どこか空しい枝垂桜(しだれざくら)

2020-04-03 00:00:42 | 市民A
近隣のUR系のマンション群の中の広場に、見事なしだれ桜が咲いている。そして、その周辺にはさまざまな花も植えられている。毎年、この時期にはこの広場でお祭りがあるのだが、今年は中止。今も、毎日花の世話をしている人もいて、なんともむなしい。

flower1


同じように、卒業式や結婚式やさまざまなパーティ用の生花を扱うお店は、大打撃であるし、花を作っている農家も同様だ。某首相夫人も、生花店で花を買い込んで奥渋の自宅でパーティをすれば、ばれなかったのにと思ってしまう。

flower2


ところで、全世帯に2枚ずつ布製マスクの配布、と嬉々として発表したのをテレビで見ていたのだが、全世帯ではなく、一番必要なのは、あなたの夫人ではないかと思ってしまった。一世帯だけでいいのではないだろうか。

flower3


パチスロ店もやり球に上がっているが、あれも無観客競馬と同じように、自宅のPCでパチンコが打てるようにすれば、問題は一挙に解決するはず。そもそも交換所という偽装ギャンブル方式でやっているだけの話だ。勝った分を、所定の口座に税金天引きして振り込めばいいだけだ。

flower4


それと「かつてない」という経済政策だが、方向性も不明だし、斬新性も期待できない。

もともとが、アベノミクスは市場にマネーをまいて、実質的な貨幣価値を下げることにより疑似インフレ(2%)を起こし、タイムラグを使って企業収益や賃金上昇につなげようとした作戦だったはす。

実際には貨幣があまるだけで銀行は優良企業に金を実質無利子で借りてもらって、自行のみせかけの健全性を保ったり、様々な海外投資のうち、うまくいった部分だけを清算して円転して利益出しし、失敗した分は清算を先延ばしして実損が表面に出ないようにしているらしい。

企業業績がいいというのも、実際は海外子会社との連結決算の話で、海外で作ったものを海外で売って稼いでいるのに、なぜ日本の労働者の給料を上げなければならないかという疑問を抱えている。

また、所得減問題だが、正規、非正規の格差の話ばかりだが、視点を変えると、日本の産業が内需主体に変わっていて第三次産業が全世帯の60%を超えているのだ。第三次産業は物や人が動かないと、売り上げがないわけだ。そもそも自営業者を会社として助けるのは難しいはずだ。

そうなると個人ベースの消費税の減税ということになるが財務省は絶対反対という立場だろう。本来、財政学というのは、「政府の金をどのように使えばいいのだろうか」という使う側の理論と、「どうやって税金を集めればいいのだろうか」という徴税の理論があるのだが、財務省は徴税派ばかりなのだ。そして、徴税理論上は、消費税は最高の税なのだ。取りはぐれが少ないこと(集金が楽)と、商品代と一緒に払うので取られた消費者の痛みが少ないということだ。

日本ではれいわ新選組の山本党首や米国では早々と大統領候補から撤退したオカシオ=コルテス下院議員は消費税ゼロにした方が成長率は高まるし、所得税や法人税が増えるはずと主張している。ところが、実際にそういう例は世界にほとんどないので、本当は、どうなのか、わかっていないわけだ。いいチャンスなので2年間税率を10%→5%に下げて実験してみたらどうだろう。実際、中小企業は消費者から集めた10%税金分を企業のつなぎ資金として使ってしまい、税務署に払うことができないのではないかと思う。