ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

生態観察に…

2019-11-25 10:31:36 | 脳みその日常


東京、新宿のとある場所で、あるジャンルのトップクラスで活躍もしくは活躍された方々の集いに顔を出してきました。行ったからといって何かしらのメリットがあるわけじゃない。ただその人々の生態がどのようなものなのか観察するのが目的でした。トップクラスで活躍する人は一般の我々とはどこか違うのではないか…。それが何なのか探ってみようという気になったからです。

集まったのは15人。年齢もキャリアもバラバラ。全員と話したわけじゃありませんが、ある意味で共通だったのは彼らは自分語りが好きなんだなということ。キャリアについて水を向けると、もう待ってましたとばかり話し始める…。目の前で聞いている相手のことなんてまるで興味がないという感じ。もしかすると世の中に認められるにはそれくらいのアピール力が必要なのかもしれません。もっとも、会話というキャッチボールができないという意味では一般的なコミュニケーション能力に欠けているのかもしれませんが。

キャリアや生い立ちの話を聞いていて気づいたのは、その人の能力はその人の努力だけで出来上がったものではないということ。自分語りに興が乗ってくると親や先祖の話に及びます。よくよく話を聞くとその人の家系には優れた能力を持つ人が多数いることがわかります。いわゆる「血」ってやつですよ。その人にとってはそれが普通なので特に意識することなく家系のことを淡々と話す。でも凡人のワシからすれば決して普通じゃない。

もちろんそうでない人もいるかもしれません。でも悪い言い方ですが一代限りの「成り上がり」は大変な努力をされたでしょうが、なんていうか、語り口に「余裕」みたいなものが感じられません。ただただ自己アピールのみ。ちょっと哀れに見えてきます。

ひとくちにトップクラスと言いますが、成り上がりもいれば「成るべくしてなった」人もいるんだなあと思います。成り上がりは自ら人生を開拓していくタイプ。一方優秀な家系を背負った人はゆったりと構え、受け継いだ能力を発揮するのみ。切り開くのでなく運命に身を委ねているという感じです。だから話していて余裕が感じられるのでしょう。

まあ、とはいえ、先に書いたようにどちらのタイプも自己アピールはすごい。ワシは興味本位で顔を出したわけですが、正直なところ「引いて」ました。会と離れて個別に交流したいと思う人はいませんでした。だって人間的な魅力があるユニークな人はいなかったんだから。それにコミュニケーションがまともにできない人とは会話が成立しないので疲れるし…。貴重な経験ではありましたが。
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