樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

白鳥の湖

2007年01月10日 | 野鳥
私は鳥を見始めて18年になります。普通のバードウォッチャーは4~5年もすれば、わざわざはカモを見に行かなくなります。冬の湖や海に行けば嫌というほどのカモがいて、苦労しなくても見られるので物足りないのでしょう。
でも、私はひと冬に2~3度、天気のいい日を選んで琵琶湖までカモを見に出かけます。冬の暖かい陽射しを背中に浴びながら、湖面にプカプカ浮いているカモを眺めていると幸せになれるからです。
この「陽射しを背中に浴びながら」が大切で、自分も暖かいし、順光だからカモもきれいに見えます。そんなふうにして、カモが潜ったり、羽づくろいしているのを眺めていると、日なたに置いたチョコレートみたいに気持ちが融けてくるんです。

      
      (中央に浮いているゴマみたいなのがカモさんたちです。)

先日もとろけてきました。背中に陽を浴びるには、午前中なら琵琶湖の東岸です。湖岸道路や駐車場公園が整備されているので、ドライブも気持ちがいいし、カモウォッチングのポイントもたくさんあります。カメラマンが多いのでいつもは避けて通る白鳥のポイントにも寄ってきました。

      
         (優雅に泳ぐコハクチョウ)

ここには毎年40~50羽のコハクチョウが飛来します。この日は幼鳥も含めて36羽いました。私は白鳥を特別に美しいとは思いませんが、首が長くて、真っ白なので何となく優雅に見えるのでしょう。
カモはいつもの面々でしたが、「いたら嬉しいな」というミコアイサも沖で泳いでいました。別名「パンダガモ」、可愛いでしょ。
琵琶湖への往復は宇治川~瀬田川の渓谷の道を通るのですが、帰りはオシドリウォッチングするのがいつものパターン。駐車できる場所で止まって川を覗くと、たいていオシドリがいます。この日は、最初のポイントでは昨日ご紹介したカワセミに遭遇。さらに次のポイントでオシドリを見ていたら、対岸の樹の枝にヤマセミが止まってくれました。80円切手でおなじみですが、最近はなかなか見られなくなりました。
そんな幸運が重なって、春から縁起もいいし、天気もいいし、トロトロに溶けてきました。
コメント (12)
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