命中!

2019-10-10 00:00:11 | スポーツ
左手の掌、小指の付け根の急性腱鞘炎で、6週間ゴルフクラブを握っていなかったのだが、メンバーの千葉県のゴルフ場が台風被害で20日間クローズになっていた。停電と断水とコース全体を覆う落ち葉や枯れ枝ということ。もっとも、他のゴルフ場では新たに池ができたところもあるそうだ。

ということで、2か月ぶりにクラブを振りに行ったのだが、痛くて強く振り回せない=距離が出ない=OBが減少するということで、普段よりも良いスコアを出していたのだが、16ホール目に大問題。

前で回っている組は男性3名、女性1名で女性のキャディさんが付いていたのだが、男性の中の一人だけがベテランで、残りの人たちはコースを右左ジグザグに進んでいるので、なかなか前に進まない。遅くても別に構わないのだが、私がティーグラウンドに立って見ていると、前方で女性ゴルファーがボールを打ってから1秒後に、少し右前のバンカーの外側で打順を待っていた男性ゴルファーが突然、バンカーの中にボトンと転がり落ちて姿が消えた。



数秒後に打った女性とキャディさんがバンカーに向かって走っていったわけだ。冗談でなければ事故だろう。冗談ならその場に転ぶだろう。バンカーの中に転がり落ちたら熱演賞だ。

そのまま、マーシャルを呼んでいるようなので事故なのだろう。

男性が転落する瞬間に、かつて聞いた猟師の話が脳内に蘇ってきたわけだ。

日本の猟師が鉄砲でサルを撃たない理由だが、木の上のサルに命中すると、そのままボトンと地上に落ちるそうだ。その姿が、人間が撃たれて城壁から落ちる姿とそっくりなので、不吉とされたからだそうだ。

“こうして人は時には思いがけない死を迎えることがあるのだろう”と、自分自身のふがいない人生を嘆いていると、驚くことに男性がバンカーから這い出してきた。足を引きずっている。

どうも命中したのは右足のひざの下のようだ。もうプレーをやめればいいのに思うのだが、治療が始まり、ひざ下を包帯でぐるぐる巻きにされている。脚絆状態だ。20分以上かかったので、後ろの組がずっと詰まってしまった。さらに、普通に歩けないので、うまく打てない。

もっと言えば、斜め前とはいえ、ボールの前に立ってはいけないのが鉄則だし、他人が打つ時はボールを見なければいけないのも鉄則。次のホールでも女性がグルーン手前のバンカーから打とうというのに3人の男性はグリーンの上でラインを読んでいて、女性に「よく見ていてください!」と怒られていた。


ところで、左手の調子だが、3日後に痛くなったりするのでまだ安心できない。前回の時には整形外科医から、「今度痛めたら注射だから」と脅かされているので、今度痛くなったら別の整形外科に行かなければならないわけだ。