ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

喪失のショック

2004-10-29 11:08:54 | 脳みその日常
各メディアは、新潟中越地震の惨状を日々伝えている。
それを見るにつけ、地震の恐ろしさを思わざるを得ない。
また、そこに暮らす人々の苦悩を思うと、本当に胸が痛くなる。

被災の人々が途方に暮れる気持ちはもちろんであるが、一瞬にして身内を失った人の喪失感たるや同情を禁じ得ない。
妻と娘を同時に失った父親のショックは計り知れないほど大きなものであろう。
少し前に長崎で娘を刺殺された父親の気持ちも同様ではないだろうか。
最愛の家族を一瞬にして失う悲しみ。
普段は冷静なワシであるが、このような場面を見ると涙こそでないものの、いたたまれない気持ちになる。
おそらく、それぞれの父親たちは悲しみから立ち直るのにかなりの時間を要するものと思われるからだ。

運命と言われればそれまでである。
頭ではわかっていても、喪失感を消すことはなかなか出来ない。
心の痛みとは、そういうものだ。

それにしても、東京という場所はなんと恵まれたところなのだろう。
自然災害の影響をほとんど受けることもないし、暮らしやすい気候でもある。
欲しいものがあれば、すぐ手に入るし、交通の便も良い。
もっとも、いいことばかりじゃない。
物価が高い、大気が汚染されている、水がまずい、治安が良くないといったデメリットもある。
しかし、よほどのことがない限り、命を失う危険度は低い。

何気なく使用している水道や電気であるが、これらの存在の重要性に気づいていない恐ろしさ。
あるのは当たり前という無防備な姿勢。
水がなければ生きられないのに。
電気がなければ、このブログだって書けないのに。
そう考えると、あぁ、なんてワシは幸せなんだろうと思う。

ごくフツーに生活できること。
実は、これこそが最高の贅沢なんじゃないだろうか。
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