昨夜、東京から帰宅して資料を整理しているところに、ブログを読んでいたらしい私の生業の方の子から、突然電話が飛び込んだ。生業の方の子には、私の個人の活動は一切語っていない。公私混同すれば私も首になるからだった。
この間の経過を読んでいたらしい。10時少し前だったが、ファミレスにいて声が聴きたくなったという。様子がおかしいので話を聴いていると、家に帰れないという。女の子がこの時間ファミレスでひとりぽつねんとしていることは危険だったが、思い詰めているような口調ではない。なんとも奇妙な時間が過ぎていった。正直困ってしまった。
おそらくこの文章も読んでいると思う。Q子くんとしておこう。
Q子くんは、私の家を鎌倉と勘違いしていた。東京から鎌倉に出てきているという。これには少々焦った。理由は言ってくれなかったし、学校筋にはこの時間誰もいない。私には親御さんの連絡先もわからなかった。その場に長く居させるのは危険と判断し、所持金のあることを確認して、私の教えた(教えられた)子がバイトしている横浜の某ファミレスに移動させた。残念なことにバイトの子は非番だったが、彼の友人だと教えてくれたのでその言葉に頼って、事情を話した。警察に保護してもらったほうがいいのではないかという勧めもあったが、奇妙にあっけらかんとした口調に、逆に不自然なものを感じたので、Q子くんに会うことにした。私が到着するまでの間、見守っていてほしいと頼んだが、さあ、彼にQ子を伝える方法がない。
そこで店員の出入り口に近いカウンター席に座らせることを思いつき、その席を確保してほしい旨伝え、Q子くんからの最連絡を待った。…かかってこないのである。終バスに乗って東海道線に乗ることができた。
1時間後、私がファミレスについたところ、頬杖をついたQ子くんが待っていた。こういうとき、必ず第三者をはさまなくてはならない。Q子くんに会ってすぐ、バイト君にお礼を言って、彼の名前と連絡先を聞き、証人になってもらった。
Q子くん、幸い彼のような協力者がいたからよかったものの、他の場合だと、君が嘲る大人の常識では、警察に保護してもらうことになる。そこに私が行く形だ。私の身を守るためかと君は尋ねた。勿論それもある、否定はしない。しかし私といれば、君も偏見の渦中に飲み込まれる。大人社会は甘くはない。私の家に預かることも不可能ではない。しかし君を一時ではあれ、警察の保護下におくことになる。引き取ることも、警察の事情調査があるので難しい。幸い24Hファミレスだったからこの場にいられたので、Q子くんと夜明かしすることになった。
時間が経つにつれ、君はやっと事情を話してくれるようになった。勿論内容はここに書くことはない。結論は大丈夫、ひとは善悪だけで生きているのではないということだ。君が親を選べないのと同じように、親も子を選べない。行使できる力は不平等だが、君の悲しみは親に伝わっている。大人は慣れているのだ。通じないわけではない。君がこうして一夜帰らなかったことを親御さんはきつく叱るだろう。そんなことが予測されない君ではないではないか。叱らない親がほしいかな。
君は朝、親御さんの連絡先を私に告げた。駅前に迎えにいらした親御さんと私が話しているとき、私は君の視線が親御さんを睨んでいたことが気になった。大人を一面的に見るなと私は叱ったね。少なくとも私は君を「若者」と、ひとくくりにはしない。始末書も書くつもりでいる。君の行動は軽率だが、君の抱えていたことは君と同世代も大人とおなじことをして流しているだろう。すべての問いに答えがあるわけではない。ただ君の考えていることは、少なくとも私は知っている。私に連絡してくれたことは大げさだが光栄に思う。同意はしないが、問いは分かち合っている。忘れない。
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一昨日、上記の事情で書き込みできなかった。
一昨日はベネッセの協力の「オンライン環境と子ども」関連の集いが東大工学部を会場にしてあり、SNS関連の話を聴いてきた。会員のリクエストに応えたテーマ設定だったので従来の会の目的とはすこしずれた設定だった。
SNSが急激に普及している状況や、そのネットワークが寡占状態にあること、いままでのインターネット掲示板や2チャンネルと異なり、「実社会の交友関係を豊かにする目的」で広がってきていることなど、いままで指摘されてきたことをまとめる形で情報を得ることができた。いわく、昔の「パソコン通信の雰囲気」に似ているという、なるほどと思うところが大きい。
