ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

火遊びの仕方も知らんのか

2005-04-10 10:54:37 | 脳みその日常
死人に鞭打つことはしたくないが、鹿児島で起きた事件を読むにつけ、最近の子供の脳みそは大丈夫なのかと心配になる。

4人の男子中学生は、洞窟の中でたき火をしていて二酸化炭素中毒で亡くなったという。記事の内容からすると、自殺ではなさそうだ。とすれば、彼らは火遊びをしていたということだよな。

未成年が火遊びをするというのは、もちろん好ましいことではない。法的にも社会的にも推奨されるものでもない。しかし子供の頃を思い出せばわかるが、やはり火遊びというのはワクワクして楽しいものではある。だから彼らが火遊びをしようとした気持ちは十分に理解できる。

問題は、彼らが遊び方を知らなかったことにある。中学生であれば、火をつければ酸素が燃えて二酸化炭素が発生するくらいのことは当然知っているはず。二酸化炭素が限定された空間に充満したらどうなるか、なんてこともわかってるだろう。

にもかかわらず、彼らは洞窟の中でたき火をした。火をつけた動機が確かに自殺するためではなかったにしても、結果からするとこれは自殺行為にほかならない。なぜ彼らは通気のことを考えなかったのだろうか。洞窟の入り口は開きっぱなしになっているから大丈夫とでも思ったのか。

燃えて暖められた空気は当然上昇する。煙突のような排気口があればいいが、ここは洞窟。そんなものはあるわけがない。上昇する空気があるということは、空気が動いていることでもある。火が燃えるためには次の酸素がなければならない。するとほかから空気が移動してくることになる。新しい空気が登場することで火は燃え続けることができる。こうして空気の対流は生ずる。

ところが十分な排気口がなければどうなるか。供給される酸素量は減り、挙げ句の果てに不完全燃焼となる。洞窟内に白煙が立ちこめていたのはその証拠。この程度の知識は火遊びをする上での常識。基本中の基本だ。それもわからずに彼らがたき火をしていたとすれば、これはもう問題外である。

それにしても、たき火を含め、火の扱い方を知らないとは何とも命知らずだよな。とはいえ、大人が子供に「火遊びの仕方」を教えるわけにもいかんし。火遊びのやり方なんて常識として知っているものと思っていたが、最近はそうでもないのかな。いや、この事件の中学生だけがそれを知らなかったと思いたいのだが…
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