樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

LEMON TREE

2007年01月18日 | 木と歌
ご主人が趣味で作っている果樹園が近所にあって、栗、柿、びわ、桃、キーウィなどいろんな果物が目を楽しませてくれます。
今の時期は柑橘類が黄色い実をつけていて、その中にレモンが1本あります。実はしょっちゅう利用しますが、レモンの樹は珍しいので、畑仕事をされているご主人お許しをもらって撮ってきました。

      
      (ほとんど収穫済でしたが、少しだけ実が残っていました。)

レモンは温暖な地方の産物と思い込んでいましたが、こんな冬寒い地域でも実をつけるんですね。ご主人に聞くと、「けっこう採れるよ」。
調べてみると原産地はインド北部のヒマラヤ地方だそうです。このレモンも含めて、普通に食べるミカンや夏ミカン、ハッサク、ユズなどはミカン科ミカン属の樹木。
レモンの樹と言えば、アメリカのフォークグループ、ピーター、ポール&マリーの歌に「LEMON TREE」がありました。さきほど調べたら、「レモンの樹は美しくて花はいい匂いだけど、貧弱な実は食べられない」というような歌詞でした。オリジナルは南米の民謡だそうです。
文学ファンは梶井基次郎の『檸檬』を思い出すでしょう。梶井がレモンを買った京都の果物屋「八尾卯」はまだあるようですが、そのレモンを置いた本屋「丸善」は一昨年閉店しました。いい本屋さんだったのに残念。

      
         (わが家のユズは豊作でした。)

さて、昨年の6月に「今年はわが家の柚子が豊作かも」と書きましたが、ほんとに豊作になりました。1mくらいの小さな樹ですが、40個くらい実をつけました。鍋物のつゆにしたり、焼き魚に絞ったり、皮を白菜の漬物に入れたり・・・、その都度実を取ってきて使っています。
でも、果樹園のご主人は「成り年の次は不作になる」と言っていたので、次の冬はダメですね。
コメント (6)
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