湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

11/15 地域からはみ出す方の災害時支援とは

2018-11-16 05:37:59 | 地震津波災害ボランティア
2018/11/15 記
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手首のリハを終えた足で、ビッグイシューを仕入れに行く。販売員さんが風邪をひいていた。販売時間を早めに切り上げるので、今日の売り上げ収入が減ると話していた。じわり師走の影が幕の裏に見えた気がした。

確実に留守していない読者宅配達まわりをする。表紙のエルビス・コステロでは地味すぎるとの感想2件。知っているのかなと、相槌うちつつ顔をみた。

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生活保護受給者のグループホームが茅ケ崎にある。そこにビッグイシューを届けつつ、夕食作りの傍らに座り込んで話をした。ふたつの話題。ひとつは災害発生時のことは考えているかということ。3.11のとき、私は辻堂図書館にいて、対応をとった後、道路封鎖が始まる前にと急ぎタクシーに乗り、海岸淵の路上生活者キャンプに向かった。警察の対応は速く、警備網に阻まれて相模川河川敷側しか当事者に会えなかったが、彼らは水際にいる。だから津波の初めの被害者になる。ところが彼らの対応は速かった。しょっちゅうラジオをつけっぱなしにしているから、状況把握が速かったのだ。

こんな話に対して、最近路上生活者を見かけない理由を知っているかと問われた。高齢化が進み生活保護の枠組みで、屋根の下に移行し、全体としても総数が減っていること。若手がネットカフェなどに潜在化していること、行政が積極的に、多重債務逃亡者等身元不明路上生活者のホームシェルター収容に乗り出し、制度化も始まっているため野外生活者が減ったことという具合に応答した。では彼らに防災避難は誰が出すのかなという具合で、一般単身生活者と変わりがないように変わってきているという。つまり地域防災の網の中に組み込まれつつあること、多様化していることが説明された。時代は変わりつつある。枠外の方をすくい上げる防災から、地域防災の枠の中へということだ。

もうひとつは、グループホームでは高齢化が問題になっており、地域包括支援センターと連絡をとるようになったという。ここにいるひとは生活保護枠の人たちなので、包括のサポートを利用できる。しかし被災してサポート体制が崩れたら、医療ケアの治療が必要な入所者さんの世話まで支えきれないこと。フードバンクと連絡は取っていたが、食料の面でも、絆を結び直しが必要という話もあったが、医療ケアは無理。二次被害が出るだろうとのこと。

寿や、山谷・釜ヶ崎など地域が固まっているところではなく、ポツネンと施設があることでは、町内会の防災訓練に部分参加する程度。生活保護という立場は、プライバシー保護のこともあって、全面参加しにくいとのこと。時前でもやってはいるが、被災後の運営のことなどは、寿町に準ずる支援を受けるのが現実的とか。

厄介な話を交わしてきたが、鉄道路遮断下の来訪者・通勤者等の長期保護の件など、地域の枠組みからはずれている方々の支援は行政が対応せざるをえない。発災時対応は話を聴くが、交通網遮断3日超えの場合のシュミレーションを観てみたい。

災害時要援護者は、あらゆるころに登場する。外出時被災のことも、懇話会は考えていくべきなのだろうか思案している。というのは、高齢者
・障碍者という枠で追っているのは、日常のセイフティーネットとなる「地域包括ケアネット育成のひとつの導火線として災害時協力を考えているからだ。具体的な連携の軸がなければ、高齢化社会対策といっても、日常業務で手一杯の世界で横断システムが生まれるとは、とても思えない。障がいの分野では、自立支援協などの試みを踏んで、地域包括ケアへと二段構えにならざるを得ず、地域包括といえば高齢者の地域における横断サポートシステムのことと局在固定されそうに思えるからだ。

副次的な狙いではあるが、懇話会は災害を軸に懇談を横断的に行うことで、口火になりたいと思っている。

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明日は「長期化する引きこもり」の講演が藤沢である。のぞいてみたいが、母の見守りが定時電話になりそうなのだ。母は隠してしたが、東京に単独で出かけた時、1回めまいを起こしている。母の場合、季節的な発症の山があるので、もう山場は過ぎているのだが。

夜間傾聴:なし
(校正1回目済み)
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