私が利用しているプロバイダの担当者の方と話すことが出来た。セキュリティが子ども向けを意識していることがあってきつい。掲示板に不登校・引きこもり関連の話を書くと、あちこちで不適切用語で遮断されてしまい、使い物にならないことや、広告が二次リンクが危ういサイトであることが多く、逆にここに誘導するように一次HPが無難なスタイルを取っている作為を感じることを告げた。
結局、ネットリテラシーを育てることなくして管理しても、つまらないサイトになるだけではないかという私の意見と、プロバイダの環境の認識の差異がぶつかってそのまま終わった。そのプロバイダの会員年齢最年少は8歳。最高齢は(社長らしいが)59歳で、私は第三位数名の年齢層なのだそうだ。平均は20代前半。ちょっといわれて口ごもってしまった。
そのあと短時間のバズセッションが行われ、私と組んだふたりの若い方はなんとも迷惑そうだった。白髪染めても若くはなれないし、堪忍してもらう以外はなかった。白髪頭は3人かな。ひとりはそのプロバイダの社長らしい方、あとはベネッセの**さん。
SNSの特徴を活かしたネットつくりの狙いは、間違っていないという確信は得た。ただマイクロソフトの@@さんは現れなかった。助成金の話を打診したかったので残念。
(帰宅は本郷三丁目から。本郷の古書店がどんどん閉鎖している。悲しいものがある。)
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糖尿病を意識して、まぐろ市場の閑散とした本郷店で海鮮丼を食べて帰宅。Q子くんの件でそのまま、コーヒー詰めで夜明かしだったので、朝の立ち食いそばの美味いこと。
昨日は「北稜倶楽V」の加藤先生にインタビューをした。はつらつとした方とよれよれおじさん、徹夜の眼で話し合った。サッカーチームを作って、養護の生徒さんたちといっしょに試合をしたり、出かけたりしている。養護学校の余暇支援活動が始まっていて、そこにも参加しているようだ。この手の活動はハプニング多い。そのハプニングを楽しんでいる話は共感、共感。
一度プレイを拝見しにいこうと思っているが、サポセンのニューズレター発行に間に合うか?
遅ればせのヤングジョブスポットのミニ講座1月予定表を図書館まわりしつつ配布。1/27の連続講演会のポスター(添付画像)を依頼して、3箇所まわってもどってきたら日没。さすがに疲れて、夕食の片づけを終えてから1時間ほど仮眠を取った。どうか今夜は無難でありますように。今夜は「わーく」の説明書つくりである。
(つづく)
この間の経過を読んでいたらしい。10時少し前だったが、ファミレスにいて声が聴きたくなったという。様子がおかしいので話を聴いていると、家に帰れないという。女の子がこの時間ファミレスでひとりぽつねんとしていることは危険だったが、思い詰めているような口調ではない。なんとも奇妙な時間が過ぎていった。正直困ってしまった。
おそらくこの文章も読んでいると思う。Q子くんとしておこう。
Q子くんは、私の家を鎌倉と勘違いしていた。東京から鎌倉に出てきているという。これには少々焦った。理由は言ってくれなかったし、学校筋にはこの時間誰もいない。私には親御さんの連絡先もわからなかった。その場に長く居させるのは危険と判断し、所持金のあることを確認して、私の教えた(教えられた)子がバイトしている横浜の某ファミレスに移動させた。残念なことにバイトの子は非番だったが、彼の友人だと教えてくれたのでその言葉に頼って、事情を話した。警察に保護してもらったほうがいいのではないかという勧めもあったが、奇妙にあっけらかんとした口調に、逆に不自然なものを感じたので、Q子くんに会うことにした。私が到着するまでの間、見守っていてほしいと頼んだが、さあ、彼にQ子を伝える方法がない。
そこで店員の出入り口に近いカウンター席に座らせることを思いつき、その席を確保してほしい旨伝え、Q子くんからの最連絡を待った。…かかってこないのである。終バスに乗って東海道線に乗ることができた。
1時間後、私がファミレスについたところ、頬杖をついたQ子くんが待っていた。こういうとき、必ず第三者をはさまなくてはならない。Q子くんに会ってすぐ、バイト君にお礼を言って、彼の名前と連絡先を聞き、証人になってもらった。
Q子くん、幸い彼のような協力者がいたからよかったものの、他の場合だと、君が嘲る大人の常識では、警察に保護してもらうことになる。そこに私が行く形だ。私の身を守るためかと君は尋ねた。勿論それもある、否定はしない。しかし私といれば、君も偏見の渦中に飲み込まれる。大人社会は甘くはない。私の家に預かることも不可能ではない。しかし君を一時ではあれ、警察の保護下におくことになる。引き取ることも、警察の事情調査があるので難しい。幸い24Hファミレスだったからこの場にいられたので、Q子くんと夜明かしすることになった。
