江田のまつり

2019-08-05 00:00:11 | 市民A
横浜市青葉区は横浜市の最北の区である。面積35㎞2で人口が31万人。横浜市の人口は375万人と微増を続けているが、青葉区も微増といったところだ。話題になったのは男性の市区町村別平均寿命が全国一であること。83.3歳だ。二位は近隣の川崎市麻生区、三位は世田谷区、四位は青葉区の隣の横浜市都筑区。一位から四位まで固まっているのには何か理由があるのだろうが、たぶん「不都合な真実」があるのだろう。

また、いい部屋ネットの大東建託がまとめた首都圏の駅別住みたいエリアの突然7位に登場したのが「江田駅」。東急田園都市線の急行の止まらない沿線最低の駅。駅の屋根も布張りだし、駅前には何もない。タクシーもいない。全国区の建物は数寄屋とユニクロとコメダ珈琲だけ。広尾からはじまるベスト10に入った理由は不明だ。

そういえば、慶応の付属小学校があるのだが、計画変更で中学校ができないことになった。中学は藤沢まで行くことになっているそうだ。



歴史的にはこのあたりは弥生時代から古墳時代までは多くの集落があったのだが、その後、動物たちの居住区となる。僅かに江戸時代に大山街道の宿場として歴史に再登場するが、本格的に人間が住むようになったのは昭和41年の田園都市線開業以来だ。要するに、住民のほぼ全員が移入者である。ということで、夏になると全国各地で行われる祭りとか花火大会とか、ここでは全部、手作りということになる。



今年の祭りだが、「納涼夏まつり」となっていて、先週末に開催された。慶応の小学校の隣にある公園と大きな遊水地に人が集まってくる。かなりの規模だ。広場は遊水地なので、地面より、大きく下がった平面で、熱気が滞留してまったく「納涼」にはならない。花火見物を目的で行ったので、最後の方だけだったのだが、区長が何か演説していた。振り込め詐欺に気を付けようといった話だ。



そして、予定時刻になり、次々に容赦なく花火が打ち上げられる。まわりは住宅地なのだが、無茶苦茶だ。上から火の粉がふりかかる。茅葺の家はないのだろう。消防車も待機しているからいいのだろう。天空は赤く燃え上がり、大音響の余韻と火薬の匂いが漂う街を、各自歩いて、家に戻り、自宅の無事を確認することになる。



ところで地元でも知っている人が少ないのだが、この画像の左端から1kmほどの場所に1977年、米軍機が墜落し、3名の住民が死亡した。今は公園になっている。ほとんどの区民は、そのあとに移住してきた。



そして、これから江田地区の大きな話題となりそうなのが、「荏田城(えだじょう)」の異変である。戦国時代初期の歴史に残る荏田城だが、一部を東名高速がえぐっていて、城址の東側の小山が森林に覆われていたのだが、一斉に伐採が始まった。ついに落城ということなのだろうか。地主の方は、以前よりネット上のパトロールを続け、土地の画像を見つけると削除するように要望しているそうなので、画像はなし。


*なお、青葉区のことを色々と書いたが、私は区民ではないので。