横浜の路面電車

2012-04-01 00:00:39 | 美術館・博物館・工芸品
横浜の路面電車がなくなったのは40年前ということだそうだ。横浜都市発展記念館で開かれている特別展「横浜にチンチン電車が走った時代」で知った。

自分が横浜市民になったのは36年前なので、その名残を知っていてもおかしくないのだが、路面電車があったことすら全く知らなかった。思えば今でも市内の主要道路の中には、片道4車線の広い道があるが、それは路面電車が走っていた名残なのだろう。なんとなく、「おやっ」と思っていた謎が氷結した。

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横浜は、少し変わった発展をみた町で、もともと開国した時に、外国人用として作られていた。江戸に近く、かつ東海道から離れていて、幕府が外国人嫌いの日本人の襲撃を阻止しなければならなかった。

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ただ、現代の沖縄のように、先住民と外国人のトラブルが起こることもなかったため、そのまま日本人と外国人が混住することになる。当初は市内交通は人力車だったようだが、まあ人口が増え、極貧の民も減っていき、労働者問題もあり、大量移動手段として市内には路面電車が大量に走り回るようになる。

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しかし、交通量が増え、路面電車はバスにかわり、その後、地下鉄になったのだが、展示されている路線図をみると、まったく地下鉄では用を足していないことがわかるのだ。

そこで、よく考えると、今回の突然の展覧会だが、誰か市役所の奥の方で、深慮遠謀としてこの展覧会を含め、地下鉄から路面電車への転換でも考えているのではないかと疑ってみた。

出口のアンケートには、ご意見の欄に、自宅近くの場所に路面電車の駅を作るように要望を書いておいた。