樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

ヒュルリ~、ヒュルリララ~

2007年08月10日 | 野鳥
宇治川のある場所では今の時期、ツバメの大集団が形成されます。バードウォッチャーの間では「ツバメのねぐら」と呼ばれています。
春に日本にやってきて子育てを終えた親鳥や、今年生まれた若鳥が東南アジアに渡る前、なぜか川や湖のヨシ原に集まるのです。夕方、各地で餌をとっていたツバメが宇治川上空に集まって乱舞し、日没と同時にいっせいにヨシ原の中に急降下して眠りに就きます。
その様子を観察するために、野鳥の会京都支部では毎年探鳥会を開催しています。今年は3年ぶりに私がお世話係を担当し、8月4日に実施しました。下の写真は鳥仲間にお借りしたものですが、ゴマのように見えるのがツバメです。

      
       (ピーク時にはこの5倍くらいの密度になります)

「初めて見た人は必ず「スゴーイ!」と言います」。その観察会の予告に私がつけたキャッチフレーズです。無数のツバメが頭上を飛び回るので、初めての人でなくても感動します。当日、初参加の方が10人ほどおられましたが、その方々だけでなくもう何十回も見ているベテランの会員も「スゴイな~」を連発していました。
昨年ご紹介したツバメの調査は今年も継続していて、観察会の前後にも3回現地に行きました。観察会は夕方ですが、調査は飛び立つ時にカウントするので朝4時集合(眠いッス)。数は昨年と同様、約5万羽でした。

      
            (調査時の早朝のヨシ原)

秋にはほとんどのツバメが南へ渡りますが、一部は日本に残ります。これが、森昌子の歌う「越冬つばめ」。でも、冬日本にいるツバメはロシアのウスリー地方やサハリンなどで繁殖した別の亜種だという報告があります。つまり、歌のように仲間からはぐれた孤独なツバメじゃなくて、日本で越冬している別の集団なんですね。
森昌子は「ヒュルリ~、ヒュルリララ~」と歌っていますが、宇治川のツバメは「ジュクジュク、ジュクジュク」と鳴きながら飛んでいましたよ。
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