湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

冬期講習フィニッシュ!/ひとの存在感ということ

2007-01-06 05:52:21 | 引きこもり
台風が近づいたり、気圧の谷が通過すると、体調に異変が出てくるということがあります。四肢の冷えとか、古傷の痛みというような症状ですが、私もまたそれが出てきます。台風が通過してしまえば、何事もなかったように消えるのですが、子どもの頃からの嫌なサインです。

冬期講習があって、机間巡回の最中に生徒(といっても年齢は成人ですが)の携帯がバイブレーターサインを出し、彼が急に立ち上がって廊下に出ました。授業中はオフにするという規則があるのですが、彼はマナーを守ったつもりですが、間が悪いことに生徒指導が電話中の彼を発見して、廊下で注意したという事件が起きました。私が驚いたのは、彼が電話の応対や、生徒指導への反論が激しい朝鮮語だったということです。授業中無口な落ち着いた子という印象だったのです。このクラスは講習用に組み替えられたクラスで、初対面の子も多いのですが、彼もそのひとりでした。予備校の授業には、2箇所別経営の非常勤で掛け持ち担当しているのですが、激しく食い下がる彼が見えていなかったということが衝撃でした。

授業終了後、生徒指導の注意が私に対してあったのですが、私は「断りなく席を立ち去ったことへの注意」を当人にしたので、それで今回は一件落着にしたと生徒指導に切り替えしたのですが、彼の日常語の理解はどうなっているのかと、これまたお馬鹿な質問をだしてしまいました。当人に語り、話せばわかることなのです。まずいなと思ったあと、帰宅してから罰のように古傷と四肢が痛み始めました。体調は行動の微妙なところに出てきます。

沈黙している子の中には、事情があって沈黙している子がいます。彼の場合、在日というより日本語のネイティブ・スピーカーなのですが、同時に朝鮮語の方がスムーズな母国語というバイリンガルなのでした。言葉がどの程度理解できているかは、話せばすぐにわかります。しかし私は彼を目の前にしていながら、「話をよく聴きおとなしい」という基準で、彼の固有名詞を奪っていたのでした。「生徒」というそれです。彼の激論は「おとなしくしている」彼の事情が浮かびあがるものでした。昨夜は、やきが回っているなと、ため息をつきながら終バスにかけこみ、帰宅したのでした。

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サポセンを受託運営しているNPOの会員のひとりに、郷里の親御さんが亡くなるというご不幸がありました。非科学的な話ですが、人には輝き(アウラまたはオーラ)のようなものがあります。本当に微妙なところなのですが、その方の表情の弾力が失せて見えていたのでした。表情がくすみ、存在を消している瞬間があるというか…。

私は仕事がら、私には深い事情がわからないが、問題を抱え込んでいる子と会い、その悩みや、学習のつまづきを話し合う場面が多いのです。しかしそれは、別に彼が私を呼んだわけではないのです。私の場合、彼が引きこもり状態に入り通級しなくなったという親御さんからの相談がまず本校にあって、担当から依頼の形で話が持ち込まれるのです。偶然出席した日の授業前後とか、親御さんに席をはずしてもらった先方のお宅で話をします。ですから、その子のくすみ具合は重要なサインなのです。ところが今回の彼には全く危なさがない。その意味で日常の授業レベルでは、すっかりクラスの個々人に対し、対話をとることについて油断していたのでした。


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先ほどまで、厚労省と文科省の関連ページのチェックをしていました。「わーく」の資料です。好景気と団塊の世代退職の補充の追い風が吹き始めているから、ニートは解決していくだろうという世間話を信じるほど甘くはないのですが、厚労省の資料を見ていて、それがやはりわかります。

さて不要部分を切って、もう少しマニュアルの文を書いて、今夜の作業を閉じます。

あとで、文を追加します。

コメント
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