア・シミング氏(左、2022年5月30日撮影)。(c)Hildegard TITUS / AFP 
【写真】ドイツのベルリン民俗学博物館で、ナミビアに移送される美術品の写真を撮る来館者(2022年5月24日撮影)。(c)Tobias SCHWARZ / AFP 
【写真】ドイツの首都ベルリンで、ナミビアの文化財23点がナミビアに戻されるに当たり、記者会見の会場に展示されたベルリン民俗学博物館に収蔵されていたナミビアの美術品(2022年5月24日撮影)。(c)Tobias SCHWARZ / AFP 
【写真】ドイツの首都ベルリンで、ナミビアの文化財23点がナミビアに戻されるに当たり、一部の美術品を公開するプロイセン文化財団のヘルマン・パルツィンガー会長(左)と、ナミビア国立博物館のエスター・ムーンボラ・ゴーゴセズ氏(2022年5月24日撮影)。(c)Tobias SCHWARZ / AFP 

【6月6日 AFP】ドイツ植民値時代のナミビアから略奪された宝石や生活道具などの文化財23点が5月30日、無期限の貸与という形でドイツからナミビアに戻された。
 両国間の関係改善を目指すプロジェクトの一環で、ベルリン民俗学博物館(Berlin Ethnological Museum)とナミビア国立博物館(National Museum of Namibia)の3年間の協議の末に実現した。
 今回ナミビアに戻された文化財は主に1860年代から1890年代にかけて略奪されたもの。まだ多数の文化財がドイツ国内に残っている。
 文化財は、ベルリン民俗学博物館からナミビア国立博物館に届けられた。一般公開されるとともにナミビアの研究者も利用できるようになる。
 昨年5月、ドイツは植民地時代のナミビアでジェノサイド(集団殺害)に関与したことを認め、被害者の子孫に10億ユーロ(約1380億円)の経済的支援を行うと約束したが、活動家らはドイツの残虐行為の補償としては不十分だとして拒絶している。またナミビアの活動家の間では、ドイツ側が返還ではなく無期限の貸与としたことに疑問を呈する声も上がっている。


「ドイツニュースダイジェスト」 Sonntag, 06 Juni 2021 12:12
■独支援金は不十分、再検討も=虐殺被害のナミビア
【ベルリン 6月5日 時事】AFP通信によると、ナミビアのムプンバ副大統領は4日、ドイツが20世紀初頭にナミビアで犯したジェノサイド(集団虐殺)をめぐり、ドイツからの11億ユーロ(約1470億円)の復興・開発支援金受け取りで合意したことに関し、「不十分」だと訴えた。その上で、合意内容が今後再検討される可能性があるとの認識を示した。
 ムプンバ氏は演説で、支援金は「当初賠償を求めた額」を下回っており、十分でないと指摘。ドイツは支払い開始後に、内容を再検討することに同意していると説明した。 
 ドイツ政府は先月、独帝国が1904~08年に当時の独領南西アフリカ(現ナミビア)で先住民数万人を殺害したことについてジェノサイドと認め、初めて謝罪した。ただ、支援金はあくまで道義的責任に基づく自発的措置で、「法的賠償の請求権は発生しない」との立場を堅持。ナミビア国民からは不満の声が噴出している。


「AFP」 2021年5月28日 21:20 発信地:ウィントフーク/ナミビア
■ドイツ、植民地ナミビアでの「ジェノサイド」初めて認める

【写真】ドイツ領時代のナミビアで、独軍兵士とみられる男性(右端)と鎖につながれた先住民(1904~08年撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO /NATIONAL ARCHIVES OF NAMIBIA
【写真】ナミビア・ウィントフークにある、ドイツの入植者らに虐殺された先住民の追悼碑前を歩く女子生徒ら(2017年6月20日撮影、資料写真)。(c)GIANLUIGI GUERCIA / AFP

【5月28日 AFP】ドイツは28日、植民地だったアフリカのナミビアで20世紀初頭に入植者らが犯した大量殺人について、自国によるジェノサイド(大量虐殺)だったと初めて認め、援助事業に11億ユーロ(約1470億円)規模の資金提供を行う方針を示した。これを受けてナミビアは、ドイツがジェノサイドと認めたことは「正しい方向への一歩」だと歓迎した。
 ドイツ人入植者らは1904〜08年、先住民のヘレロ(Herero)人とナマ(Nama)人数万人を殺害。歴史学者らはこれを、20世紀で最初に起きたジェノサイドとみており、問題は両国間に禍根を残した。
 ドイツ政府はこれまで、入植者らによる残虐行為があったことは認めていたが、直接的な賠償は繰り返し拒んできた。
 ハイコ・マース(Heiko Maas)独外相は28日、声明で「われわれは今後これらの出来事を、現代の見方に基づき『ジェノサイド』と公式に呼ぶ」と発表した。
 この「残虐行為」について、「ドイツの歴史的、倫理的責任を踏まえ、ナミビアと犠牲者の子孫に許しを請う」と述べた。
 そして「犠牲者らが被った計り知れない苦しみを認識する証し」として、ドイツは11億ユーロ規模の経済援助事業を通じてナミビアの「復興と発展」を支援すると表明した。
 今回の協議の関係筋によると、この資金提供は今後30年かけて行われる。主にへレロ人、ナマ人犠牲者の子孫の支援への充当が義務付けられるという。


