犬と花見に行く不思議

2012-04-12 00:00:54 | The room of Sora
sakura今まで、花見に行くことは、ほとんどなかった。

というのも、スギ花粉症なので、3月の中旬以降、ずっとマスク+投薬+高級ティッシュ+外出控えるというような基本戦術で対応していたので、結局、花見とスギ花粉が同時期にあるがために花見そのものが、大変にリスクが高いレジャーになっていたからだ。

それに、そんなに楽しくもないし、地面に座っても、立ちあがる時にギックリ腰になりそうだし・・

ところが、今年は低温のせいで桜がだいぶ遅れたうえ、数日前の爆弾低気圧が残っていたスギ花粉を全部太平洋上に運んでくれたようで、ブラブラと歩いてみたのだが、実は、まだ満開になってはいない。

それなのに、巨大ブルーシートを拡げて、宴会準備をする邪魔男邪魔女の類もいたのだが、この2時間後に雨が降るのだが、どうなったのだろうか。想像するのもかわいそうだ。

ところで、犬にとって、「桜」は何の意味もないことがよくわかった。「花より団子」というコトワザは言い換えれば、「美よりも食」ということになるわけで、言い換えれば、人間にとって「芸術と食い物と、どちらが重要か」という根源的な問題につながるので、深い意味があることを認識する。さらに言い換えると「人間かアニマルか」ということなのかもしれない。

連想するのは「アリとキリギリス」。イソップ寓話の原典を無視して「働き者と怠け者」の話となり「ドイツ人とギリシア人」の喩に使われるが、キリギリスは怠けていたのではなく、楽器の修練に命を賭けた結果、十分に食料を集めることができなかったのだから、まったく名誉棄損物だ。それにあなた、アリになりたいですか。