時間が経つにつれ、君はやっと事情を話してくれるようになった。勿論内容はここに書くことはない。結論は大丈夫、ひとは善悪だけで生きているのではないということだ。君が親を選べないのと同じように、親も子を選べない。行使できる力は不平等だが、君の悲しみは親に伝わっている。大人は慣れているのだ。通じないわけではない。君がこうして一夜帰らなかったことを親御さんはきつく叱るだろう。そんなことが予測されない君ではないではないか。叱らない親がほしいかな。
君は朝、親御さんの連絡先を私に告げた。駅前に迎えにいらした親御さんと私が話しているとき、私は君の視線が親御さんを睨んでいたことが気になった。大人を一面的に見るなと私は叱ったね。少なくとも私は君を「若者」と、ひとくくりにはしない。始末書も書くつもりでいる。君の行動は軽率だが、君の抱えていたことは君と同世代も大人とおなじことをして流しているだろう。すべての問いに答えがあるわけではない。ただ君の考えていることは、少なくとも私は知っている。私に連絡してくれたことは大げさだが光栄に思う。同意はしないが、問いは分かち合っている。忘れない。
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一昨日、上記の事情で書き込みできなかった。
一昨日はベネッセの協力の「オンライン環境と子ども」関連の集いが東大工学部を会場にしてあり、SNS関連の話を聴いてきた。会員のリクエストに応えたテーマ設定だったので従来の会の目的とはすこしずれた設定だった。
SNSが急激に普及している状況や、そのネットワークが寡占状態にあること、いままでのインターネット掲示板や2チャンネルと異なり、「実社会の交友関係を豊かにする目的」で広がってきていることなど、いままで指摘されてきたことをまとめる形で情報を得ることができた。いわく、昔の「パソコン通信の雰囲気」に似ているという、なるほどと思うところが大きい。
私が利用しているプロバイダの担当者の方と話すことが出来た。セキュリティが子ども向けを意識していることがあってきつい。掲示板に不登校・引きこもり関連の話を書くと、あちこちで不適切用語で遮断されてしまい、使い物にならないことや、広告が二次リンクが危ういサイトであることが多く、逆にここに誘導するように一次HPが無難なスタイルを取っている作為を感じることを告げた。
結局、ネットリテラシーを育てることなくして管理しても、つまらないサイトになるだけではないかという私の意見と、プロバイダの環境の認識の差異がぶつかってそのまま終わった。そのプロバイダの会員年齢最年少は8歳。最高齢は(社長らしいが)59歳で、私は第三位数名の年齢層なのだそうだ。平均は20代前半。ちょっといわれて口ごもってしまった。
そのあと短時間のバズセッションが行われ、私と組んだふたりの若い方はなんとも迷惑そうだった。白髪染めても若くはなれないし、堪忍してもらう以外はなかった。白髪頭は3人かな。ひとりはそのプロバイダの社長らしい方、あとはベネッセの**さん。
SNSの特徴を活かしたネットつくりの狙いは、間違っていないという確信は得た。ただマイクロソフトの@@さんは現れなかった。助成金の話を打診したかったので残念。
(帰宅は本郷三丁目から。本郷の古書店がどんどん閉鎖している。悲しいものがある。)
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糖尿病を意識して、まぐろ市場の閑散とした本郷店で海鮮丼を食べて帰宅。Q子くんの件でそのまま、コーヒー詰めで夜明かしだったので、朝の立ち食いそばの美味いこと。
昨日は「北稜倶楽V」の加藤先生にインタビューをした。はつらつとした方とよれよれおじさん、徹夜の眼で話し合った。サッカーチームを作って、養護の生徒さんたちといっしょに試合をしたり、出かけたりしている。養護学校の余暇支援活動が始まっていて、そこにも参加しているようだ。この手の活動はハプニング多い。そのハプニングを楽しんでいる話は共感、共感。
一度プレイを拝見しにいこうと思っているが、サポセンのニューズレター発行に間に合うか?
遅ればせのヤングジョブスポットのミニ講座1月予定表を図書館まわりしつつ配布。1/27の連続講演会のポスター(添付画像)を依頼して、3箇所まわってもどってきたら日没。さすがに疲れて、夕食の片づけを終えてから1時間ほど仮眠を取った。どうか今夜は無難でありますように。今夜は「わーく」の説明書つくりである。
(つづく)