ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

湖底に眠る遺跡…三室川ダム

2023-06-02 06:55:35 | 岡山(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は岡山県新見市神郷油野(にいみし しんごうゆの)にある高梁川水系の三室川(みむろがわ)ダムを目指します。アクセスは国道182号沿いにある「神郷温泉」の看板のあるT字路を入り、県道8号を進みます。そしてしばらく行き、「←三室峡」の看板のあるT字路を入り県道12号を道なりに進んで行くと目的地に到着します。

【新見の由来】(参考
ところで、新見の由来が気になったので調べてみました。「新」は赤土を意味する「丹」に由来し、「見」は場所を意味するそうな。つまり赤土がある場所なので「新見」という地名になったようです。実際、現在の新見市は明治時代初期まで製鉄業が盛んだったそうな。あ、そういえば、以前訪れた「丹」とか「丹生」のつくダム(例えば千葉県南房総市の丹生堰など)のある場所も似たような由来でしたね。

そんなわけで、ど〜ん!到着しました。こんなダムです。

左岸、ダム横には三室川ダムの概要を示す案内板があります。それによると、当該ダムは洪水調節、流水の正常な機能維持、上水道用水そして発電を目的とした多目的ダムで、昭和52年(1977年)4月に予備調査を開始し、平成3年4月建設事業に着手、そして平成18年(2006年)3月に建設工事が完了したそうな。高さ74.5m、長さ231.0mの重力式コンクリートダム。


隣の案内板には近隣の子供たちが三室川ダムのコンクリート打設完了式(2004年8月3日)に合わせて夢と希望を込めたタイムカプセルを埋めたことが記されています。

ダム横には「三室川ダム竣工記念碑」(2006年3月)と刻まれた石碑があります。

左岸、上流側にある建物は三室川ダム管理所。


管理所付近から見たダムの様子。

ダム湖名は「しゃくなげ湖」。


三室川流域は鎌倉時代頃から江戸時代末期まで製鉄業が営まれていたそうで、ダム建設にあたり1996年から翌年にかけて水没予定地で発掘調査をしたところ「大成山たたら」と呼ばれる遺跡群が見つかりました。「たたら」は製鉄する際に使用されるフイゴのことで、詳細についてはコチラをお読みください。

保存された遺跡の一例。


では、ダム上を歩いてみましょう。

その左右には「三室川ダム」「三室川」と刻まれた石碑が置かれています。


定礎は2002年11月。


ダム中央にある取水ゲート類は2005年3月に設置されたもの。

ダム上、中央から見た「しゃくなげ湖」の様子。

一方、ダムの真下を覗き込み、

下流側の遠景を眺めます。

対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。

右岸、下流側からダムを眺めます。


完成して今年で17年目を迎えるダムですが、まだまだ初々しさが残っている感じでした。
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