ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

波動が合うなら

2005-02-11 23:56:01 | 脳みその日常
ワシの友人には霊感の強い人が多い。彼らは何かしら「見え」たり「感じ」たりするそうだ。残念ながらワシにはそうした特殊な能力はない。どんなに「出る」といわれるところに行っても平気だし。

もう10年以上前の夏の話。猪苗代湖に近いある別荘に8人ほどで一泊旅行に行った。もちろん夕方からはアルコール・パーティー。深夜になるにつれて盛り上がり、なぜか庭でたき火をしようということになった。

面白いもので、いくらたき火を見ていても飽きないのは不思議だった。たき火が消えそうになれば暗闇の中へ出掛けていき、燃やすための木を拾うことを何度も繰り返した。もちろん体内ではアルコールが駆け巡っていた(笑)

そんな時、仲間のひとりから情報が。歩いてすぐのところに今は営業していないホテルがある、と。そしてそこの温泉は無料で入り放題なのだとか。それを聞けば行かないわけにいかない。アルコールを抜く意味でも是非とも行かねば。そんなわけで3人ほどで「探検」に行く。

廃墟のホテルが暗闇にぼんやりと見えてきたその時、ひとりがつぶやいた。

「ここ、出るよ…」

何を抜かすか。ほれ、とっとと温泉に行くぞ。しかしそいつは真顔で恐がっており、結局引き返して行った。「ったく、しゃーないな。行こう、行こう」 残ったワシともうひとりは暗闇のホテルの潜入に成功。無事、男風呂と女風呂の両方を征服する。

別荘に戻ると、霊感の強いそいつが言った。

「やっぱり、いたでしょ?」

いないっちうねん! というより、何も感じなかったのだが。そんなわけで、世が明ける前にワシは合計三回その風呂に浸かったのだった。もちろん一度たりとも「お会い」しなかったけどね。

霊感が強い人というのは、一説によれば霊との波動が合うため「感じる」らしい。波動理論というのは現在でも完全に証明されているわけではない。波動とは、素粒子以下の細かい「モノ」なので証明することが難しいという。

とはいえ、何かを「感じる」というのは事実なのだろうから、ワシは霊を信じていないわけじゃない。現代の科学では証明できないのであって、きっと「いる」んじゃないかと思う。ただ、ワシにはその波動がレシーブできないのだが。

自分ができないのは実に悔しい。だからもしその波動を受け取れるのなら受け取ってみたい。「感じて」みたい。意思の疎通ができるのなら、相手が何を考えているのか交信してみたいとも思う。もっとも、知り合いの霊能者に言わせれば、「感じたくないのに感じてしまうから、およしなさい」と言われたが…
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