湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

活動を内輪から拡げる困難さ/ふたつの上映会をめぐって

2009-12-24 08:04:44 | 引きこもり
冬期講習の準備で私の「周辺が」忙しい。私は自分の仕事で必要となる相手を捕まえるのに四苦八苦している。中心と周辺職の悩みの違いだ。相手の存在分布の高いところに網を張って待ち構える。しかし先方から連絡しなければ連絡が取れない非対称性は、悲しいが請負仕事の闇の中である。やっと相手を捕まえてアポを取った。

火曜日、作業を終えたのが午前5時。灯油販売の定期巡回に8時から起こされて、午前中の用事を済ませたものの、意識は起きていても身体が寝ていることが分かって、ともあれ予定通り期限切れの書籍更新をしに県立図書館に出かけ、次の予定までの間をしばらくうつ伏せになって仮眠を取ることにした。紅葉坂は駅から坂を上るのがしんどい、鼓動が収まらず義務のような仮眠。黄色信号であることは、わかっている。

館を出る前に、いくつかの検索をかけた。しかしリファレンスサービスは、検索エンジンやOPACより使い心地が良かったことは一度もない。彼らに専門検索の予備知識習得者が余りにも少ないことが原因なのだが、宝くじのような、はかないヒットを求めて話し込んだ。

いくつかの検索項目があった。

ジョブコーチ・特例子会社・公園法・エル チャレンジ・マイクロクレジット(マイクロファイナンス)・第三セクター・欧州&アジアのソーシャルファーム・米国ソーシャルカンパニー・XMLマクロ

用紙にかかず、メモをも見せて項目の多さとヒットの可能性の少なさに私の要請は嫌われた。結局、既に知っている情報以上のものは提供がなかったが、障がい者によるコミュニティショップ運営レポート風の書籍の分布が、副産物で少し見えたというところ。

アポを取った相手は大和にいた。相鉄線で大和に戻り、私の仕事の引継ぎと、冬期講習の学習相談予定の調整をすませ、これで事務的な山場を越えた。やっと定時にはまる仕事に移れると思いきや、町田の**君の様子をつかんでくるようにと連絡が入る。これは講師の++君の担当である。断ったが、家から電話がかかってきた。すぐに帰るようにとの母の話をこれもまた断った。

その夜は茅ヶ崎サポセンに移動して、前回の試写会のやり直しではあるが、スペアちがさきの八城さんにプレゼンをした。その結果、次回のスペア1月定例会に上映企画を提出することになった。都教委の就労支援ビデオ「輝く未来へ Step up」を八城さんは、登場企業の人事担当者の方を招いた方がジョブコーチを招くよりいいのではないかという判断。私はその担当者は、自分の企業の範囲だけを語るので、他の職種への普遍性を含ませて語ってくれないだろうと思う。ならばいっそ、語りなれた特別支援校の就労担当Sさんと掘り起こし屋(インタビューワー)の掛け合いのような形で話をしたらどうかとも思う。

しかしこれとて、手帳を持たない地域潜在化している精神や広汎性発達障がいの方たちの就労の件が弱くなる。一般就労の相談室などからゲストを呼べば、障がいへの配慮が薄らいでしまう。適任者を探してスペアの1月例会に提案予定だが、当日は映画「プライドインブルー」の試写会をするというので、話が煮詰まるかどうか怪しい。学齢期の方の親御さんとの発想の距離・関心の差が、この作品選択だからである。

この企画はNPOサポートちがさきの地域就労支援PJが呼びかけとなって、スペアちがさき、「わーく」編集部の共催、特別支援校と関係親御さんたちの会の後援で実現したい。

実は昨日、Uさんと偶然会った。このビデオに関心を持ってくださった。しかし話が茅ヶ崎養護で就労支援関連で上映会を考えてみるという方向の話だった。いつものことだが、私は就労支援は地域に根付かせねばと考え、特別支援校をそのコミュニティセンターに置く行政の考え方では、地域分散している困難を抱えた方の結集の話がまた放置される。手帳人脈の壁への危惧を感じていた。この作品の知的障害の分野の画像は、その大半が高機能やMRの方の事例が大半で、作品の事例は手帳枠の就労例ではあるが、その子達とシームレスな、地域潜在化している子達との質の連続に、私は映像の裏の価値を見出している。だから高機能・MR(遅滞)広汎性発達障がい系の方の就労支援企画から、作品利用企画を拡げたいと考えるのだ。地域に実態としての就労当事者の活動がないからとはいえ、彼らは個々に実際にいるし、自分の困難は自分に完結させる発想のままで問題を抱え込んでいるから、互いに結びつくことを嫌悪さえする層としてある。しかし問題は解決の手立てだけでなく、将来の生活保護制度を成り立たせなくするほどの規模で、問題は厳然としてある。その見通しのない発想に、企画の精気を奪われるような幻滅を感じている。

