城ヶ崎海岸の冒険者

2018-02-14 00:00:25 | たび
東伊豆に行っていた。伊豆は温かいだろうと思っていたのだが、宿泊地が高原のリゾートクラブであったこともあってほぼ横浜と同じようなものだった。

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ということで厚着して国立公園の城ヶ崎海岸を散策。溶岩が固まってできた海岸だそうで、大室山というシンプルな形の火山が爆発した時に海岸まで溶岩が流出したそうだ。そして、溶岩は脆いので、波に洗われたり風雨で岩が劣化して、ボロボロと壊れていき、現在の野性味の高い岩石海岸ができたようだ。一応、釣り橋と灯台が名物なようだが、景観にそぐわないような気がする。

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もっとも、自由に人間が歩き回ると危険すぎるので、遊歩道方式にしているようにも思う。

にもかかわらず、インスタ映えを狙い、岩場の上に登ってつま先を10センチ近く岩の外に出した画像とか、岩場に座って足を投げ出したりと、ハイリスク画像があふれているそうだ。そもそも岩が崩れて現在の状況になったわけで、地震一揺れで総崩れだって起こるはずだ。

また、後で調べると、この岩から本人の希望のないまま落ちる人は後を絶たないらしく、その場合、ほとんど全員が岩の上に落ちて違う世界(天国か地獄)に向かうそうだ。しかも救出(あるいは回収)も簡単には行えないわけだ。

海の上に落ちないとライフジャケットは役に立たないわけで、むしろ体に重りを付けた方が安全意識が高まるような気がする。

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当日も、遠くの岩場に目を凝らすと、どうも釣り人の用具である釣り竿のケースやアイスボックスが放置されているように見えた。近くに人影はないし、さらに既にうちよせる高波はアイスボックスを洗っているように見えている。

翌日の地元ニュースを確認したのだが、アイスボックスの運命について書かれているものはなかった。