湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

11/09&10 被災地からゲストを招待する価値とは(再構成の営み)/他

2013-11-11 04:53:02 | 地震津波災害ボランティア

また、合併記事になってしまいました。すみません。

2013/11/09&10 記
-----------------
眼の調子が悪い。左目に変化がないので救われているが、右目の見えている最後の部分に霞がかかってきた。右目で文字が読めないのだ。この件はすでに主治医との話の中で、現在処方されている薬は、網膜色素変性症の進行を遅らせる薬であり、完治させる方法は確立されていないこと、iPS細胞の再生治療に期待する段階で、進行を完全に押さえきることは出来ないとのことを聞いていた。

それは突然やってきた。朝起きたとき、寝ぼけているのかと思ったが、霞はとれなかった。兆候はあった。先日、寿町のLプラザに行ったとき、コートを裏返しに羽織って、気がつかなかったのだ。様子がおかしいと思ったが、前兆だったとわかった。

焦っても仕方がないことだが、左目がこれ以上進行したら身動きがとれなくなるという恐れが迫ってくる。月曜日、病院に行くが、飛込みでは担当医の診察は受けられないだろう。検査だけで帰されることは目に見えている。左目が見えているうちに、やるべきことをやっておく、これ以外ないだろう。

----------

現在進行形ではあるが、東日本大震災の経験をとらえておくために、被災経験者を招待して体験談を聴くという試みを懇話会で企画しているが、この「体験をきく」ということは大変難しいことだ。当人が語りたいと思うことと、私が掴み取りたいと願うことが相当ずれていることだ。

例として関連書籍の体験記を考えてみよう。(ここには知と熟練の意味も関係してくる。)

私は出来る限りの現地訪問と対話を心がけているが、現地滞在型支援と比べれば足元にも及ばない。しかし情報を得、そこに響き合えるものを洗い出していく試みを無駄とも思わない。現地の方を忘れず接点を求めていくこと、この試みが「私たちもいつか通る道」としてつかみ取れたとき、私はこの災害がよそ事ではないと思うときなのだと感じている。しかしその営みは逆に現地の方には通じない部分がある。

私は関連ルポの書籍の著述の隙間を読み取ろうとし、情報の渦のなかに溺れそうになる。被災後2年半余を経るようになると、関連ルポは沢山出てくる。論文形式のものも同様だ。私は要援護者の情報を求めている。しかし、出会うルポの大半は、被災当日の自分の身の回りの出来事と、震災津波の恐ろしさの著述に始まり、出来事の著述のまま終わっていくものなのだ。その出来事の中に要援護者の語りを見出すことは難しい。予測をつけて書籍を入手して探るが、曲で言えば前奏曲を聴いて終わってしまうものばかりで、その書は語る相手を漠然とした読者としかみていない。現状を打開するため手を結びたい者へのメッセージにはなっていないのだ。無理を言っているのかもしれない。しかし、本当に知りたい情報にはなかなか出会えないのだ。誤解しないでもらいたいのは、被災体験として語られていることを軽んじるつもりはない。しかし内容に偏りがあって、肝心なところが抜け落ちているのだ。

私は普段から、知の営みとは「再構成の営み」なのだと思っている。描かれている出来事や心情の語りの隙間に背景の意味合いや、鳥瞰した出来事、語り手の表情や体温を嗅ぎ取っている。著述の中から、再構成と架け橋作りを行なっている。脱線するが熟練とは、情報の渦の中から、すばやく目的に適う文脈に出会う能力のことなのだと思う。

懇話会で、被災地から被災「認知症者と家族」、実態調査と情報公開と訪問支援を勧めている支援団体、被災地の訪問医療を勧めている医療関係者を岩手・宮城の被災地から招待している。それは新聞などではなかなか知ることが出来ない、直面した事態と打開の営みを知りたいと考えてのことだ。そのまま語りをお願いすると、いかに震災津波が恐ろしいものであり、心の平常性バイアスの油断を突いて被害が広がっていくものかという警告に終始してしまう。懇話会参加者を「ケア関係者」としたのも、その辺の事情があるのだが、「支援と防災」という目的に沿って、原石を磨き光を見出していくようなルポライターの知のような意識を持った仕掛人がいる。しかしそれは、一枚岩の代表のような対話促進者ではなく、受け入れ側も様々で代表足りえない三角関係(ゲスト・参加者・対話促進者)にあるものだ。ここを意識しなければ、被災地から招待する方は徒労となること、参加者の対面儀式に終わることだろう。

常にアクチュアルに語りを提供できる体制を整えたい。連続している群発地震(明け方、茨城県を震源とする地震等)は、東日本大震災以降は平穏であるという思い込みを覆すものだった。対策への企画デザインを描き提案していく世話人会を作りたい。そう思うのだ。

--------

月曜日、私は朝、病院に行き、帰りにハローワークに行く。おそらくそこで17時をすぎてしまうだろうが、可能なら辻堂団地をまわる。就労継続支援A型の事業所の巡回を始める。また、マイクロFMの機材メインテナンスの交換機材を探す。

--------

マイクロFMの担う機能を考え直している。大きなところでは、身近に起きている問題の論議と避難所運営会議への提案という「対立の緩衝と議論参加者の拡張・提案結束・活動の芽作り」や、「頻繁な実務連絡」があるが、「被災青少年の活動集団作り」「運動の立ち上げ」の機能もあり、「コミュニティFMとの連携」もある。

鍵は「取材」にあるのだが、避難所には苛立つ入所者のシビアな対立の煽りにつながりかねない危うい面もあって、大人の同行も必要になる。小学生と違い、取材責任が生じてくる。それを踏まえても実行する価値がある。

--------

11/22鶴嶺高校のボランティア塾に使うFMラジオが足らない。どなたか、貸してくださらないだろうか。

夜間傾聴:なし


(校正1回目済み)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 11/10 夜間傾聴を終えたとこ... | トップ | 11/11 久しぶりに湘南の就労... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

地震津波災害ボランティア」カテゴリの最新記事