湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

「わーく」は活字を拾いませんが…(『いま・ここ』に根ざす学び)

2007-01-03 07:06:05 | 引きこもり
かじかさん、コメントありがとうございます。

フレネ研には10年来の外野で、たまに何回か、お邪魔していました。スタンスが学校現場なので、物足らなさを感じていたのです。今進めている「わーく」にもフレネの影があります。社会教育フレネに近いところがあります。しかしずれてきているのは、模擬体験の場として「わーく」を位置づけているのではなく、苗場とでもいうか諸活動の萌芽形成の場として、よりアクティブに考えているのです。社会なるものを「理解するための」探索ではなく、「住み着くための」探索なのです。

さまざまなひとと、就労関連マスコミの発刊活動をすることで、私と私たちが社会に結びついていく活動なのです。これ自身が社会的企業の要素を持ち、ここから生まれた着想は周辺に移植されていく活動です。この意味で公共性をもち、私たちが主張している「YJS湘南のミニ講座部分」の委託業務を支える活動です。YJSと関連づくことで、私たちは自分に合った仕事を求める若者と出会い、活動を返すことでさまざまな体験や着想をYJSに返します。またYJSと結びつくことで、私たちは就労の現場、職場見学やさまざまな分野・領域の先人たちとよりスムーズに出会います。社会的な保障をいただくのです。

ですから活動は、より公共的に展開されなくてはなりません。私企業やNPOが委託業務を展開するという形を脱し、同時に「わーく」の活動から生じるさまざまな問題に支援を提供できる経験者の見守り(実務者ネット)連絡会と関連づいた社会的企業として、「わーく」は形づくられるのです。

私は茅ヶ崎市との協働をこの枠組み形成提案としてトップダウン的に作ってきたがゆえに、それぞれの立場で活動されている方の現在の必要とずれて、差し伸べる互いの手が接しない、やるせない思いを重ねてきました。

しかし「わーく」から形作る、いわばボトムアップの活動ならば、身の丈なりの活動と背伸びの可能性を得ることができます。しかし「わーく」がその機能を十全に果たすのは、公共性の枠組みを獲得したときです。就労活動が経験者による指導紹介活動からはみだして、当事者が探りつかんでいく活動になるのです。

フレネに触発された活動ということは事実です。デューイやニイルの社会体験やベンポスタの生活共同体とも違う、私たちの営んでいる社会に根付いていく活動です。

かじかさん、フレネの活動が、フランス政府から国の文化資産として評価されていることを昔、若狭さんの講演で知りました。「探索による就労」ということが長い目で見たとき、企業という宝くじを引き当てる構造を突き崩す内容を孕んでいることが見えるなら、日本政府ではなくとも、関連公共団体行政が手をぽんと打つ内容だとは思いませんか。

勿論、賛同当事者が作っていく活動には、違いないのですが。

いま、冊子を常設してくれるお店の店長さんや、裏面を広告に買い上げてくれる企業の関係者の方に向けた解説CDと、設置お試し号0号「わーく」を準備しています。今月下旬には街に登場させたいのですが。

蛇足>「裏面を広告に買い上げて」という部分は、
   「The Big Issue」誌のポリシーに感化されています。

かじかさん>以下に「協同学習のヒント集」があります。これは高校生学齢のかなり要求度の高かった不登校の子たち数名とゼミナールを行ったときの教材です。ただ、ここは導火線。

●湘南オンラインフレネ
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=tobipub2
コメント (1)
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