「時事ドットコム 」 2021年05月28日18時36分
■ドイツ、ナミビア虐殺認め謝罪 1500億円支援、賠償は否定

【写真】ドイツによる虐殺のモニュメント=2017年6月、ナミビア・リューデリッツ(AFP時事)

【ベルリン時事】ドイツ政府は28日、20世紀初頭に当時の植民地ナミビアで犯した虐殺について、同国に対して正式に謝罪し、11億ユーロ(約1500億円)の復興・開発支援金を拠出すると表明した。ただ、道義的な責任であることを強調し、法的な賠償は否定した。
 マース外相は声明で、当時のドイツの行為を正式に「ジェノサイド(集団虐殺)」と認めると表明。「ナミビアと犠牲者に許しを請う」と謝罪した。支援金については「計り知れない犠牲者の苦しみを認識する態度」の表れとして拠出すると説明したが、「法的な賠償請求権は発生しない」とも明言した。
 ドイツは、第2次世界大戦中のホロコースト(ユダヤ人大虐殺)被害者に対しては謝罪を繰り返し、個人補償を行ってきたが、旧植民地への正式な謝罪や補償・賠償は行ってこなかった。また、ユダヤ人以外の戦争被害への措置が不十分だとして、ポーランドやギリシャがドイツに賠償を請求する動きを見せている。
 ナミビアの虐殺は、ドイツ帝国が1904~08年、独領南西アフリカ(現ナミビア)で、蜂起したヘレロ、ナマクアの両民族数万人を殺害した事件。ヘレロ族は8割、ナマクア族は5割が犠牲になったとされ、2015年に和解交渉が始まっていた。


「NHK NEWSWEB」 2021年5月29日 5時30分
■ドイツ政府 植民地だったナミビアでの虐殺行為を認めて謝罪
 ドイツ政府は、20世紀初頭に植民地支配していたアフリカ南部のナミビアで、虐殺行為を行ったと認めて謝罪し、開発などの支援として、日本円でおよそ1500億円を拠出すると表明しました。
かつてドイツの植民地だった現在のナミビアでは、1904年から1908年に植民地支配に対して蜂起した現地のヘレロやナマの人たち数万人がドイツ軍に殺害されたといわれています。
 当時の行為について、ドイツのマース外相は28日、民族などの集団に破壊する意図をもって危害を加えるジェノサイドだったと認めたうえで「ドイツの歴史的、道義的な責任を踏まえて、ナミビアと犠牲者の子孫に許しを請う」と述べて公式に謝罪しました。
 また、11億ユーロ、日本円にしておよそ1500億円を拠出すると表明し、今後30年にわたって被害を受けた地域の開発などのために使われるとしています。
 一方で、この拠出は、犠牲者に計り知れない苦しみを与えたことを認める意思表示として行われるとし、法的な賠償請求には応じない姿勢を示しました。
 ドイツは第2次世界大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺については反省と謝罪を続けてきましたが、ナミビアでの虐殺についてはこれまで公式な謝罪を行っていませんでした。


https://mainichi.jp/articles/20210528/k00/00m/030/427000c#:~:text=%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AF1884%EF%BD%9E1915%E5%B9%B4%E3%81%AB%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E3%81%AE%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%83%93%E3%82%A2%E3%81%AB%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%8B%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%82%92%E6%A4%8D%E6%B0%91%E5%9C%B0%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82%20%E7%8B%AC%E8%BB%8D%E3%81%AF04%EF%BD%9E08%E5%B9%B4%E3%80%81%E6%A4%8D%E6%B0%91%E5%9C%B0%E6%94%AF%E9%85%8D%E3%81%AB%E6%8A%B5%E6%8A%97%E3%81%97%E3%81%A6%E8%9C%82%E8%B5%B7%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%98%E3%83%AC%E3%83%AD%E3%80%81%E3%83%8A%E3%83%9E%E4%B8%A1%E6%B0%91%E6%97%8F%E6%95%B0%E4%B8%87%E4%BA%BA%E3%82%92%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82,%E3%83%98%E3%83%AC%E3%83%AD%E6%97%8F%E3%81%AE8%E5%89%B2%E3%80%81%E3%83%8A%E3%83%9E%E6%97%8F%E3%81%AE5%E5%89%B2%E3%81%8C%E7%8A%A0%E7%89%B2%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%82%20%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B9%E7%8B%AC%E5%A4%96%E7%9B%B8%E3%81%AF28%E6%97%A5%E3%81%AE%E5%A3%B0%E6%98%8E%E3%81%A7%E3%80%8C%E6%AD%A3%E5%BC%8F%E3%81%AB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89%EF%BC%88%E5%A4%A7%E9%87%8F%E8%99%90%E6%AE%BA%EF%BC%89%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B6%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%97%E3%80%8C%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E7%9A%84%E3%80%81%E9%81%93%E7%BE%A9%E7%9A%84%E8%B2%AC%E4%BB%BB%E3%81%AB%E9%91%91%E3%81%BF%E3%80%81%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%83%93%E3%82%A2%E3%81%A8%E7%8A%A0%E7%89%B2%E8%80%85%E3%81%AE%E5%AD%90%E5%AD%AB%E3%81%AB%E8%A8%B1%E3%81%97%E3%82%92%E8%AB%8B%E3%81%86%E3%80%8D%E3%81%A8%E8%AC%9D%E7%BD%AA%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82
「毎日新聞」 2021/5/29 17:06
■ドイツ、ナミビアの虐殺認め謝罪 復興支援1470億円 賠償は否定

