ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

寄稿ということ

2005-03-16 14:24:15 | 音楽あれこれ
毎月書いている雑誌に、今回なんとワシの顔写真が載ってしまった。いや、編集長が出せと言うからさ。これでますます悪いことができなくなる(笑)

たまたまその号に知り合いのピアニストも書いていた。先ほど「お怒りのメール」が届く。といっても、ワシへの怒りではなく、雑誌社に対する憤りを記したものだ。

その原稿のところには「特別寄稿」というタイトルが付けられていた。彼に言わせれば、「書いてくれという依頼で書いたのに、なぜ寄稿なのだ?」という。寄稿とは文字通り「原稿を寄せる」という意味。つまり自分の書いた原稿を雑誌社に送りつけて「掲載しろ!」という、いわば書く側の能動的な意味が含まれる。だから彼にしてみれば、依頼なのになぜ「寄稿」なのだ? となるわけだ。

気持ちはわからんでもない。でも押し売りで送りつけた原稿であっても、編集部からの依頼で書いた原稿であっても、雑誌に載ったことは事実なわけだからさほど気にすることではないとワシは思うのだが。

たとえば、洋書などで共同執筆者を紹介するところには「コントリビューター(contributor)」と書かれることがある。コントリビューターを訳せば「寄稿者」の意味だ。でも、この人たちは何も原稿を出版社に送りつけたわけではない。編集部から事前に依頼されて書いているはず。だから、仮に押し売りであっても、そうでなくても英語ではコントリビューターになってしまう。読者にどう解釈されようと、書いた内容が良ければそれでいいのではなかろうか。

昨日から、仕事を含め演奏会が4日間続く。今日は小澤の指揮するR.シュトラウスの《エレクトラ》。さあ、どんな演奏になるか楽しみだ。
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