ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

立花千春フルート・リサイタル

2005-04-27 12:16:34 | 音楽あれこれ
25日(月)に東京オペラシティ・リサイタルホールで立花千春のリサイタルを聴く。そろそろ中堅の領域にさしかかってきた彼女。特定のマネジメントに所属していないわりに、積極的に演奏活動を行なっていることは評価に値する。演奏会案内もおそらく自分で作成し送付しているのであろう。

それは良いのだが、演奏についてどうかというと、率直なところ中途半端のような気がする。可もなく不可もなくといった感じなのだ。ここでは具体的なことについては触れないが、面白いことに気づいたのでそれを記すことにしよう。

好みもあろうが、この人の容姿は美しい時もあれば、そうじゃない時もある。演奏中もそうだし、前記のリンクをみてもそう感じる。両要素が慌ただしく入れ替わるのは実に不思議なのだ。万華鏡を覗いているような感覚に近い。

そうした不思議な感覚が演奏にも反映している。もちろん一定以上の技巧はあるのだが、へえーっと思える時があるかと思うと、ごくフツーの時もある。両面がいつ表れるのかが全く予測できない不思議さ。これもある意味でのチャンス・オペレーションなのだろうか……いやいや、違うよな(笑)

それにしても中島由紀のピアノはまるで能面のようである。もちろんこれは悪い譬えだ。つまり面白くも何ともない音楽をするのである。真摯な演奏といえば聞こえはよいが、それとも違う。今回のプログラムがすべてフランスものであるのに、音色について全く無関心なのだ。演奏していて楽しいのだろうか。

万華鏡と能面のコラボレーション。うーん、なんだかなあ。
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