【写真】ナミビアへの謝罪と復興支援金を支払うとする内容を報道陣に説明するマース独外相=ベルリンで2021年5月28日、AP

 ドイツ政府は28日、20世紀初頭に当時のドイツ領南西アフリカ(現ナミビア)での虐殺について、正式に謝罪し、復興・開発を支援するためナミビアに11億ユーロ(約1470億円)を支払うと発表した。ただ、支払いは法的な賠償ではなく、道義的な責任に基づく支援金だとしている。
 ドイツは1884~1915年に現在のナミビアに当たる地域を植民地とした。独軍は04~08年、植民地支配に抵抗して蜂起したヘレロ、ナマ両民族数万人を殺害した。ヘレロ族の8割、ナマ族の5割が犠牲になったとされる。
 マース独外相は28日の声明で「正式にジェノサイド(大量虐殺)と呼ぶ」とし「ドイツの歴史的、道義的責任に鑑み、ナミビアと犠牲者の子孫に許しを請う」と謝罪した。ただ、法的な賠償請求権は発生しないとの認識を示し「計り知れない犠牲者の苦しみを認識する意思表示」として11億ユーロを支援すると説明した。
 AFP通信によると、ナミビアのハーゲ・ガインゴブ大統領の報道官は「ジェノサイドを認めたことは正しい方向への第一歩だ」と評価した。
 ドイツは第二次大戦中のホロコースト(ユダヤ人大虐殺)については謝罪し、被害者個人に補償してきた。一方、旧植民地に対する正式な謝罪や賠償・補償はしてこなかったことから、2015年にナミビアとの和解交渉を始めていた。【ベルリン念佛明奈】


「AFP」 2020年8月13日 0:58 発信地:ウィントフーク/ナミビア
■ナミビア、植民地時代の虐殺めぐるドイツの補償提案を拒否

【写真】ナミビアのハーゲ・ガインゴブ大統領(2019年5月25日撮影、資料写真)。(c)Michele Spatari / AFP

【8月13日 AFP】ナミビアのハーゲ・ガインゴブ(Hage Geingob)大統領は11日、20世紀初頭のドイツ植民地時代に起きた大量虐殺について、ドイツ側が提案した補償の内容が「受け入れられるものではない」として「見直し」が必要だとの見解を示した。
 1904〜08年に、ドイツ人の入植者らは先住民ヘレロ(Herero)人とナマ(Nama)人数万人を殺害。これについて歴史学者らは、20世紀で最初に起きたジェノサイド(大量虐殺)だとしている。
 両国は2015年、ドイツからの正式な謝罪と開発援助を結び付けた合意への交渉を開始した。
 交渉の最終段階を控えてガインゴブ大統領は11日、同国政府の特使を務めるゼデキア・ヌガビルエ(Zedekia Ngavirue)氏から、状況についての説明を受けた。だが交渉の日程は、現時点では未定となっている。
 ガインゴブ大統領はこの説明を受けた後、「補償に関するドイツによる現状の提案は、決着がついていない問題のままであり、ナミビア政府にとって受け入れられない内容だ」との見解を示し、ヌガビルエ氏に「提案の見直しに向けて交渉を続ける」よう求めた。ただ内容について詳細は明らかにしなかった。
 ガインゴブ大統領はまた、ドイツが「補償」という語句を認めなかったと指摘。ドイツがホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)後にイスラエルと交渉を行った際も、この語句の使用を避けていたとした。
 また、ドイツ側が補償について「傷を癒やす」ものとして言及していることに関してもヌガビルエ氏が拒絶。この言葉についてさらなる議論が必要となると主張したという。
 独政府はこの主張について、まだコメントしていない。
 ドイツは、植民地政府の下で残虐行為が起きたことについては認めており、ジェノサイドだったとの認識を示す当局者もいる。
 しかし同国は、巨額の開発援助金をナミビア政府に支払ってきたとして、直接補償の支払いを繰り返し拒否してきた。
 ナミビアは1884〜1915年、ドイツによる支配の下で独領南西アフリカと呼ばれていた。その後に南アフリカが75年間支配し、ついに1990年に独立した。
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