裏の裏

2019-08-16 00:00:01 | 市民A
終戦記念日も過ぎたので、軽い話題。

クリーニング店にワイシャツをもっていった時の店長らしい従業員との会話。

たぶん夏はクリーニング店にとって暇な時期なのだろうと勝手に思っている。といってもチェーン店が直営なのかフランチャイズ制なのかはわからないが、正社員は一人(店長)で後は必要に応じてパート社員なのだろうから、店長はあまり暇にはならないだろう。

ワイシャツを店内に持ち込もうとしたら、先客の女性が出てくるのとすれ違う。そして、さっそくクリーニングを頼もうとしたら、受付カウンターの向こうで、女性従業員の方が赤いストライプのワイシャツと格闘していた。前の女性からの受注品なのだろう。

シャツが裏返っているようだ。まあ、急いでいたのだろう。私なら絶対に裏返したシャツをそのままクリーニング店にはもっていかない。そもそも、ワイシャツを脱いでも裏返しにはならない。ボタンダウンの場合は小さなボタンも必ずはずす。

ところが、裏返し方が普通ではないのだ。どうも上の方のボタンと下の方のボタンをいくつかはずし、全部前開きにする前に、セーターのように下からまくり上げて脱いだようだ。だから、全部裏になっているのだが、裏返しになったシャツのボタンをはずすのは一苦労だ。

それで、どうやらボタンをはずして腕を再びシャツの中から引っ張り出すことになるのだが、女性従業員の方がうめき声を出した。

脱ぐときに、腕まくりをしていたようだ。裏になったシャツの腕の部分はさらに裏に裏にと巻き込まれているようだ。店内に入るときにすれ違った女性については、何一つ観察していなかったので、残念ながら描写することはできない。

さいわいなことに、ボタンダウンではなかったようだ。


ところで、少し前に、この従業員の方が、ちょうどかかってきた電話で苦労していて、来店客ながら手伝ったことがあった。あるまとまった作業用の衣類(ユニフォーム)について防炎、静電防止加工をしてもらいたいという電話で、らちがあかないので助言してあげたのだが、そもそもそういう各種特殊加工した衣類は専門店(会社)で売られているのだが、デザイン度が零点のものが多いわけだ。いまどき、そんな服では新入社員もこないし、きても辞めてしまう。そのため、デザイン性の高い普通の服を買ってから、一部のクリーニング店で特殊加工をすることが増えてきているらしい。聞いた限りではそちらの方が安くつくようだ。新人の定着率が悪い中小企業の社長や人事部長の方に知ってもらいたい話だ。