将棋入門ドリル1・2・3

2019-10-19 00:00:17 | しょうぎ
新しい将棋教室が始まるので、資料を調べていると、将棋連盟の公式ドリルというのがあることがわかった(というか、前から知っていたのだが)。

とりあえず、ステップ1(入門から10級)・ステップ2(10級から8級)・ステップ3(8級から6級)を買ってみる。



くもん出版である。将棋で「くもん式」という駒がある。大きな駒で駒に矢印が書かれていて、矢印の方向には動いていいという方式なのだが、これが将棋講師にとって苦難の初めなのだ。将棋教室にきて、「矢印のない駒は動かせない」という親子がいるわけだ。

実際にまったく初めての子がきても40分位でルールを教えて20分間の実戦形式で動きは覚えるのだし、将棋の駒が動かせれば、くもん式は卒業になるのだが、くもん式でないと指せないというわけだ。

要するに親は「自分の子は将棋のような難しいゲームはすぐには指せないはずだ。なぜなら、私(父または母)も指せないからだ」という論理を持っているわけだ。つまりこどもの能力を信じていないわけだ。

このドリルも、よほど頭の悪い子を想定して作られているような気がする。9×9のマスではなく、4×4とか5×5の盤で解説しているが、それは将棋とは違うゲームのような気がする。

「将棋を孫に伝える会」というのがあるようだが、「将棋を親に教える会」とか「将棋を囲碁将棋部担当教師に教える会」というのが必要な気がする。こどもに将棋を教えて一攫千金を狙うために、まず自分で将棋を勉強して、たちまち挫折した母親の話を聞いたことがあるが、逆にこどもより熱中してしまった母親の話も聞く。こども相手に連勝を続けた結果、こどもが将棋をやめてしまい、相手を失ってしまい将棋熱も冷めたようだ。

今度、始まる教室には、くもん式の駒は家にあるが、両親とも「将棋倒し」しか教えてくれないという子が二人(男女)いるのだが、どうしよう。

といっても、どうしても、まわりに将棋を指せる人がなく、将棋教室にもいけない子には、このドリルが最後の砦のような気もする。


さて、10月5日出題作の解答。





上の記事の中で、4×4や5×5の盤は邪道と書いておきながら、こちらは盤面が3×3あれば十分という図。豆腐が欠けた図である。

動く将棋盤は、こちら

GIF版も掲載中。




今週の問題。




まあ、便宜的に入玉図を作ったが、あまり難解さはない。指の運動で解けてしまうかもしれない。

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