湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

Z君の自活準備/ネットカフェを簡易宿泊所にしているフリーターの困窮

2006-11-05 06:57:25 | 引きこもり
Z君から連絡が入る。相当緊張し荒れている。対策を取る。引きこもり青年は、不安対策に医師から薬をもらっている。これが強く、酩酊状態になったり、あるいは不安から処方以上の量を飲んで同様の状態になったりすることがある。このとき家庭緊張が起きたとき、飲酒酩酊のときのような粗暴さが出てしまう。電話で説得する場面でも結局は理性を信じ、祈るように時を待つことが必要なときがある。

昨日は電話をフルに使って情報収集に当たったが土曜日、話は思うに任せなかった。一昨日の静穏は呆気なく破られた。当人の了解を得て私は彼の主治医と連絡を取っている。しかし指導に従う関係にはならない。いわゆる監視屋または代理人(オンブズマン)でもあるからだ。

鎌倉の煎餅屋さんにお邪魔しようとしていたところに連絡が入り、結局は東海道沿線をうろうろして、いつもの調子になってしまった。しかし準備をしておいてよかったのだ。0時すぎ、彼から連絡が入り、その情報はその場で活用されることになった。しかし、薬物は安定剤・筋弛緩剤・睡眠導入剤・鎮痛解熱剤が処方されていた。胃壁コート剤を入れたら6種類。頓服処方のものもあり、それも飲んだ状態で連絡してきたのだった。昼間のZ君とは別人になっていた。この状態が長期化することを恐れる。幸い彼は知識があるし、自己客観視も問われれば出来る。

事実関係の認識のずれに幻が誇張をかける。些細なことと評価しても、当人の反発を生むだけだ。主観の肥大が症状を生むと解釈されることが多いが、関係のすり合わせが滑って、彼の判断を封じ込めてしまう場合もある。いじめのような例がそれだ。前者を持ってすべてを語る危険との綱渡りを私達はしている。しかし薬物がなぜこうも大量に彼の手中にあるのだろう。問診時間は内科などとくらべれば長いが、数分程度の診断で薬物が手渡される。彼はまさに泥酔客のようだ。これでいいはずがない。

軟着陸が済んで、故郷に帰ることになったA君から連絡が入った。解決の場面ではあるが、彼は妻子を失った。じんわりと疲れが押し上げてくる。コーヒーを飲んで書き込みをしている。

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11/28の武藤さんのポスターができた。Jさんから、茅ヶ崎サポセンのニューズレターが仕上がったので、分担分の配達をしてほしいという連絡が入っていた。午後取りに行く予定が中断したままだ。武藤さんの講演会ポスターの印刷がてら、今日昼にサポセンに寄り、自閉症セミナーに飛び込む予定。配布は明日からだ。

福岡からメールが飛び込んできた。金欠なので参加できなかった会に出ている知人のSがA君の帰郷の様子を知りたいと連絡してきたものだった。A君は「わーく」の会員、少ない会員のひとりがまた失われてしまった。オンライン協力は申し出てくれたものの、難しいだろう。Sに軽快なメールを書けば、裏が淀む。

朝日新聞11月2日号夕刊トップに「現住所ネットカフェ 都会の家なきフリーター」という記事を読まれただろうか。地域によっては「生活困窮の若者、ネットカフェ転々 支援団体にSOSも」となっているかもしれない。

ネットカフェが、フリーターの夜5時間1500円の簡易宿泊所になっている例が増加している。生活が困窮化し、借家を追い出された者が多い。NPO法人自立生活サポートセンター「もやい」の湯浅誠さんが、フリーターが都市のホームレス状態になっている点を指摘されていたが、この記事を読みつつ、路上生活者支援の「The Big Issue」のことを連想していた。まず無料誌の提供を受け一冊200円の路上販売をし、それを元手に次の号を買う。90円/冊を収め110円/冊は、自分の労働対価として生活費にあてるというものだ。私はこの発想が好き。何か始めることができないかという発想が頭から離れない。

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藤沢市市民活動推進センターに、「わーく」を置いてきた。Z君の件があったので、ポスター原稿の仕上げだけで作業を終えた。ひらけ、ごまと言ったら、問題の方が開いてしまった一日。


コメント (1)
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