------

昨日、クラブハウス活動関連の研究者の応答があった。地域に就労支援のセンター的な第三セクターを作っていく活動の米国のなぞりをしていくために、明学大の八木原先生のように、実践現場にいる方に相談者になってもらいたかった。第三セクター形成にはプランが提示されなくてはならない。しかしそれが、抱えている困難な現実の課題から生まれたのではない、突然現れた中空のユートピア案であれば意味がない。現存する育てる芽をだれがどう支えるか。ソーシャルファームの議論との、いわば大風呂敷を敷くのが私の役割だと思っている。社会的企業体としてセンター自身が雇用し職域を拡げていく活動である。

自己完結的ではあるが、面白いのが「ホテル」運営などという例もある。しかし資本がいる。入れ物ごと準備して、さあ始めようという様な出来合いシステムのスイッチを入れる、硬直した企業式「予算と実行型」ではない形、種から拡げ育てられる「成長型ネットワーク」プランがいる。その活動が地域に開放された活動としてどう姿を整えていくか。

------

父の腹具合が悪い。便秘の宿便が出た後、軟便が爆発する。ポータブルトイレに行くまでに漏らしてしまう。おしめを受容してくれないので、下半身裸でいたり、紙パンツを下げているから、ベッドから床まで凄まじい状態となる。一日二回この騒動をやられたら、介護者は掃除洗濯で一日が終わっていく。入所へと介護を方向付けたが、つかまり歩き、まだらな認知症の現状では介護度3の状態で、優先順の優遇は得られない。昨日は近場の一事業所に様子を聞いた。なかなか折り合いがつかない。

ヘルパーさんから、紙パンツのまとめ買いの話が届いた。6袋のカートン箱120枚で1万円ちょい。サンプル取り寄せを依頼したら、私の出先に現場の上司が突然現れた。これが困る。食材の買い物を諦めて現物をチェックする。ホームで使うものだという。ぎりぎりのところだった。薄く、ギャザーの作りこみの素材が粗末なのだ。おむつ交換の鍵は「かかと」の扱いにある。無茶な突込みをすれば素材が持たない。またシールではない尿取りパッドでは、父の乱暴な上げ下げのうちに、中でずれてしまう。テープタイブでは、はずれてしまう。考えさせてくれと相手を返したが、私がトイレに入っている間に、パンフレットを見た母が注文をしてしまった。安いからというが、2割引は安くない。口論になりそうになったとき、デイから帰宅したばかりの父が、下半身どろどろの状態で、階段まで出てきてしまった。嘆きに息が詰まった。こうして通院がひとつ、つぶれてしまった。

------

(湘南)あすなろ会の定例会が19時、サポセンであった。私が母の目の手術から1週間ほど動きが取れなくなっていたとき、九条の会のOさんが「湘南HL頼りNo.002」を作って、茅ヶ崎歩道橋で、400枚配布した。今回は県立鶴嶺高校の「ボランティア塾」の一分科会で講演をした記事を流した。手ごたえ・反響があったとの話を聞きながら、次を思った。

彼らはNo.003を出す話をしていた。これは歩道橋上の配布と対話のスナップ。この発行ピッチはすごい。まずは「路上脱出☆湘南あすなろ」をご覧あれ。Oさんの力作である。

大阪西成区の子ども会が、炊き出しをして路上生活者の巡回をしている活動レポート「『ホームレス』と出会う子どもたち」の上映会日程が決まった。来年の2月20日(土)会場と時間がまだ確定していない。それは追って紹介する。


夜間傾聴:□□君(仮名 12/21中断,23)
     中央林間君(仮名 12/23)

p.s. 都教委のDVDビデオを返却した。

(校正3回目済み)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハローワーク藤沢のワンスト... | トップ | すみません、また介護戦争で... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

引きこもり」カテゴリの最新記事