「近代ヨコハマ起業家列伝」展

2013-01-13 00:00:38 | 美術館・博物館・工芸品
jigyo横浜開港資料館で開催中の「近代ヨコハマ起業家列伝」。副題は“事業を興せ”となっているが、ちょっと思考のジャンプかな。明治大正時代の起業である。その後、現代に繋がるものもあるし、合併して大手企業の一部になったものもあるし、本業とは異なって一部だけ後世に残ったもの、あるいは、時代の花として美しく燃えて、消えていった企業。

取り上げられたのはメイン10名と補完的に11人。列挙するのは大変なので、リンクだけ

やはり、土地柄、「欧風」「日本最初」「生糸」というようなものが多い。

三味線職人からオルガン、ピアノ製作を始め今のヤマハの一部になっている西川虎吉、銀座大和屋シャツ店の創業者、石川清右衛門。藤井林右衛門が創業した洋菓子店が不二家。この前身は今も元町で有名なパン屋ウチキパン。

そして、何より映画人である佐伯永輔。自身でカメラを回す一方、映画の輸入を手掛け、横浜シネマ商会を興す。となれば全国に先駆け洋画を上映していた、オデヲン座の座主である平尾栄太郎のことも忘れるわけにはいかない。

ということで、横浜の起業家って、多くは、バーンと飛び出して、燃え尽きてもよし、という人たちも多いような気がする。

ところで、展示場の横浜開港資料館だが、日本近代史上もっとも有名な場面であるペリー上陸の場所である。当時の模様を描いた絵画に描かれている大木は「たぶのき」であり、現在もその場所で圧倒的な存在感を示しているのだが、実は、過去2回、丸焼になっている。言うまでもなく関東大震災と横浜大空襲である。そして完全な焼け跡から二回とも新芽が伸びてきて復活を遂げている。

tabu


三度目は、ごめんだ!

と、言ってますよ。


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