虫を操る棋士?

2019-08-03 00:00:22 | しょうぎ
7月23日、竜王戦決勝トーナメントのベスト4がかかった豊島名人×藤井七段の対局が関西将棋会館で行われた。序中盤でやや藤井七段が優勢になったものの終盤で豊島名人の勝負手により形勢が急接近。最終盤の129手目に先手藤井七段が1九の飛を1七に浮き5七の地点を守ったのだが、この手に代わり▲2五桂と打てば藤井七段が勝っていたとされる。

この後、△5五飛、▲同銀、△5六香以下先手玉が詰んでしまった。

この場面は、AbemaTVでパソコン観戦していたのだが、実は▲1七飛のあと、ディスプレイ上に小さな虫のような点が現れて盤上をかなりの高速で動き回っているように見えた。



最初は、ディスプレイの故障かと思った。何しろパソコンは数か月前に買い替えたのだが、ディスプレイ(とキーボード)は2011年製のままだったし。

あるいは、テレビカメラのレンズに虫がついて動いているのかなとか。

しかし、ディスプレイを触ったり電源を入り切りしても治らない。しかも黒い点の動きが虫っぽいわけだ。早い話が、チビゴキブリあるいはコバエにそっくりだ。しかし、対局者は両者とも泰然としているが、盤の縁にかかると中に戻ってきたりする。どう考えても「虫」だ。

そして虫が見えなくなったと思ったら終局になった。証拠隠滅だ。後日、ビデオで確認したが、やはり虫だ。

ところで、棋士の中で最も虫が嫌いなのは渡辺明三冠だそうだ。見るだけで動揺するらしい。実は、豊島×藤井の勝者は、次にベスト2をかけて渡辺三冠と対戦することになっている。

どちらかの棋士が次局に備えて「虫つかい」の練習をしたに違いないだろう。終盤に盤上にチビゴキブリを放つ必勝法だ。次局でも虫が出てくるとしたら、「虫つかい」は豊島名人だろう。虫が出なければ本局の「虫つかい」は藤井七段だったのだろう。


さて、7月20日出題作の解答。





実は、この問題はある必至問題集の難問に触発されて作ったのだが、時節柄「パクられた」と言われると大変困ったことになる。必至の変化筋の一つを参考にはしているが、それほど似ているわけでもないし、もし炎上させたいならコメント欄だけにしていただければと思っている。

動く将棋盤はこちら



今週の問題。



詰将棋パラダイス掲載の自作を改造。あくまでも自作の改造なのでパクりとは言わない。6七銀の配置が少し不満足。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。