のとじま水族館は素朴ではあるが(能登島)

2020-04-19 00:00:21 | 美術館・博物館・工芸品
能登半島は東側が富山湾である。半島から僅かな距離の島が能登島。橋が架かっていて、実質的には能登半島の一部のように感じる。

したがって、能登半島同様に一年中強風が吹き、天候も不安定だ。もっとも海の中には風は吹かないので、魚たちにはあまり過酷ではないのかもしれない。3月はじめ、まだコロナウイルスが能登半島と無縁だったころに行った。

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ここの売りはジンベイザメだが、沖縄の美ら海水族館でも見ていたので、それほどでもなかった。美ら海ものとじまと同じように海とつながった水族館というイメージの象徴がジンベイザメだ。

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そして、いつどこでみても心が和むのがペンギンの散歩。ずいぶん長い距離を歩かされている。パワハラのように見えるのだが、ペンギンたちはどう思っているのだろうか。まあ、それほど好きではないだろうが、「お仕事」と思っているのだろう。対価として餌のお魚にありつけるわけだ。まったく人間と同じだ。

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イルカショーも全国でやっているが、のとじまのイルカは小柄ながらシンクロ度が高い。同時に動くって、難しいはずだが高さもタイミングも美しい。当日のトレーナーは二人だったが、そのうち一人はまだ新米らしく、むしろイルカに調教されているように見えた。今後、Society5.0というIT時代が来るようで、人間がAIの前にひざまずくことになるのだが、AI側から見ると、イルカの方が人間より素直で優秀だ、という判定を受けるかもしれない。

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初めて見たのが、小魚の群泳。白い魚は何だろうと思ったら、サケのこどもだそうだ。つまりイクラが孵化するとこうなる。イクラも赤いし、サケの成魚の筋肉も赤いのだが、なぜかこどもの頃は白い。