ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

充実、満足!…比奈知ダム

2022-02-23 06:59:45 | 三重(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、今回は三重県名張市上比奈知(なばりしかみひなち)熊走りにある淀川水系の比奈知(ひなち)ダムを訪れます。アクセスは名張市側から国道422号を進んでくると「上比奈知トンネル」がありますが、ダムへ行くにはその手前を右折してください。するとダムの右岸に到着します。

おー、見えてきました。これですね。



右岸、貯水側からダムを見ると、こんな感じ。



右岸側の壁面には「比奈知ダム」と記されたプレートがデーンと嵌め込まれています。



ダム上は後で行くとして、先に右岸側の道を進んでみます。すると、遠くからだと「ん? トイレか?」と思える建物が。



近づいて回り込んで見ると比奈知ダムについての案内板の数々を展示している場所でした。説明によると、名張川から淀川にかけての流域では、これまで何度も大きな水害が発生。そしてこれらの流域では急激な人口増加と大規模な住宅団地の開発により水道用水の確保が急務となっていた。こうした諸問題に対応するため1972年に比奈知ダム建設事業が立案され、ダムは1999年3月に完成したと書かれています。



そしてダム周辺はご覧のような環境整備がなされています。



さらに比奈知ダムの位置関係と、その上流と下流の地域が紹介されています。なるほど、わかりやすいですね。




【比奈知の意味・由来】(参考
なかなか珍しい地名なので調べてみました。3つの説があるようです。ひとつは「日当たりの良い場所」と言う意味の「日の地」が転訛して比奈知になったという説。もうひとつは「山間の鄙びた場所」を意味する「鄙の地」が転訛して比奈知になったという説。3番目の説は谷間の地形からついたというもの。「渓谷」は蝦夷(えぞ)語で「ヒナィ」と言い、そういう場所なので「ヒナィ地」→「ひなち」→「比奈知」になったという説です。


さあ、いよいよダム上を歩いて見ることにしましょう。もちろん車両通行可です。



ダム本体の親柱に相当する部分には「比奈知ダム」と見やすく刻まれ、



その側面には、上の案内板にあったように「1999年3月竣工」と記されています。



ダム上、中央から見た貯水湖の様子。良い眺めです!



一方、ダム下はこんな感じ。これは副ダムですが、周囲の建物の大きさと比べても、これがいかに大きく深いものであるかわかると思います。



下流側の遠景。嗚呼、逆光が恨めしい。実際はとても美しい眺めなんですけどねえ。



対岸(左岸)に来ました。振り返ると、こんな感じ。



左岸側の親柱にも右岸と同様のものが。



左岸のダム横には「比奈知ダム管理所」。立派な建物です。





左岸、貯水側から見たダムの様子。



左岸側には「ひなち湖」と刻まれた石碑。これがダム湖名です。



その裏側に回ってみると諸元が記されていました。



築造から20年余のダムですが、見学者の立場からすると有益な情報が色々提供されていて、かつダムも見応え十分。楽しい時間を過ごすことができました。
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