都市東京の歩みと東京市政調査会

2012-04-22 00:00:31 | 美術館・博物館・工芸品
日比谷公園に隣接した市政会館で開催中の展示会を覗く。というか、ふらっと建物に入る。

1868年(慶応4年)に江戸を東京に改名し、東京府として出発したこの都会は、1889年(明治22年)に15区による東京市になる。当初は大阪、京都と東京は市政特例といって、他の一般の市に比べ権限が制限されていた。その後、1898年に一般市となる。

tokyo


そして、府と市の二重行政は長く続いて、戦後すぐに東京都として選挙も始まる。

だから、東京が都と市(区)との単一行政単位になっているのは、一つには行政の合理性という面もあるがもう一つは国家による行政への介入を排除するためだったともいえる。

そういうことなので、大阪都構想というのとは、かなり東京の歴史は異なっているともいえる訳だ。橋下市長の考えは、民主主義というよりも合理性に重きを置いているようにしか見えない。

ところで、相も変わらずというべきか、東京で起こった各種の市政の問題点というような、いずれも古くて新しい問題になっている。たとえば、日本の東西で電気の周波数が異なる問題についても議論がなされていて、費用対効果の割が合わないので実施する必要なしということになった。緊急に電力が必要なら、隣の電力会社から買えばいいということらしい。これが検討されたのが、1924年(大正13年)8月。関東大震災が前年の9月なので、現在進行形の問題ともリンクする。

それと、選挙違反や汚職のことなど、市議会では今よりももっとひどいことが起きていたようだ。