宮浦忍詰将棋作品集

2018-02-03 00:00:48 | しょうぎ
昨年末に届いていたのだが、途中まで(1手詰~5手詰まで)解いたままになっていて、残っていた7手詰をまとめて解いてみた。全100題中最後の10題は難問が含まれている。あとがきで読むと、平成21年に詰将棋パラダイス誌で入選100回を達成されたそうで、プロ棋士に弟子入りしていたことがあるそうだ。

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しかし、いつも思うのだが、短編と言うのも、普通はスラスラ解けるのに、突如解けない問題が現れる。スマホ詰めパラを始めてから思うのだが、寝る前に毎日5題出題される新規作品を解こうとすると、順番に解けるものと、糸口さえわからない物もある。基本的には「本当に難しい問題」と「思考の罠にはまってしまって解けない問題」がある。結局諦めて翌日の朝解くと、たいがいは糸口が見つかることが多い。

初手に難解な手が多いのは、完成した作品の初手に逆算で1手追加するときに、作者が大技とか小技とかわざと平凡な手とか自由に付け加えてしまうからなのだろう。


さて、1月20日出題作の解答。

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飛車を歩頭に打ち、成り返る。玉方は取りたいが取れない。逃げても飛車を取られ軽い捨て駒で詰まされる。1一香は不要駒。3手目の不成を警戒して香を配置したが、元々の実戦では4一が龍ではなく金だったので、龍に変えたことで3手目不成が詰まないことになったので不要になる。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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宮浦忍氏のふるさとは福山と同じく広島県の呉市だそうだ。福山も呉も造船業や鉄工業が盛んな市である。海軍の町だった影響なのだろう。ということにより、本日は「舟囲い」詰め。

5二にあるべき金が4二にいるが、5二金にして攻め方が5一銀を配置してもいいのだが、詰将棋的でなくなる。ヒントは、実戦型だが、詰将棋的な筋である。香車を吊り上げた意味は。最後に粘る。(3つもヒントを出してしまった。ヒントの利用は1つだけにしてください)

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。