ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

田畑の先に…横谷溜池

2024-09-04 06:59:22 | 鳥取(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は鳥取県倉吉市志津(しつ)にある天神川水系北谷川の横谷(よこたに)溜池を目指します。場所は県道50号沿いにある鳥取県立農業大学校の北に位置し、グーグル先生の地図では「横谷溜池」と出でいるのでそれにむかって進みます。

畑の間の道を進んでいくと右岸に到着します。

右岸から見たダム上の様子。写真下部の橋の下が洪水吐の水路になっています。

橋から見た洪水吐の様子ですが、おそらく越流式のものと思われますが、草に覆われていてよくわからないほど…。

ダム上、中央から溜池を眺めます。

一方、下流側はこんな感じ。

対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。

左岸、溜池側から見た様子。


ご覧の通り、ここが横谷溜池という表示板はありません。また、高さも実感できません。そこで調べてみると、ここは鳥取県の防災重点農業用ため池に指定されていて、それによれば高さは17.6m、長さは124.0mだそうです。ダム便覧では高さ16.7m、長さ118.6mと記載されていて数値が異なります。また河川は天神川水系小鴨川となっていますが、洪水吐からの水路を辿っていくと北谷川へ流れ込むので誤記と思われます。さらに竣工が1952年と記載されていますが典拠がないので鵜呑みにはできません(参考)。しかし倉吉河川国道事務所のデータによると横谷溜池の竣工は1952年と記されているので竣工年に間違いはないようです(参考)。なお、溜池名ですが、これは右岸側の地名に由来するものです。
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たぶん…中尾尻溜池

2024-09-03 06:57:54 | 鳥取(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、前回記事にした池ノ谷溜池を調べる際に参考にした鳥取県の防災重点農業用溜池の表に池ノ谷溜池の所在と同じ鳥取県倉吉市鴨河内(かもごうち)に天神川水系小鴨川の中尾尻(なかおじり)溜池というのがあるのを見つけました。データによるとこの溜池は高さ19.1m、長さ111.8mであり、念のためダム便覧を確認すると案の定載っていました。ただし、ダム便覧のデータは高さ15.2m、長さは115.0mとなっていて数値に違いが見られます。また竣工は1923年となっていますが典拠が不明なので鵜呑みにはできません。あくまで参考程度と考えましょう。で、アクセスなんですが、前回記事にした池ノ谷溜池のすぐ西にあるので地図はその記事を参考にしてください。

県道237号から入ってすぐこんな景色が現われます。グーグル先生の地図を見ると確かに「中尾尻溜池」とあるので間違いなさそう。もちろん現地にそれを表示するものはありません。

県道から入った道がダム上に繋がっています。

そのダム上、中央から下流を眺めますが、ご覧のように木ばかりで高さがあるのかも実感できません。

対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。向こうに見える白いガードレールのところが県道237号。


溜池名の由来は不明。また洪水吐も確認できませんでした。

(追記)
倉吉河川国道事務所の資料によると中尾尻溜池の竣工は1923年と記載されているのでダム便覧の表記は間違いではないようです(参考)。
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池ノ谷溜池

2024-09-02 06:53:55 | 鳥取(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は鳥取県倉吉市鴨河内(かもごうち)にある天神川水系小鴨川(おがもがわ)の池ノ谷溜池を目指します。アクセスは県道237号(仙隠岡田線)から入っていくんですが、道順が説明しにくいので最後に地図を載せておきます。参考にしてください。 

その道順で来ると目的地の左岸に到着します。そこからダム上を見るとこんな感じ。

左岸、上流側から見た様子。よく見るとダムのところが二段になっていて、

近づいてみると、そこに水路が通っているのがわかります。これは洪水吐からの水路ではありません。

ダム上、中央から溜池を眺めます。

下流方向の景色。

右岸側には越流式の洪水吐があります。

対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。写真下部の橋の下が洪水吐の水路です。


…と、まあ、こんな感じで現地には案内板のようなものはありません。国土地理院の地図には「池ノ谷溜池」と記載されているのみ。そこで調べてみると、この溜池は鳥取県の重点農業用溜池に指定されていて、高さ16.3m、長さ79.0mだそうな(参考)。しかし、それ以外の情報は不明。もちろん溜池名の由来についてもね。

(現場周辺の地図)



(追加情報)
溜池名はここの地名(鴨河内字池の谷)に由来するもので、完成したのは大正11年(1922年)。(参考
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牧(発電所)取水堰堤

2024-09-01 07:00:37 | 鳥取(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、国道179号を走っていたら鳥取県東伯郡三朝町助谷(とうはくぐん みささちょう すけだに)に天神川水系天神川の「牧ダム管理所」というのがあるのを見つけました。そこは国道沿いで、しかも駐車スペースがないのでクルマはできるだけ路肩に停めるしかありません。

左岸、下流側から見た様子。写真中央には魚道がありますね。諸元は不明ですが、高さからしてこれは明らかに堰堤ですね。

同、上流側から見るとこんな感じ。写真左下あたりが取水口のようです。

壁面に貼られている水利使用標識。中国電力が管理する施設で、もちろん発電に使用されるもののようです。

施設の平面図。これをよく見ると「牧取水堰堤」と表示されていますね。やはり堰堤なんですね。

先ほど見た取水口を経た水は、この沈砂池に貯められたのち、

国道側の水路に越流して下流方向へ流れてゆきます。


でも、なぜ堰堤名が「牧」なんでしょうね。調べてみるとこの場所から直線距離にして約3.0km下流のところに中国電力株式会社 牧発電所(鳥取県東伯郡三朝町牧)というのがあり、先ほどの水路は国道の西側の山腹を通ってこの発電所へ流れ込むようです。つまり牧発電所のため取水堰堤なのでこの施設名は「牧取水堰堤」というわけですね。では、この取水堰堤はいつ築造されたのでしょうか。リンク先のデータによると牧発電所の運用開始は大正10年(1921年)1月なので取水堰堤も同時期に築造されたものと思われます。おそらく同発電所はまだ現役で活躍しているのでしょうから取水堰堤とともに100年以上頑張っていることになります。

この取水堰堤、見た目は地味ですが、いや〜、すごいねえ。なお、グーグル先生の地図には「牧ダム管理所」と記されていますが、現場にはどこにも管理所の表記はありません。何を根拠に「管理所」としたんでしょうね。不思議だわ〜。
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