湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

冬期講習終了/多様な見方に出会うこと

2007-01-07 06:28:04 | 引きこもり
講習に年度切り替えの会議があって、少々ばてています。嵐が駆け抜けています。この程度では出席率が落ちることはありませんが、雪だと、がくりと落ちます。日本海側と北海道は雪ですね。受験のハンデになるだろうなと、友人のいる有珠山の裾野の風景を思い浮かべて電車でうとうとしていました。辻堂で降りる予定が茅ヶ崎で、まあ寝過ごしてもセーフ。

昨日の彼と話しました。在日であったわけではなく、韓国から親の仕事の関係で日本に住むようになったとのこと。授業時、言葉のハンデがあるようなら、担当者に仲介するから言うようにと説明し、彼と別れました。私の授業は今回が最後ですが、しゅっちゅう顔を合わせるので、少しは意味があるでしょう。

私の勤務しているところは、三流進学予備校で、比較的年齢が揃っているのですが、私の担当するクラスは引きこもり復帰組が入っていて、そこだけが年齢がずれています。私がやっているのは学力回復授業なので、トピックを語る以外は各自の取り組みは、ばらばらで、一斉授業は一部分の形です。生徒数が多いときは時間講師となりますが、他は非常勤の不安定な勤務です。そこで外勤講師という苦情係兼学習カウンセラー・派遣講師という役割がついたり、業者からの学力回復教材の指導研修をしたりしています。いわば雑務便利屋。もうひとつのところは進学塾で小中重点の大手の番外編のような学力回復クラスで、子どもが多かったころは切り捨てられてきた子が、方針もなく抱え込まれているところです。足の怪我で入院する前は、この後者の塾は入っていませんでした。

傾聴に電話してきたり、私の学習通信指導に答案ファイルを送ってきたりする子たちは、今は教室縮小してしまった友人の塾の、もと塾生が大半です。軽度障害を抱える子が多く、不登校や引きこもっている子でもあります。経営難で教室縮小した関係で、紹介者数が減ってきたこともあって、新年度からは通信塾は休み、夜間傾聴だけにするつもりです。オンラインフレネが、地域学習活動から「『わーく』発刊活動」の実践研究へとシフトするのです。

昔、東数協にいたころ、茶碗を置いて、さあ調べなさいとやることがはやったことがありました。重さを量ったり、持ち主を調べたり、地肌から焼き物の種類を探したりと、同じ対象を見ていても、観点が違えばさまざまな「探究」と「見え方」があるわけです。しかもその見え方には観察者の経験が重なってくるので、例え「重さ」という観点でも比較であったり、精度差があったりとさまざまな出てきます。これが他者と話すときのずれ、創造の源泉になっていくのです。

私が家庭や喫茶店・図書館・公民館をまわって、引きこもっている子の学習指導をしているときは、私と当人のふたりの間でしか、対話をつくることがありませんから、従来の暗記と応用のシュミレーションとなります。この辺はいつも豊かさでは、少人数ゼミ型に届かないと思うところなのです。だからむしろ余談脱線を使い、オタク的好奇心を煽って大学に行けとそそのかすことにしているのです。大学にそれがあるかどうかは別として、蛸壺状況よりはいいと思うのです。

昨日巡回する予定だった子は、風雨を理由に日延べして、もっぱら自分の席のない職員室で「わーくマニュアル」を作っていました。タイムカードを通していないので、文句はなし。会議も私は直接関係ないことばかり。外勤報告は誰も聞いていないという…こういうとき偏屈の虫が騒ぐので、ごりごりと話をするのですが、会議の結論は終バスがなくなるからという「たれパンダ」状の結末。期待していないからしょうもなし。

今日は休み。しかし巡回が2件ある。原当麻と相模大野。バス路線がわからないなあと思案中。

●「就職迷子の若者たち」小島貴子著・集英社新書 ISBN:408720359X Sep.'06刊

上記購入。
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