ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

山腹工なのに床固工の推理

2021-04-19 07:06:41 | 群馬(ダム/堰堤)
そういえば、一昨日アップした烏川上流砂防堰堤のすぐ近くにこんなものがありました。



群馬県林務部が昭和51年度(1976年)に復旧治山事業として建設した山腹工(さんぷくこう)です。山腹工とは崩落した斜面がそれ以上拡大しないように柵や壁を設置する工事のことです。おそらく実施年度以前にこの場所で斜面が崩落したんでしょうね。



しかし、一番上の写真に見える下側のコンクリート本体には「床固工(とこがためこう)」の文字。しかも前年の昭和50年度(1975年)に行なったとあります。



ん? どういうこと? まず床固工を説明します。床固工とは言うなれば砂防堰堤の小型版で、河川法によれば高さが15m未満の設備のものは全て堰堤と呼び、さらに5m以下のものを特に床固工と言います。

なぜワシが疑問を抱いたのかというと、見た感じ、その場所は川でも渓流でもないからです。とすると、考えられるのは1975年以前ここには渓流があり、渓流の土砂の流出を防ぐために床固工が建設された。しかし同年にその渓流が土砂で埋まってしまい渓流は消失。そこが山肌に変化したため、翌年に斜面の崩落を防ぐため山腹工の工事が行なわれた…と。

まあ、そんな推理ですが、どうなんですかね。知りませんが。
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