人間、誰でもいつかは死にます。そうなれば、遺体は棺に入れられます。みなさんは「どんな棺に入ってあの世に旅立つのだろう?」と思ったことはありませんか。
『日本書記』に、スサノオノミコトが自分の体の毛を抜いて木を作り、その用途を指定したという記述があります。そこでは、お尻の毛を抜いてコウヤマキを作り、棺に使うように指示しています。その言葉どおり、青森県の三内丸山古墳からコウヤマキの棺が出土しています。腐りにくい材質なので、棺に使われたのでしょう。
(古代の棺に使われたコウヤマキ)
また、第4代将軍徳川家綱の棺は、幅4尺高さ9尺厚さ4寸のヒノキ製で、底はカシの二重底になっていたという記録が残っています。
現在はほとんどがモミ。その理由は、材が白いので清浄感があること。そして、せつない話ですが、燃えやすいから。土葬の場合はコウヤマキなど腐りにくい材が重用されたのですが、火葬になることで棺の材も変わったのです。
葬儀屋さんのホームページを見ると、高級品には今でもヒノキやキリが使われています。キリのタンスは燃えにくいことで知られていますから、棺も燃えにくいでしょうね。
(宇治川河畔にはモミの群生があり、名木百選になっています)
みなさんも多分、このモミの木で作った棺に入ってあの世に旅立たれるはずです。
最近は、すぐに燃やしてしまう棺に貴重な木材を使うのは森林破壊やCO2排出につながるという理由で、ダンボール製の棺が作られています。人間用もありますが、ペットの棺としてはけっこう普及しているみたいです。
『日本書記』に、スサノオノミコトが自分の体の毛を抜いて木を作り、その用途を指定したという記述があります。そこでは、お尻の毛を抜いてコウヤマキを作り、棺に使うように指示しています。その言葉どおり、青森県の三内丸山古墳からコウヤマキの棺が出土しています。腐りにくい材質なので、棺に使われたのでしょう。
(古代の棺に使われたコウヤマキ)
また、第4代将軍徳川家綱の棺は、幅4尺高さ9尺厚さ4寸のヒノキ製で、底はカシの二重底になっていたという記録が残っています。
現在はほとんどがモミ。その理由は、材が白いので清浄感があること。そして、せつない話ですが、燃えやすいから。土葬の場合はコウヤマキなど腐りにくい材が重用されたのですが、火葬になることで棺の材も変わったのです。
葬儀屋さんのホームページを見ると、高級品には今でもヒノキやキリが使われています。キリのタンスは燃えにくいことで知られていますから、棺も燃えにくいでしょうね。
(宇治川河畔にはモミの群生があり、名木百選になっています)
みなさんも多分、このモミの木で作った棺に入ってあの世に旅立たれるはずです。
最近は、すぐに燃やしてしまう棺に貴重な木材を使うのは森林破壊やCO2排出につながるという理由で、ダンボール製の棺が作られています。人間用もありますが、ペットの棺としてはけっこう普及しているみたいです。