ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ゴーシュ

2005-02-21 04:36:54 | 脳みその日常
北海道のクラシック音楽界に新しい動きがあるらしい。つい最近ネット上で見つけたのが「季刊ゴーシュ~北海道発のクラシック音楽マガジン」。地方のクラシック音楽の活動はこれまで低迷していた。というより、それぞれの土地のメディアが彼らの活動をちゃんと取り上げてこなかったのが原因なのかもしれない。なんといってもメディアの影響力はあるからねえ。その意味で「ゴーシュ」のような雑誌が独自に発行されることは喜ばしいことである。これがきっかけとなって北海道の音楽界が活性されることを願わずにはいられない。

とはいうものの、どの地方でもそうなのだが、それぞれの地域には必ずといってよいほど「お山の大将」がいる。コイツらは大した能力もないくせに、限られた地域の中で実力者のように振る舞うから困る。何か新しいことをするにしても、コイツらに同意してもらえないと「ダメな企画」とされてしまう。そう、コイツらは地方という狭い世界で常に権力者でいたいのである。こうした目の上のタンコブを排除しない限り、地方の音楽界は本当の意味で活性化されない。

ここで紹介した「ゴーシュ」のように、地方の音楽メディアが活発になれば「お山の大将」もエラソーにしていられなくなる可能性がある。雑誌が第三者的な目で冷徹な批評をすれば、コイツらの「中身のない影響力」は何の意味もないことが白日の下に晒されるわけだから。もっとも、雑誌サイドに「お山の大将」を向こうに回すだけの勇気があればの話だが。

聞くところによれば、大阪を中心とした関西の音楽界ですら、いまだに封建的な世界があるそうな。そこにも「お山の大将」みたいな奴らがいて、なかなか自由な発言が許されないのだとか。関西在住で優秀な若い音楽学者に「関西圏の音楽界の批評をしてみないか?」と提案したら、「いやー、関西のクラシック界は封建的で難しいんですよ」と断られてしまった。ヘタなことを書いたらエライことになるそうな。ふーん、そういうもんなのかねえ。ということは、ワシなんかが関西で書いたらすぐに職を失うということだな。こえー、こえー。

それにしても「ゴーシュ」のアドヴァイザーのなかにTさんがいるじゃないの! この人、相変わらずどこにでも顔を出すんだねえ。某スタジオでシコシコと編集作業をしてるだけじゃ我慢できないんだな。あらま、音楽評論家を名乗ってるよ。アンタはジャーナリストじゃなかったの? まあ、この人はある種のロシア・オタクだから地理的にロシアに近いこの企画に乗っかったのかもしれないな。でも、この人があるところに書いた指揮者のフェドセーエフの経歴、ぜんぜんインチキで使えなかったぞ(苦笑)
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