太田道灌、日暮里で発見

2012-04-15 00:00:15 | 美術館・博物館・工芸品
成田空港に行くために、日暮里駅でJRから京成に乗り換えるのが、ちょっと難しい。JRが妨害しているのだろうが、乗り換え通路の階段にはエスカレーターがつけられていない。バッグを階段で引っ張り上げなければならない。エスカレーターに乗ると、駅の外に出てしまい、慣れない外国人旅行者たちは二度と成田に帰れなくなる。

dokan


で、表に出ると待ちかまえているのが、ある銅像。

太田道灌像である。

で、なぜ日暮里に太田道灌がいるかについては、記念碑に書かれているようだが、その周りにはホームレスの方がゴロリとなっているため近寄り難く、よくわからない。

どうも、近くに道灌山城というのがあることに由来しているようだ。

伝わる話からすると、大変有能な武士だったらしい。扇谷上杉家の家宰として主君を凌ぐ高名を得るに至り、反逆心あり、と無能な同僚にチクられ、伊勢原の糟屋館という場所で暗殺される。暗殺現場にも行ったが入浴中の無防備を襲われたようだ。どうも関東武士と言うのはヤリクチが汚い。

その扇谷家もその後有能な家来を持つことなく北条早雲に滅ぼされたとされる。太田家の方は、その北条家、里見家、佐竹家、鍋島家などに仕え優秀な家老職を務める。どうも大名向きの家柄ではなく官吏向きだったのかもしれない。